動物雑学

自然界は第六感で溢れている!動物たちが持つ第六感を一挙公開!

こんにちは。えたばりゅです。

今回は第六感という感覚をご紹介したいと思います。少し前に、ある真夏の宿直での出来事 にて、僭越ながら、私が体験した動物保護施設で起きた不思議な出来事をご紹介させて頂きました。

人間でも、虫の知らせをはじめ、一卵性双生児の方が全く違う場所にいるにもかかわらず、同じ行動をとっていたなど、超感覚的ものがあるものの、動物たちの持つ第六感というものは本当に人間が持つものよりもさらに上を言っているのだなと改めて知らされた次第なんですが、ただ、動物たちはけっこう日常的に第六感を用いて生活してるんですね。そこで、今回は、そんな動物たちが持つ第六感についてご紹介したいなと思います。

ではでは早速動物たちの超感覚ゾーンに迫っていきましょう。

動物たちはけっこう日常的に第六感を駆使していた!動物たちの持つ素晴らしき超感覚を一挙紹介!

一口に第六感といっても、その表現はどこか抽象的というか、ふんわり浮いた感じがしますよね。では、そもそも第六感とは何であるのか。まず、これからご紹介しようと思います。簡単に言うと、第六感は生物が持つ一般的な感覚以外のものを指します。すなわち、五感以外の感覚ですね。

五感はご存知の通り、視覚・聴覚・嗅覚・味覚・そして触覚。これ以外の感覚ということで、第六感というものは超自然的なものの代名詞として捉えられることも多々あり、例えば前述した、虫の知らせ。そして、霊感。比較的日常でもよく用いるところでは勘などもそうで、このようなものも第六感として表現されることが多いです。

動物たちも、土砂災害を飼い犬が事前に察知した。ペットがいつもにも増して鳴くので何かと思っていたところ、程なくして近しい親戚の方が倒れられたと連絡があったなど、やはり動物たちのこのような超自然的な感覚は優れているといえます。また、家のわんこがやけに吠えるのでおかしいと思っていたら地震に襲われたなど、動物たちの地震予知能力もよく聞く話であります。この地震予知能力に関しては、他にもナマズやネズミ、そしてカエルなどが有名なのではないでしょうか。また、このような動物たちが持つ、地震予知能力を本格的に研究している機関もあるといわれているのでオドロキですよね。

このように人間の世界では、第六感といえば、このような超自然能力として理解されているのが一般的ですが、先ほど申しあげたとおり、第六感とは視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚の五感以外の感覚、このような超自然的感覚ばかりでなく、現実にその器官を使い、生活を有効に送っている動物たちもけっこういるんです。では、動物たちが日常的に使っている第六感をご紹介していきましょう。

動物たちの素晴らしき第六感1.磁場感知能力

身近なところでは、ツバメなどの渡り鳥がそうなのですが、ツバメが毎年同じ巣に帰ってくるってのは有名な話ですよね。ただ、そんな話を聞いたとき、こう思われたことはないでしょうか。

「よく毎年迷わず同じところに来れるもんだな・・・地図やナビもないのに。」

これは確かにそう思いますよね。毎年正確に同じ場所に飛来し子育てし、またそれが終われば次の飛来地へと旅立っていく。何故にこのようなことが可能かというと、地球から発せられている磁場を感知しているんですね。磁場を感知することで、渡り鳥たちは毎年正確に、越冬地や繁殖地を目指すことが出来るといわれていおり、他にこのような磁場感知能力を保有する動物として、クジラや回遊魚などがこのような能力を持ち合わせているといわれております。

動物たちの素晴らしき第六感2.赤外線感知機能

こちらは、ヘビが持っている感知能力で、ヘビは視覚、嗅覚の他に、この赤外線感知機能を用いて、狩りを行っており、獲物を仕留める際にはこの赤外線感知機能をメインに用いているといわれております。その証拠に、種によってはヘビに目隠しをした状態でもそのヘビの前に獲物が通ったとき、その獲物をまるで目が見えているかのように正確にとらえることが出来ることが確認されているんですね。

ちなみにこの赤外線を感知する器官を「ピット器官」といいます。いわば赤外線カメラが体内にあるようなものですね。このピット器官はニシキヘビやアナコンダ、そしてマムシやハブ、ガラガラヘビといったクサリヘビ科の仲間などが持っていているんです。地球上にあるものは物質、物体問わず零度以上の温度になるものは赤外線を発しておりますので、狩りに使用する器官としては非常に優秀なツールだといえます。

動物たちの素晴らしき第六感3.電気感知能力

この能力を持っているのは海のハンターとして知られるサメ。生き物が動く際には一般的に脳から筋肉に指令が下り、筋肉を動かすことで私たち動物は移動しますよね。その脳から、筋肉へと指令が下った際、私たちの体には弱い電気が発生する仕組みになっており、サメはこの微弱な電気をとらえることが出来ます。

この微弱な電気を感知することにより、サメは透明度が低い場所でも正確に獲物を捕らえることが出来るんです。この器官は「ロレンチーニ器官」と呼ばれており、サメの頭部周りにこの器官が備わっています。この器官をもつ動物として、他には同じ軟骨魚類である、エイ。そして、哺乳類でありながら卵生という変わった特徴を持つカモノハシもこの器官を持ち合わせております。

動物たちの素晴らしき第六感4.超音波感知能力

この能力は、シャチやマッコウクジラなどのクジラ類が持っている能力でして、クリック音と呼ばれる高周波の音波を額から出し、物体に当たって跳ね返ってきたその音波を下あごの骨の器官で感知し、物体の大きさを測る能力です。

そのその精度はかなり正確でして、数ミリ間隔の糸の本数がわかるほど。また、その反響音の波長の違いからその成分までわかるといわれております。こちらの能力を駆使する動物はこのクジラ類の他、コウモリなどがいます。この能力のことを「反響定位」、もしくは「エコーロケーション」といいます。いやはや・・・視覚を使用せずに、物体の大きさを正確に知ることが出来るとは・・・本当にすごい能力ですよね。

このように、動物たちは五感の他にも自らの進化の過程で勝ち取った様々な能力を用いて、厳しい自然界を生き抜いているんです。他にネコ科動物の持つ「夜目」もこの第六感として認識されているようです。自然界で暮らす動物たちは、より効率的に獲物を捕らえる為、もしくは自分たちの生活の精度をより向上させるため、こういった第六感を駆使しているんですね。人間はこのような第六感は持ち合わせていない為、こういった能力が必要な場合は機械などに頼らざるを得ないですが、そういったものを普段から持っているという事は非常にうらやましい所だと思います。

最後に

いかがだったでしょう。第六感というと、冒頭で申し上げた通り、超自然的イメージが先行してあまりこういった感覚は信用されていない方もおられるとは思いますが、第六感というものは五感以外の能力を指すものであり、実際に自然界には第六感を駆使して自分たちの生活の質を向上させている動物たちがいると思うと、その怪しげなイメージも払しょくされるのではないでしょうか。

いや~~、どの能力も人間からしてみれば、本当にうらやましい限りですよね。まぁ・・・私たちは第六感を発達させる代わりに脳を発達させてきたといってしまえばそれまでですが、自然界は生きていくためにこのような能力を進化させる必要があるほど厳しいものだという事かもしれませんね。ではでは今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。

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