こんにちは。えたばりゅです。
今回は、黒いでっかい体でブーンと、これまたデッカイ羽音を立てて私たちの前に立ちはだかる、クマバチをご紹介させていただきたいと思います。
その迫力満点の体と羽音からして、いかにも猛毒持ちの超絶狂暴な性格っていう感じがしますが、その実態はというと・・・
ではでは、今回も最後までお付き合いいただけましたらと思います。
クマバチ 超絶イカツイブラックボディの裏に隠された菩薩な性格
まずはクマバチ(熊蜂)のご紹介など軽くさせていただきますと、クマバチ属に属するハチの仲間の総称で、日本では英名を「carpenter bee」、学名を「Xylocopa appendiculata circumvolans」という、北海道から九州にかけて幅広く生息しているハチで、別名キムネクマバチ、関西圏などではクマンバチとも呼ばれているハチのことをクマバチということが多いですね。
体長は約2cmというところ。
意外と小っちゃいな・・・
って思われたのではないでしょうか。そうなんです。
このような感じで、オオスズメバチと比べても決して負けてない迫力で飛んでますし、黒い体なんでめっちゃでっかいイメージがありますが、意外と小さいんですよね。
多分ずんぐりしてて、横幅もありますし、ボディが黒なんで、実際の大きさよりも大きく見えるのかもしれません。
けっこう、この羽音で、迫力満点に目の前に迫ってこられたこととかありませんでした?
あの時って本当に生きた心地しないですよねw
でも、このクマバチ。このようなイメージが定着しておりますが、性格はかなり穏やかなんです。
クマバチは超絶イカツイ風貌なんですが、実は菩薩様性格
クマバチって、オオスズメバチと同じく、いや・・・結構それ以上に凶暴な性格で人を見ると猛然と襲い掛かってくるイメージを持たれてしまってますが、実はめちゃくちゃ穏やかな性格なんです。
オオスズメバチを鬼神に例えるならば、クマバチは菩薩様といったところ。
クレヨンしんちゃんの園長先生的な感じですかね。
クマバチは実はミツバチの仲間
そして、クマバチ。実はですね、英名の「Bee」でもお分かりの通り、ミツバチ科に属するハチの仲間なんです。
英名の「Bee」と「Wasp」の違いを記した記事はこちら
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スズメバチやアシナガバチよりはミツバチに近い仲間なんですね。いわゆるハナバチなので、幼虫たちの栄養源も専ら花の蜜や花粉。
これだと穏やかっていうのもうなずけるでしょ。
なので、自衛で戦うことはあっても、スズメバチやベッコウバチのように捕食目的で相手を襲うことはありません。
でも、いくら体がでっかくてイカツイ風貌とはいえ、なんでこんなイメージが定着してしまったんでしょうか。
クマバチが狂暴と誤解される理由
まぁ、これは先ほどからお伝えしてる通り、クマバチの外見や仕草にもその一因はあるかと思いますが、もう一つ大きな理由としては、オオスズメバチも実は場所によっては、クマバチとか、クマンバチなんて呼ばれ方をしてるんですね。
ですので、外見は全然違うのに、けっこうクマバチとオオスズメバチって混同されてたりするんです。
ですので、本家クマバチさんはおとなしいハチにもかかわらず、あの鬼神と同じような性格っていう誤解が広まってしまってるんです。
ただ、絶対誤解してはいけない事が一つありまして。
ただ、クマバチももちろん刺す
そうなんです。一部では、クマバチは刺さないし毒針も持ってない、なんていうことが言われておりますが、これも大きな誤解というもの。
刺さないのは毒針を持たないオスだけ。
そもそも毒針っていうのは、産卵管が変化したものなんで、オオスズメバチもオスには毒針はありません。日々出回って花の蜜や樹液を集めたり、狩りをしたりする役目を担っている、いわゆる働きバチは全部メスなんですね。
クマバチのメスにも立派な毒針があって、大人しいとはいえ、ちょっかい掛けたり、巣に近づきすぎたりすると、自衛のために頑丈な大アゴで攻撃してきたり、毒針で刺してきます。
毒性こそそんなに強くありませんが、刺されるとアナフィラキシーショックを起こす危険性があるのは、他のハチたちと同じなんで、大人しいからと言ってむやみに近づいたり、ちょっかい掛けたりするのは絶対にやめましょうね。
最後に
いかがだったでしょう。今回は、超絶狂暴なイメージが定着しているクマバチの真の素顔に迫ってみました。
人でもいらっしゃいますもんね。めっちゃ厳つくて、ちょっと近づきがたい・・・ていう印象の方で、実際にお話してみると、めちゃくちゃ穏やかな方。
クマバチもそんな御仁と思っていただければと思います。
ではでは、今回はこの辺りで。今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。