えたばりゅコラム

生物・自然関連用語シンプルWEB辞典【分かりやすさ・要点重視!】

こちらでは、動物や自然に関連する用語を出来る限り分かりやすく、シンプルに要点重視をモットーにご紹介しております。

気づいた言葉をドンドンアップしております。まだまだ未完成ですが、動物関連でわからない用語があれば、是非ご覧になってみて下さい。

また、こちらにない用語で、自然、動物関連で不明な用語がありましたら、お問い合わせフォームより、お気軽にメッセージ下さい。ただし、管理人のキャパオーバーになる高度な知識を要する用語は掲載ができないことがありますので、予めご了承ください。

あ行

愛玩動物

ペットの別称。伴侶動物とも言われる。少し前までは犬や猫、魚類、鳥類の一部などが主流であったが、グローバル化が進むとともに現在では様々な動物がペットとして、人間と暮らすようになった。その傍ら、ペットの虐待や飼育放棄による、外来ペットの野生化などが世界各国で深刻化している。

塩類腺(塩腺)

ワニやウミガメ、海鳥など一部の爬虫類、鳥類に備わっている体内にある余分な塩分を排出するシステム。余分な塩分は目や鼻腔などから排出され、海生哺乳類は別のシステムを有している。

アマゾン

正式にはアマゾン熱帯雨林。南アメリカに位置し、アマゾン川を有する世界最大の熱帯雨林。多種多様な生物群が生活しており、人類到達が進んでいる現在でも、数多くの新種が発見されている、地球最後の秘境。現在は森林破壊が深刻化している。アフリカやアジアのように、ゾウやサイなどの大型動物が生息していないのもアマゾンの特徴といえる。

維管束植物

内部に養分や水など水分を運搬する組織(維管束)を有している植物の総称でシダ植物と種子植物がこれにあたる。

か行

外来種(帰化動物)

本来その国に生息していない、動植物たちの総称。帰化動物とも言われる。本来その生態系に属さない動物たので、在来種の脅威になることが多く、これを外来種問題と呼称する。外来種問題は、ペットの飼育放棄、運搬船による混入、牧畜、食用目的の飼育動物の逃亡野生化、など人による原因が全てである。

化石

古代に生息した動植物の死体が長い間、地層に埋もれているうちに白骨化し、骨格が鉱物と一体化したもの。また、生物の活動の痕跡(足跡など)も鉱物化することがあり、こういったものは、生痕化石と呼ばれる。ただし、映画ジュラシックパークで一躍有名になった、琥珀など、生物が閉じ込められて化石化しているものもあり、必ずしも、鉱物化しているとは言えないものも存在する。

共進化

違う種同士が互いの影響を受け合いながら進化を重ねるさま。相手を捕食するため、方や相手から逃れるためなど、捕食者と被捕食者によく起こりうる。

魚類

ヒレを持ち、水中のみで生活し、生涯通じて、エラ呼吸を行う脊椎動物。ただし、ハイギョなど一部の例外あり。多くの種は、淡水、海水どちらかでのみ生活が可能であるが、鮭やウナギ、オオメジロザメなど、海水、淡水両方に適応できる種類も存在する。

クラン

ブチハイエナが形成する群れのこと。通常リーダーのメスを頂点とする十数頭の群れで形成される。リーダーのメスが何らかの理由で死亡すると、その次に順位にあるメスがクランのリーダーとなることが多い他、クーデターも時折発生する。なお、ブチハイエナのクランにおいてはオスは他のメスよりも順位が低い。

【汚名返上!】実はブチハイエナは3つの武器を駆使する超有能捕食動物だった!

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K-Pg境界(KT境界)

以前はKT境界といわれていたが、現在はK-Pg境界。今から約6500年前に起きた、恐竜を絶滅させたとされる隕石衝突が要因で出来た地層。その層を境に、K-Pg境界より上の層では恐竜の化石は発見されていない。

恒温動物(こうおんどうぶつ)

気温、水温など外温に左右されず、自らの体の体温を一手に保つことができる動物の総称。哺乳類、鳥類がこれにあたるが、魚類、爬虫類のなかでも、体温調整機能を保持している種類も存在する。逆に、鳥類、哺乳類でも、体温が著しく変動する種類もおり、恒温動物、変温動物で種類を区別する考え方は現在失われつつある。

甲殻類

甲殻類は節足動物に分類される動物の一つ。分類される動物としては、エビ、カニなど。よく波止場のテトラに付着している、フジツボや、ブランクトンのミジンコもこれに分類される。

