こんにちは。えたばりゅです。
今回は生物多様性におけるホットスポットというものについて、その定義などを分かりやすくご紹介したいと思います。こちらの記事をご覧いただくことによってその意味がバッチリ分かるようになりますので、是非ゼヒ今回も最後までお付き合いいただけましたらと思います。
日本も入ってる!生物多様性ホットスポットとは!?
ホットスポットっていう言葉は結構いろんな分野で使われたりしてますよね。治安に関するものやインフラ、そしてこういった自然環境に関するものまで様々です。
ホットスポットの意味・定義自体は
局地的に何らかの値が高かったり、局地的に(何らかの活動が)活発であったりする地点・場所・地域のことを指さすための用語で、具体的には以下のような場所を指す。
とあります。犯罪の件数が多い地域や汚染物質が溜まりやすい地域などにも使われていますので、「数値が高い」っていうのは必ずしも、プラス要素でないことが見て取れます。
この他にも犬・猫などがかかる皮膚病の名前としても使われていますね。
今回ご紹介する生物多様性におけるホットスポットも、あまり芳しくない定義といえるんです。では、早速生物多様性におけるホットスポットとはどんな意味があるのか、そのあたりについて触れていきましょう。
生物多様性におけるホットスポットとは
生物多様性におけるホットスポットとは、多種多様な生物群が存在し、豊かな自然環境を持ちつつも、人間が原因による自然破壊が急速に進んでいる地域のことで、地球環境の生物多様性を健全に維持するうえでかなり重要な地点に位置する地域のことを指します。
冒頭の見出しでも記載させていただいた通り、日本も生物多様性におけるホットスポットに指定されている地域なんですね。
ホットスポットに指定される条件としては
- その地域に生息している維管束植物のうち、1500種が固有種である事
- 元々その地域に生息している植物のうち60%以上がすでに失われている事
この2つの条件が重なる地域はホットスポットに指定されているんですね。ちなみに維管束植物とは内部に養分や水など水分を運搬する組織を有している植物でシダ植物と種子植物がこれに当たります。
現在生物多様性ホットスポットに指定されている地域
現在生物多様性におけるホットスポットに指定されている地域をご紹介していきましょう。
- 北アメリカ南部から南アメリカの西側海岸地域
- アメリカ合衆国西側海岸地域
- カリブ海の島々とその近海地域
- ブラジル東部海岸から南部にかけて
- ブラジルセラード(ブラジル高原のサバンナ地帯)
- ポリネシア・ミクロネシア海域
- ニュージーランド及びその近海地域
- オーストラリア東部海岸地域
- オーストラリア南西部
- ニューカレドニア
- 東メラネシア諸島
- 日本とその近海地域
- フィリピンからスンダランドにかけての東南アジア諸島とその近海
- インドアッサム、ダージリン地方からビルマにかけて
- インド西部海岸地帯からスリランカにかけて
- 東ヒマラヤ地帯
- 中央アジア山脈地帯
- コーカサス山脈から地中海海岸地域
- イラン北部からアナトリア北部にかけて
- アフリカ大陸中央部の東部山岳地帯から海岸地帯
- アフリカ大陸中央部の西部海岸地帯の一部
- マダガスカル島とその近海
- アフリカ南部海岸地域
で、ここからさらに細分化され、現在36の地域が指定されております。現在これらの地域だけで全世界の約60%に上る植物・両生類・爬虫類・鳥類・哺乳類たちが暮らしており、その中には絶滅の危機に瀕している種も沢山いるんですね。
場所としては全世界の一部ながらもこれだけの種の生物たちが暮らしているとなると、その保全の重要性がわかります。
ただ、この指定には疑問を呈する意見も多くて、
- 指定条件が植物に限られている
- 小さなホットスポットの指定がされていない
- 指定やその後の対応に流動性がない(指定後尚もその地域の多様性が失われているか定かでないことや、新たに喪失が極度に目立っている地域もある)
などといった意見もあり、今後これらの意見にどういった対処を行っていくかそのあたりも注目されるところであります。
現在のところホットスポットの保全・保護に関してはあまり進んでいないのが現状ですが、生物多様性におけるホットスポットを解消すべく著名な方、国際団体などが精力的に活動を行っております。
最後に
いかがだったでしょう。今回は生物多様性におけるホットスポットとはどのような定義なのか、どういった意味があるのか、そのあたりについてご紹介してみました。
ホットスポットに指定されている地域に住む者の一人としては、しっかりこの現実に目を向けて健全な自然環境を取り戻していくよう自身の行動を改めなければですね。
ではでは、今回はこの辺りで。今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。