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死の病 猫伝染性腹膜炎 FIP

投稿日:2017年4月27日 更新日:

こんにちは(^^)えたばりゅです。
今回はある猫の感染症についてご紹介しようと思います。この感染症は、一頭飼育や完全室内飼いではあまり心配のない病気といえますが、多頭飼育や普段家と外を出入りしているような猫には注意が必要で、猫エイズ・猫白血病と同じく潜伏期間は全くの無症状。発症ないまま一生を終える個体もおります。しかしながら、一度発症してしまうと現在ではこれといった治療法はなく、対処療法のみの処置になり、その致死性は凶悪といえます。

今回はその感染症のご紹介とその感染症の発症を出来る限り防ぐには普段どのようにケアをすればいいかをご紹介したいと思います。では、今回も最後までお付き合いいただけましたら幸いです。

猫伝染性腹膜炎 FIP

こちらの猫伝染性腹膜炎は通常FIPと呼称されることが多いです。前述した通り発症すると命にかかわる感染症で現在も有効な治療法はありません。また、混合ワクチンもなく、医学的に感染を防ぐことが難しい感染症といえます。(厳密にいうとワクチンは存在しますが、日本では認可されていないワクチンになります。)また、確定診断が非常に難しい病気としても知られております。

その感染経路

主な感染経路は、以下のような感染経路になります。

  • グルーミング
  • 他の個体の糞尿
  • 感染個体の唾液が付いたものを舐める、食べる
  • 母子感染
  • そして、空気感染(こちらは諸説あり) など・・・

空気感染については獣医師でも意見が分かれているようで、はっきりと確定はされていないようですが空気感染をすると仮定すると、もはや防ぐことは非常に難しい手段になるといえます。では、なぜ FIP という感染症があまり認知されていないか。それは、これらの感染経路から感染した時点ではFIPウィルスではないのです。この感染経路から感染したウィルスは猫コロナウィルスと呼ばれ、上記のような感染力からイエネコの多くがこのウィルスを持っているといわれております。猫コロナウィルスに感染していてもこれといった症状は見られず、見た目的には健康な猫と何ら変わりはありません。しかしながら、何かのタイミングで突然変異を起こすことがあり、猛威を振るいだします。

このコロナウィルスが突然変異を遂げた状態のウィルスをFIPウィルスとよび、FIPが発症した状態といえます。

猫コロナウィルスが悪魔のFIPに変貌を遂げるタイミング

こちらについては、獣医学的に立証されている原因というものが存在しません。しかしながら、発症のタイミングとして、猫が体調を崩し、免疫力が弱っているとき。もしくは、何らかのストレスを受けたときにコロナウィルスがFIPウィルスに突然変異を起こす子とが多いことから、猫の免疫が関係していると現在は考えられております。この辺りは、猫エイズ、猫白血病と似た性質を持っているといえます。

しかし、このFIPウィルスに変貌を遂げるとコロナウィルスの時と違い、FIPウィルスが他の個体に感染する可能性は非常に低くなります。

FIPの症状

猫伝染性腹膜炎といわれる通り、その症状は腹水や胸水が溜まる症状がみられます。腹水・胸水とはお腹や胸に水が溜まる症状になります。しかしながら、こういった腹膜炎らしい症状の他、発熱や神経症状、黄疸などがあり、腹水や胸水と併発する場合もあれば、胸水や腹水といった症状は出ることなく、発熱や神経症状、黄疸などのみの症状の折もあり、こういったこともFIPの確定診断を出すことが難しくなっている理由といえます。

因みに、腹水や胸水の症状がみられるものをウェットタイプ。腹水、胸水の症状がみられないものをドライタイプとして区別されております。

発症を防ぐために

現状獣医学的に証明されている確定的な原因というものがありませんので、これをすると完全にコロナウィルスからFIPウィルスへの変貌を防ぐことが出来るというものはありません。しかしながら、その発症が猫の免疫力に原因があるといわれていることからの視点で考えると、猫の体調を常に万全に保つという事は難しい部分もありますが、ストレス負荷がかかる原因を出来る限り取り除くことはできるかと思います。

コロナウィルスの感染しているかどうかは、動物病院で検査していただくとその感染の有無がわかりますので、もし検査の結果、コロナウィルスに陽性反応が出ているのならば、猫にできるだけストレスをかけない生活を提供することもFIP発症を防ぐには有効な手段といえます。また、その時点では陰性反応(感染が認められない状態)を示していても、上記のようにコロナウィルスは非常に感染力が高いウィルスでありますので、定期的な検査をしていただくことをお勧めします。

最後に

いかがだったでしょう。猫伝染性腹膜炎(FIP)。その実態がいまだ解明が進んでいないことでも、何かしら不吉感を覚える感染症なのではないでしょうか。ご自宅で共に暮らしている猫がコロナウィルス陰性で、尚且つ一頭飼いで完全室内飼いであれば、そうでない個体に比べ、コロナウィルスを他の個体からもらうってしまう可能性は低いかと思いますが、前述した通り、コロナウィルスの感染力は高いです。

こういった環境で猫と共に暮らしている方も定期的な検査は行っていた方がよいかもしれません。

猫エイズや、猫白血病に比べるとその認知度はまだ低いといえますが、このような非常に凶悪な感染症もあるという事をご理解いただけましたら幸いです。今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。

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生息地は神戸。
愛する内弁慶野郎、ミニチュアダックスと共に暮らす。動物・自然と人とのWINWINな関係を心より望み、現在とある夢に向かい、奔走中。
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