国際自然保護連合(IUCN)

通称「IUCN」。1948年に発足した、スイスを拠点とする国際自然保護団体。会員は国家、主要NGOなど。日本の環境省もこれに属する。

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IUCN(国際自然保護連合)が定める保全状況の種類を分かりやすくご紹介

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昆虫

頭部、腹部、胸部から形成される節足動物の仲間。胸部には左右3対、6本の脚がある。骨の代わりに、外骨格を持つ。ほとんど同じ特徴を持つものとして、六脚類という区分も存在し、よく昆虫と混同されるが、厳密には別の区分である。クモやムカデは形状と「虫」という俗称から、から昆虫と同じ種類と考えられがちであるが、別の区分になる。

さ行

在来種

本来その国に生息している動植物たちの総称。ただし、この時代からその国に生息している種類が在来種。といった明確な期間の設定は現状では設定されていない。

飼育動物

学問、営利、愛玩など様々な目的で人間に飼育されている動物の総称。愛玩動物(ペット)と同様の意味合いで用いられることもあるが、その意味合いはペットよりも広い。

雌性先熟

始めはメスとして成熟し、その後オスとして性転換する習性のこと。ベラやハタなど、サンゴ礁帯で暮らす魚類に多くみられる。

自然淘汰

ある種が地球での生存期間を終えて、環境の変化、ライバルの種の台頭など、様々な自然的要因により絶滅すること。ただし、人間由来のものは自然淘汰から除外される。

収斂進化(しゅうれんしんか)

全く生息地域が異なる環境で同じような形態の容姿や器官、生態に進化する事象。例えば、鳥の羽とコウモリの羽。

鳥とコウモリでは分類上でも鳥類と哺乳類という全く違う分類上に属するが、同じような羽ばたく翼を有しており、共に空を飛び、コウモリはハヤブサのように空中で狩りをする。

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シュミット指数

ハチ目の昆虫に刺されたときに伴う痛みを数値で表したもの。レベルは1から4。

商業植樹

元来そこに生えている木々を伐採して、杉やヒノキなど、商業価値を生む木に植え替えること。植物を植えるので一見エコ活動として見られがちであるが、野生動物たちが糧としている果実や木の実を実らせる木々も伐採し、野生動物たちの食物を奪うことになるので、太陽光発電設置装置問題と同じく生態系の破壊要素として問題になりつつある。

植物

光をエネルギー源として自らを成長させる多細胞生物の総称。多くの場合食物連鎖の礎となる。

節足動物

昆虫、クモ類、ムカデ類、甲殻類など、外骨格と関節を持つ動物たちの総称。

絶滅危惧種

様々な要因により、絶滅の危機に瀕している生物たち。その深刻度はIUCN(国際自然保護連合)を代表する様々な機関により区分けされている。

絶滅種

様々な要因により、地球上より姿を消した種類の生物。人間が文明を持つようになり、様々な種の大量絶滅が深刻化している。

ソアリング

羽ばたかず、風を捕えて旋回すること。トビやクマタカ、コンドルなどが行う。

た行

頭足類

いわゆるタコや、イカの仲間。文字通り頭部から直接脚が生えたような形状をしている。生きた化石。オウムガイも頭足類に分類される。

動物

他の命を食べることによってエネルギーを摂取する多細胞生物の総称。その名の通り、その大半は移動することができる。

な行

軟体動物

外骨格も内骨格も持ち合わせていない動物の総称。関節もないので、体を自由に伸縮することができる。具体的な動物例として、タコやイカ、ナメクジなど。また、殻があるが貝類やカタツムリもこの分類にあたる。

は行

ハウリング

いわゆるオオカミなどの遠吠え。

爬虫類

両生類から進化した、脊椎動物。ワニや、トカゲ、ヘビ、恐竜などがこの分類に区分される。カメも両生類とよく誤解されるが、カメは爬虫類にあたる。多くは卵生で誕生する。その多くは変温動物であるが、一部恒温動物的身体機能を備えた種類も存在する。

ハビタット

生息地の英語(Habitat):生態系を野生動物の生息地(Habitat)の観点から保全を数値的に評価する手法を「ハビタット評価手続き」という

反芻動物(はんすうどうぶつ)

一般的な食物の消化方法とは違った食物の摂取方法を会得した一部の哺乳類。一度胃に送ったものを再び咀嚼し、それを繰り返して消化を行う。反芻胃という4つの特殊な部屋に分かれた胃を有している。

反芻動物の例として

  • ヤギ
  • キリン
  • シカ

など。

ビッグファイブ(ビッグ5)

