恐竜

一瞬でスター恐竜に上り詰める可能性を秘めた草食恐竜3選 恐竜博2016

こんにちは。えたばりゅです。

今回は恐竜博2016にお邪魔して感じた、タイミングさえ合えば、一気にスター恐竜に上り詰める可能性を秘めた草食恐竜たちを3選して、ご紹介したいと思います。私的感マックスなので、誠に恐縮ではあるのですが、各々、超個性を秘めた恐竜たちばかりですので、良ければ是非、最後までお付き合いいただき、その衝撃を感じていただければと思います。

スターのポテンシャルバッチリ!超個性派草食恐竜3選 恐竜博2016

草食恐竜で有名どころといえば、やはり、ティラノサウルスレックスのライバル的存在である、トリケラトプス、またジュラ紀のアロサウルスとライバル関係にあった、ステゴサウルス、そして体長約30mはあったという、超巨大恐竜ブラキオサウルスなどが有名どころですよね。

今回ご紹介する恐竜たちは、このようなスター恐竜たちと比べると、やはりその知名度は低いといわざるを得ませんが、タイミングさえ合えば、一気にスター恐竜の道まっしぐらに突き進む可能性を秘めた恐竜たちなんですね。

ではでは、早速そんな能ある鷹たちをご紹介していきましょう。

超個性派草食恐竜1.カスモサウルス

まずはこちらの恐竜。ティラノサウルスレックスのライバル的存在として有名な、トリケラトプスに代表される角竜類に属する恐竜の一種で、名前をカスモサウルスといいます。この恐竜の特徴は、何といってもこの顔についているフリル。御覧のとおり、かわいらしいハート形をしていました。そしてこのフリル、その形状が表しているように、その役割はオスがメスに求愛する時にメスに対するディスプレイとして使ったと考えられています。

またトリケラトプスのフリルと同じく、盾としても非常に優秀な役割を果たしており、攻撃を受けると致命傷になってしまう可能性が高い首周りを、天敵である肉食恐竜から守ったりする役割を担っていたんですね。そして、防御をしながら鼻の先端についている角で相手を攻撃し、肉食恐竜から身を守っていたと考えられております。

超個性派草食恐竜2.パラサウロロフス

そしてこちらがハドロサウルス類のパラサウロロフスの頭部の骨格。一度見ると絶対に忘れられない見事な頭部の形状ですよね。角・・・と呼べばいいのでしょうかね。いや、突起物かな・・・。こちらにもその見かけに違わず、重要な役割があったと考えられております。

この角の中は鼻腔と連携しており、嗅覚を発達させて、外敵である肉食恐竜の匂いをいち早く察知するように進化したと考えられています。

また、この長い空洞はトロンボーンのような形状になっていて、その突起物を利用することにより、かなり広範囲へと響き渡る鳴き声を発することができました。そして、メスよりもオスの方が大きかったとされており、こちらも求愛のディスプレイに使用されていた可能性も示唆されているんですね。

そして、お邪魔した恐竜博2016では、パラサウロロフスの鳴き声を再現したものを拝聴できるコーナーもありました。

こちらは、パラサウロロフスの成獣と幼獣、それぞれの鳴き声を再現したものを拝聴できるコーナー。やはり成獣の方が突起物が長い分、その鳴き声も大きくより広範囲に響き渡るような鳴き声をしていました。

それにしても、骨格からの分析で、その恐竜が発していた鳴き声まである程度分かってしまうのですね。最新の研究というものは本当にすごいものです。

ちなみにこのパラサウロロフス。1997年に公開されたロストワールド/ジュラシックパーク(ジュラシックパーク2)でハンターにプレスリー頭と呼ばれていましたw さすが本場ならではの絶妙なニックネームですよね。

そして、今回見た植物食恐竜の中でも私的に一番強烈なインパクトを与えてくれたのがこちら。

超個性派草食恐竜3.チンタオサウルス

いかがでしょう。素晴らしくナイスなフォルムだと思いませんか。僭越ながら私め、この骨格を拝見した瞬間、すっかりファンになってしまいました。特徴は言うまでもないこの宇宙人のような角・・・やはりこちらも突起物の方が妥当かな。と、なんでも挟めそうなこのクリップのような口の形状につきます。

このインパクト絶大の平べったい口にも立派に役割があり、草を食むときにできるだけ多くの草を一度に摂取するような形状に進化したと考えられています。効率化ゆえの進化形態ということですね。因みにこのような口の形状は、現在のシロサイにも通ずるものがあります。

こちらが頭部の骨格。

そして、こちらが復元予想図になります。

骨格標本はそのインパクトは強烈ですが、復元予想図を拝見すると、そのインパクトさはかなり和らぐのではないでしょうか。そういえば、その洗練すぎる姿ですっかり名前を紹介するのを忘れていましたが、上の復元予想図の通り、この恐竜はハドロサウルス類のチンタオサウルスという恐竜で、その名の通り中国の青島地方で最初の化石が発見されたことから、その名前がつきました。

そして、この突起物も、先ほどのパラサウロロフスと同じく、外敵である肉食恐竜の匂いを少しでも早く察知する役割と、求愛時のディスプレイ的な役割があったと考えられています。

ジュラシックパークシリーズで有名になったもう一つの遺物「琥珀」

先ほどパラサウロロフスをご紹介した時にジュラシックパークシリーズの話を少しさせていただいたので、ついでといっては何ですが、もう一つジュラシックパークシリーズで雄目になった琥珀という遺物をご紹介したいと思います。

恥ずかしながら私も、ジュラシックパークで初めて琥珀というものの存在を知りました。琥珀はアンバーともよばれ、樹液などの天然樹脂が化石化したものです。その美しさから装飾品にも利用されたりしているんですね。

そしてこの琥珀の中には稀にではあるのですが、その当時生活していた昆虫などが樹液に閉じ込められてしまい、そのまま化石なったものもあり、当時の様子を知る手だてとして、かなり重宝されています。

こちらが当時の昆虫が琥珀に閉じ込められて化石化した琥珀。

やはりその美しさには目を見張るものがありますよね。(閉じ込められる生き物たちからすれば、恐怖以外の何ものでもないでしょうが。)そして、琥珀というタイムカプセルが現代に運んできたものは、昆虫などの生き物ばかりではなく、恐竜のものと推察される羽毛なども入っていることがあります。もちろん、そちらの方も最新の情報として貴重な研究材料になっています。

最後に

いかがだったでしょうか。今回はスター恐竜まっしぐらのポテンシャルを秘めた草食恐竜を恐竜博2016で展示されていた恐竜たちから私的感マックスで3選して、ご紹介させていただきました。いずれの恐竜たちもなかなかのインパクトだったのではないでしょうか。このような大きな生物たちが闊歩していた時代。本当に想像は絶えないですよね。また、大ヒット映画の影響って改めてすごいものだと思います。

恐竜博2016にお邪魔させていただき、本当に恐竜たちについて学ばせて頂いたことは多くありました。恐竜たちが変温動物ではなく、恒温動物であった可能性があるという事。もしくは、現在のマグロやホホジロザメのように中温動物だった可能性があること。そして、意外に日本でも化石の発見例は多い事。

いや~~・・・太古の世界は本当にまだまだ、奥が深そうですね。ではでは、今回はこの辺りで。今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。

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