動物雑学

特定動物とはどんな動物?なんでサメやハチは含まれないの?をバッチリ分かりやすく解説!

こんにちは。えたばりゅです。

今回は「特定動物」という枠組みについて、これは、どのような動物たちのことを指しているのか?いかにもそれらしいサメやハチが特定動物に含まれていないのはなぜなのか。そのあたりについてバッチリ分かりやすく解説してみたいと思います。

こちらの記事をご覧いただくことによって、特定動物という意味合いがバッチリ分かるようになりますので、是非ゼヒ今回も最後までお付き合いいただけましたらと思います。

特定動物とは?その定義をバッチリ分かりやすくご説明!

特定動物とは、

人の生命・身体・財産に害を与える恐れのある動物のことです。動物の愛護及び管理に関する法律に基づき、約650種(哺乳類・鳥類・爬虫類)が対象となります。なお、特定外来生物法*で飼育が規制されている動物は除外されます。

兵庫県動物愛護センターホームページより引用

まぁ、ざっくり言えば、人に対して危険な動物という事になります。

そして、その特定動物を飼育する場合、各都道府県知事の許可が必要となります。

おそらく、「財産」というフレーズも気になられたかと思います。財産というのは、個人や会社などが所有するもので人間社会において経済的価値を生むものであります。よって、土地や畑なども含まれるので、畑の作物を摂食する可能性がある動物たち(シカやイノシシなど)も含まれているのかなと思ったのですが、どうも違うようでしてですね。

そのラインナップを見てみると明らかにゾウやサイ、そしてトラやライオンなどの猛獣といったような、マッスルな動物たちが並んでいます。ですので、この場合の「財産への危害の可能性」とは、畑の作物を摂食する。といったような、間接的なものではなく、襲われることにより、その先身体に障害が残ってしまい、ご本人やそのご家族に経済的影響が出てしまう直接的な可能性を指していると考えられます。

では、この特定動物として判断される基準は、その危険性の他にどのようなものがあるのでしょうか。以下ではそれについてご紹介したいと思います。

特定動物となるその判断基準とは

まず、特定動物と判断されるものとして、上記の通り人に対して危険である可能性があるかどうかという事。次に生涯肺呼吸をし、陸上生活を行う脊椎動物という事、要するに哺乳類・鳥類・爬虫類のいずれかに分類されているかどうかという事になります。

これら当てはまった状態で、初めて特定動物として判断されるというわけです。結構その判断基準って、しっかりしている感じですよね。

ですので、サメやピラニアなどにおいては確かにその種によっては、人にとって危険な生き物ではあるのですが、水中生活でしかその生命を維持できないため、特定動物には入りません。

また、スズメバチや毒クモなども脊椎動物には入らず、かつ分類も節足動物になりますので、特定動物には入りません。しかし、なぜサメやスズメバチなどは毎年その影響で死傷者も出てしまっている中、特定動物と判断されないのでしょうか。その考えられる理由をいくつか挙げてみました。

サメなどの水生生物やスズメバチなどの節足動物が特定動物に当てはまらない理由(考察)

※こちらは、恐縮ながら、私の個人的見解なので、ご参考程度に思っていただければ幸いです。

まず、サメなどの水生生物に関して。なぜ特定動物にならないかというと、普段の生活で遭遇する確率があるかどうかという事が関係しているのではないかなと思います。陸上動物はもし万が一遭遇した場合は、ある意味どこまでも追いかけてきます。鳥などの飛翔動物に関しても然りですよね。

それに比べると水生生物たちに関しては、こちらが陸上にいる限りは安全です。そして、海や河川、湖で泳ぐというシチュエーションでない限り襲われるという事はありません。そのような理由から、水生生物たちが特定動物とは判断されないのが理由なのかなと思います。

では、スズメバチなどの節足動物はどうでしょう。毒クモやムカデなどがどこまでも人を追いかけてくるという事は、映画の世界ではあるとは思いますが、リアルな世界ではありえませんよね。しかし、スズメバチやアメリカ・アフリカに生息するキラービーはそうもいきません。

一度彼らを怒らせ、目をつけられてしまうと水中に逃げ込んでも、相手が浮上してくるのを待っているようなこともあります。・・・これはさすがに恐怖この上ないですよね。

そのような事があっても、特定動物に入らない理由。それは、考えるに個体の特定が難しいのがあると思うんです。クマなどならば、個体の特定が可能ではあると思うのですが、スズメバチなどに関しては身体が小さいのに加え、外観もその性格も非常に似通っております。

それに加え、飛翔能力にも優れており、広範囲を移動することは容易にできます。ですので人を襲った個体を識別するのはまず不可能ということになります。

節足動物が人を襲う理由は自衛のため

また、節足動物たちが人を襲う時はその大部分が自衛の為、ということになり、人間が巣に近づきすぎたり、故意ではないにしろ、彼らが自身に対して危害が及ぶと判断した場合がほとんどです。ですので、同じ個体が人を再度襲う可能性は、低いと考えられます。

しかし、哺乳類や鳥類、そして爬虫類などはその種によりますが、捕食目的(鳥類も?って思いますよね。鳥類はイヌワシはじめ哺乳類を捕食する大型の猛禽類は、ヒトの赤ん坊を襲うこともあります。ただ非常にまれなケースではありますが。^^;)で人を襲うこともあり、そのような場合、再度人を襲う確率は残念ながら高いといえますよね。

また、捕食目的ではないにしろ、ゾウなどの大型哺乳類が、一度暴れ出すとかなりの死傷者が出てしまう可能性があります。

ですので、特定動物と判断する基準として、再度人を襲う可能性も考慮に入っているのかなと考えるわけでございます。

最後に

いかがだったでしょうか。今回は特定動物とはいったいどういう動物なのか?サメやスズメバチなどといった、いかにもそれらしい動物たちが特定動物として含まれていないのはなぜなのか。その理由などもお伝えさせていただきました。

こういったことを考えると、やはり特定動物である、無しに関わらず、あまり野生動物を個人で飼育するというのはしないほうがいいといえそうですよね。

野生動物たちをペットとして、飼育することでその飼い主になにかしらの健康上、生命上の影響が出ることはその飼い主の認識の甘さとなりますが、それが上記のような特定動物だった場合、その被害はその飼い主の認識の甘さだけでは済まされず、近隣の方などに被害が及ぶ可能性は非常に高いです。

また、このようなことが起こってしまった場合、その多くはその個体の犠牲という事で幕が下ろされることがほとんどです。私たちが野生動物に一番魅力を感じる姿。それは、冷え切った檻の中で一生暮らすことではなく、大自然で死と隣あわせながらも、何にも縛られることなく自由に生きる姿ではないかと、僭越ながら思う次第でございます。

ではでは、今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。

仲間募集!

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