アフリカを代表する動物たちのうち、特に象徴的と考えられている動物たちを5種抜粋し、こう呼ぶようになった。ライオン、ヒョウ、アフリカゾウ、アフリカスイギュウ、サイ(クロサイ、シロサイ)がこれにあたる。なお、これは国家など関係なく、民間から発祥したもの。

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ビッグ5それはアフリカを象徴する野生動物たち

こんにちは(^^)えたばりゅです。 今回は野生動物たちの宝庫とも言っても過言ではない、アフリカの大地に暮らす野生動物たちの中で、ひときわ存在感を放つ、5種の野生動物。 アフリカにおける「ビッグ5(ファ ...

ビオトープ

都市部の公園などに作られた、生物がある程度住みやすい環境を施した場所。元々は生物が生息している空間という意味。

プライド

ライオンが形成している群れのこと。多くの場合、オス1~数頭、メス10頭ほどで形成されている。プライド内のオスは定期的に入れ替わりオスの幼獣は育つとそのプライドを離れるが、メスは基本的に生涯同じプライドに属する。

ベルクマンの法則

ドイツの生物学者、クリスティアン・ベルクマンによって提唱された、「恒温動物は北方に生息する個体群程大型化し、近縁間では大きな種程寒冷地に生息する。」という法則

変温動物

水温や気温など外温で体温が変動する動物の総称。魚類、両生類、爬虫類がこれにあたるが、恒温動物の説明でも述べた通り、魚類、爬虫類でありながら、体温調整機能を保持している種類も存在する。

ホットスポット

一定の条件下で多種多様な生物群を持ちつつ、その多様性が急速に失われつつある地域。生物多様性を健全に維持するうえで重要な地域。日本の他、マダガスカル島近隣など35の地域がホットスポットに指定されている。

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哺乳類

私たち人間をはじめとする、誕生期に母乳を主栄養分として、摂取する動物。そのすべてが脊椎動物に区分される。具体的な動物例として、身近なところでは、犬や猫。クジラやアザラシ、コウモリ、カモノハシなどもこの分類にあたる。起源は三畳紀に生息していたアデロバシレウスというネズミに似た動物。

や行

野生動物

自然界で暮らす、人に依存していない動物たちの総称。同じ種でも、その生活環境(動物園やサファリパークなど)により、飼育動物と野生動物に分かれる場合がある。

ら行

両生類

古生代、石炭紀に魚類から進化したとされる、脊椎動物。その名前の通り、成体は水中、陸上、どちらでも呼吸が可能であるが、幼体は水中のみの生活環境で育つ。成体に関しても、長時間の陸上生活は皮膚が乾燥してしまうため、水場を好んで生活している。具体的な動物例として、現生種としては、カエル、サンショウウオ、イモリなどがこれにあたる。

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レッドリスト

IUCN(国際自然保護連合)が独自の調査とデータに基づいて作成した、絶滅の恐れがある野生動植物たちの生息状況を記したリスト。日本の環境省も、日本の在来種に基づいたデータを作成しており、そちらは通称「レッドデータブック(JRDB)」と呼ばれる。

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IUCN(国際自然保護連合)が定める保全状況の種類を分かりやすくご紹介

こんにちは。えたばりゅです。 いつも魅惑の野生動物たちなどのカテゴリはじめ、当ブログで度々登場するIUCN(国際自然保護連合)が定める保全状況(レッドリスト)について、詳しくご紹介したことがなかったの ...

ワ行

ワシントン条約

野生動植物、およびそれらを原料とした製品などを規制するため、1975年に81か国の参加で施行された条約。この条約により数多くの動植物の売買自体が禁止されており、それ以外の種でも売買には特別な許可を要する。

港や空港、国家間検問所などではこれらが密かに売買されるのを防ぐため、監視を強化しているが、その目をかいくぐった密輸が後を絶たない。

ちなみに正式には、「絶滅の恐れのある野生動植物の種の国際取引に関する条約」。英語の「Convention on International Trade in Endangered Species of Wild Fauna and Flora」頭文字を取って「CITES(サイテス)」とも呼ばれる。

ワンド

河川の中で自然形成された、池や湖のように流れが緩やかになった場所。流れが緩やかなので稚魚などの避難場所になる。その河川の生態系を育む場所なので、人工的に作られることもある。

こちらの記事は随時更新を行っていきます。動物や自然に関する用語で掲載の要望がありましたら、お気軽にお問い合わせフォームよりご連絡ください。

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