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生命と人とのWinWinをめざして

動物・自然とのwinwinのために

傷付いた野生動物を見つけた時

投稿日:2017年3月4日 更新日:

こんにちは(^^)えたばりゅです。
先日 動物と道路の問題と取り組み で、現在動物たちと人が作る道路との間で抱えている問題とその解決に向けて取り組まれ始めている活動についてご紹介させて頂きました。

その際、残念ながら轢死被害に遭ってしまった野生動物には、素手でお手は触れられないようにしていただくことをお願いさせて頂きましたが、今回はその理由についてご紹介したいと思います。

では、今回も最後までお付き合いいただけましたらと思います。

野生動物などを素手では触ってはいけない理由

この理由はひとえに、感染症ウィルスを防ぐため。これにつきます。野生動物たちは様々な感染症ウィルスのキャリアとなっている可能性があります。特にご家庭において、ペット共に暮らしておられる方。

野生動物たちがキャリアとなっている感染症の中には、ペットにも感染するものが多くあり、重篤な症状をもたらすケースも多くあります。代表的なところでいいますと、ジステンパーウィルス。

ジステンパーキャリアとなりうる日本に生息する野生動物たちは、タヌキ、アライグマ、キツネ、イタチ、ハクビシン、野生(野良含む)ネコなど。ほとんどの食肉目の哺乳類は感染すると思っていただいた方がいいかと思います。

犬や猫の各種感染症と症状については、こちら。

ペット 犬猫各種混合ワクチン をご覧ください。

あ、うちはワクチン接種しているから大丈夫。と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、人間のインフルエンザ予防接種のように、犬や猫たちのワクチンも同じく、摂取したからといって完全に防げるものではありません。

ですので、もし万が一素手で触れてしまった場合は、出来るだけ早く石鹸などでしっかりと手を洗っていただければと思います。急いだほうがいい理由は人間は知らず知らずのうちに体の至る所を手で触る癖があることが挙げられます。

その個体が生存している場合。

中には、すぐに近くの動物病院へ。とお考え下さる方がいらっしゃるかもしれません。しかしながら、一般の動物病院は、上記でご紹介した通り、感染症のキャリアとなっている可能性がありますので、他の一般外来のペットたちに感染するリスクから、野生動物に関しては診察を行っていただけない場合が多いです。

これを御覧になり、動物の命を救うのが動物病院の役目だろうがッ( ゚Д゚) とお怒りになられるかもしれません。

しかしながら、一般の動物病院では治療ができない理由があるんです。

一般の動物病院で野生動物たちの診察が難しい理由。

  • 一般外来のペットたちに感染するリスクを伴う。
  • もし感染症を発症していたら、一定期間その診察室は使用することが出来ない。(消毒洗浄期間を設ける為)

1つ目はともかく、2つ目は単なる営利主義では?と思われる方がいらっしゃるかもしれませんね。しかし、もし診察室を使用できなくなると診察が一つしかない動物病院は一定期間診察が出来なくなってしまいます。すると、それまで病院に通っていた一般のペットたちはその期間、治療を受けることが出来なくなってしまいますよね。

そして、複数診察室がある比較的大きな病院でも、1つ診察室を使用できなくなってしまうと、その診察効率は大幅に悪くなり、一般外来のペットの急患がもし重なってしまったとき、1つ診察室がふさがってしまっているがために、迅速な治療を行うことが出来なくなってしまう可能性がありますよね。

因みに私が勤める保護施設では、野生動物のレスキューに向かい、その野生動物がジステンパーなどの感染症を発症していることが分かった場合、その救護に使用した車は、消毒薬などで徹底洗浄し、約14日間は天日注射の下、一切使用しません。もちろんその期間、車に触れることもしません。

双方の命を秤にかけるわけではないのですが、こういった事情も動物病院側は抱えており、苦渋の選択をなさっておられる獣医さんもいらっしゃることをご理解いただけましたらと思います。

因みに僕は動物病院の味方でも何でもありません。一応念のため。あくどい動物病院があれば徹底的に叩かせて頂きます。もちろん事実関係がはっきりしたうえではありますが^^;

では、野生動物達が車に轢かれているのを発見しても、どうすることもできないのでしょうか?

