えたばりゅコラム

ブームと猫そしてその裏側

こんにちは。えたばりゅです。

今回は、ブームという言葉について、思うところをつらつらと述べてみようと思います。手前勝手な文面ではありますが、佳ければ最後までお付き合いいただければ幸いです。

猫たちの快進撃とブームという現象の裏に潜むもの

ブームと言えば現在猫たちも一大旋風を巻き起こしています。テレビやCM、雑誌、書籍、等々・・・猫に関する情報や猫に関する商品がいろんなところで見られるようになりました。そして、某新聞社様では夏目漱石の代表作ともいえるあの名作の連載も始まっているようです。

今まで猫たちを敬遠しておられた方等に、猫たちの魅力を知っていただくにはまたとない機会というのは紛れもない事実。ただ、ブームというものは当然流行り廃りがあり、ブームが訪れた後には必ず、”去る”というものがあったりします。

逆に去らないのであれば、ブームとは言わないですよね。

ただやはり、命あるものに流行り廃りをこしらえるのはどうにも違和感があったりするわけです。

ブームという言葉

僭越ながら考えるにファッションや生き方などにはブームというものは存在する方がいいと思うのです。ブームがあるから、それについての需要が生まれ、経済効果もいいように回りますよね。そして、作り手たちは新たなヒット商品(ブーム)を生み出そうと切磋琢磨される。その結果、また新たな魅力的なものが消費者の前に登場する。

これについては至極いいことだとは思うのですが、やはり命あるものに対してブームという言葉を使うのは、自分勝手な良い分で甚だ恐縮なんですが、やはり抵抗があります。

ただ、このブームがきっかけで猫を飼い始めて、猫がもたらす魅力と癒しに気づく。そんな方も当然おられますので、問答無用に。というわけではないですし、猫に関するグッズや書籍など猫に関する商品は、どんどんブームになってほしいなと思うのですが、やはり猫そのものがブームの対象になってしまうと、マズいことも起きてしまうわけで。

猫ブームの陰で苦しむ動物たち

やはり、猫そのものがブームという事になってしまうと、その陰で、劣悪な環境下でどんどん猫を交配させ、十分な健康管理も行き届かないまま、ペットショップで販売される。”○○がこの値段”やら”もう二度とない価格”などという売り文句で猫という”商品 ”として、扱われる。

という行為が当然生まれる可能性もあり、もう実際に起こっているようです。

これは、どうにかしなければならない問題だと思うんですよね。生体を販売する際は、”特価”・”お買い得”などの商品を連想させるような文言控えるような制度を設けるなど、もう少し子供たちにも倫理的にも配慮した売り場にすることが大事かなと思うんです。それを如実に表しているのがこれではないでしょうか。

「命のたたき売りにNOを!」 ペットの値引き販売を危惧する杉本彩のブログに賛同の声へ
StartHome 2016.8.31 掲載記事記事より

声をあげることの必要性

こちらの記事は、タレントの杉本彩さんのブログを一部抜粋した記事のようですが、このような登りが平然と掲げられているような、状態に早く違和感を抱くべきなんだと思うんです。

販売方法について、法律上何も問題がない。と言われてしまえばそれまでですが、だからといって、やはりやりたい放題ってのは、やはり企業イメージも損なうのではないかなと思うんですがね。

「当ペットショップでは、ペットと飼い主様に楽しいペットライフを送っていただけますよう取り組んでおります。つきましては、当ペットショップでワンコ・ニャンコをご購入いただけましたら5年間フードを○○%オフにて販売させて頂きます。」

ペットショップ目線なんで、あえて購入という文言を使いましたがこの方がよっぽど良心的かつ好感も持てそうな気がします。

このように猫そのものがブームになってしまうと、その販売方法が変な方向で加熱してしまったり、そのブームが去ったとき一部の飼い主に飽きられて捨てられてしまったりと、そのような事も起こりうると思います。

メディアの方も猫ブーム、猫ブームと煽り立てるばかりでなく、猫を迎え入れるにあたって生ずる、私生活の制限であったりとか、責任であったりとか。そういう面での報道も同じように行ってほしい所です。

ブームの問題とは直接の関係はありませんが、私が幼少のころ一躍有名になったあの生き物も現在絶滅の危機に瀕しているようです。

ブームが去り、気が付けば

ウーパールーパーが絶滅の危機
ヤフーニュース掲載
ナショナル ジオグラフィック日本版 10月17日(月)配信 より

ウーパールーパー。あまりご存知のない方もおられるかもしれませんが、正式にはメキシコサラマンダーというそうで、アホロートルなんて呼び名もされていました。

メキシコサラマンダー(ウーパールーパー)

体長は約20cm。両生類で、その名前が示す通りメキシコに生息しています。

私たちがなじみのあるのは淡いピンク色をした姿ですが、野生化での本来の体色は灰色をしております。見ての通り愛嬌たっぷりの顔をしていますが、その食性は顔に似合わずと言えば失礼ですが、肉食。そしてなんと共食いもするようなので荒ぶる性格のようです。1980年代に日本のメディアに登場し、その風貌と珍しさから一躍有名になりました。

そんなウーパールーパー。私たちアラフォー世代が子供のころにメディアに登場し、インパクト絶大かつかわいらしい風貌から、一躍有名になった経緯があるんです。そして、別名のアホロートルという呼び名が子供心に妙にフィットし、納得したのを覚えています。

話が少しそれてしまいましたが、生息数の減少の原因は生息地の破壊と外来種の脅威のようで、現在メキシコ政府が保護に乗り出しているようですが、やはり生息地の破壊はもとより、外来種の存在が脅威のようで、ウーパールーパーの生息数回復を妨げています。

この記事の通り、昔はその場で生息している生き物達との共生も考えた伝統的な農法もあり、その農法を復活させようと尽力されておられる方もおられますが、こちらもなかなか受け入れば難しいようです。

科学者達は、個体数を回復させるためにはもっと本腰を入れた対策が必要だといっているようです。やはり、ここでも一部の人ばかりでなく、もっとたくさんの方に保護の必要性を知っていただくことがやっぱり大事という事でしょうか。

もっとも両生類の仲間の類にもれず、ウーパールーパーも繁殖力は高いらしいので、保護活動が軌道に乗れば個体数の回復も早いと思うのですが。自然淘汰ならば仕方がないのかもしれないですが、これ以上人が原因になり、生き物が絶滅することは何としても防ぎたいところです。他の生物達の生息環境の保護と外来種問題は本当に世界レベル取り組むべき問題だと思います。

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