野生鳥獣救護ドクター

こういった場合は、各都道府県の鳥獣行政担当部署にご連絡して頂けましたらと思います。行政に関しては、基本的に野生動物たちの保護はされていないのですが、交通事故などに遭うなど、治療が必要な場合にはその場所から一番近い野生鳥獣救護ドクターをご紹介してくださいます。

ただこの場合、野生鳥獣救護ドクターのところへの搬送は原則保護された方で行っていただく必要があります。しかし、先ほど申しあげたとおり野生動物は素手でさわってはペットがおられる場合、感染症を飼い主の手でペットに移してしまう事になりかねません。

ですので、このような野生動物をいつ発見してもいいよう、ビニール手袋や段ボール、使用しないキャリーなどを車に常備しておくとよいでしょう。・・・といいましても、なかなかこれは難しいですよね。しかも、その野生動物がいずれかの感染症にかかっていた場合、お車が一定期間使用できなくなってしまいます。

民間の保護施設に連絡するという選択肢

このような場合は、もちろん保護当初の状態を鳥獣救護ドクターに細やかにお伝えしていただくという面では、保護者様ご本人様に搬送していただくのがいいのですが、これが難しい場合。

民間の動物保護施設にご連絡いただくという選択肢もございます。民間の動物保護施設にご連絡いただく場合は、その保護当初の状態をできるだけ細やかにお伝えいただけましたらと思います。

ただし、全ての民間の保護施設が野生動物の保護に向かうかというと、その保護施設によっては断るケースもあるようですので、その点もご留意頂けましたらと思います。

特に外傷が見当たらないがぐったりとしている時

道で行倒れている野生動物を発見した時、特に外傷が見当たらないにもかかわらず、息はしているもののぐったりして動かない。そのような場合もあります。外傷がないにもかかわらず、ぐったりとしている場合は、何かしらの感染症を発症してしまっている可能性が高いと言えます。

車に轢かれて外傷が見られないのに、内臓破裂などの身体の内部にのみ損傷がみられるようなことはまず少ないです。ですので、このような場合はお手を触れず民間の保護施設にご連絡いただけましたらと思います。

警戒心の強い野生動物たちが、人や車の行き交う場所で行き倒れるほどならば、その原因が感染症に原因がある場合、残念ながら亡くなってしまうケースは確かに多いです。

しかし、私えたばりゅのブログを拝見していただいているあなた様は、獣医ではない私たちが思い込みによる診断をしてはならないことをご理解いただいていると思います。

発見時まだ息があるのなら、まだ助かる可能性があるという事ですよね。

最後に

いかがだったでしょうか。野生動物たちは、その特性ゆえペットたちに比べると、治療を受けるまでに少し間を挟んでしまいます。しかし、それには動物病院が抱えるやむにやまれない事情が隠れていることがご理解いただけたと思います。

しかしこの問題も、そもそも野生動物を轢かなければ野生動物たちをわざわざ病院に連れていくこともないですし、野生動物も痛い目をせずに済みます。やはり私達人間が車を運転する際は、安全運転を心掛け、このような事故を起こさないようにするという事が、一番重要になってくるかと思います。

私えたばりゅも、仕事の特性上職場はかなり山深い所にあります。ですので、このような事故を起こさないよう、山道では特に安全運転をしなければと思う次第でございます。

今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。

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執筆者:


  1. バカワイン より:

    このところ忙しくて、久しぶりの訪問になってしまいました。
    野生動物って、一般の動物病院では診察できないこともあるのですね。
    そんなことって、一般人には知らないことも多くて、とっても勉強になります。
    あまり出会う機会じゃなく、知らなきゃリスクを伴うからこそ、知っておきたい知識ですよね。

    • えたばりゅ より:

      コメントありがとうございます(^^)
      全然ダイジョブですよ♪僕も同じようなものなんで^^;
      ご無理はなさらないようにしてくださいね(^^)

      そうなんです。一般の動物病院はこのようなジレンマを抱えてらっしゃって
      野生動物たちの診察はある意味したくても出来ないような状況といえますよね(;;)
      野生動物のための救急施設、もっと増やすべきだと思いますね・・・

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プロフィール

名前:えたばりゅ

年齢:犬で言うと8~9歳

とある民間のアニマルシェルターに勤務。生息地は神戸。愛する内弁慶野郎、ミニチュアダックスと共に暮らす。動物・自然と人とのWINWINな関係を心より望み、活動する。
似顔絵ツールで自身の似顔絵を作成するも全く似ておらず、あえなく挫折。大切だと思うのは人とのつながり。

動物達の魅力やペットについての役立つ情報を発信していきます。

ペットが食べるといけないもの

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・チョコレートなどに含まれるカカオ類
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・ガムなどに含まれるキシリトール
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・人用に料理されたもの
・アボカド
・レーズンを含むブドウ類
・頭足類、甲殻類、貝類

これらのものはペットの健康を害し、命の危険があるものもあります。与えないようにしましょう。

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