こんにちは。えたばりゅです。
今回は、自然遺産にスポットを当てて、自然遺産ってなに?世界遺産と違いがあるの?っていうところも含めてバッチリわかりやすく解説したいと思います。こちらの記事をお読みいただくことによって、自然遺産というものが私たち人間にとってどういったカテゴライズのものなのか、バッチリわかりやすく解説したいと思いますので、是非ぜひ今回も最後までお付き合いいただけましたらと思います。
自然遺産とはどんな遺産?をバッチリわかりやすく解説!
ではまず自然遺産とはなんなのか。についてご紹介していきましょう。自然遺産とは
顕著な普遍的価値を有する、地形や地質、生態系、絶滅のおそれのある動植物の生息・生育地など
嚙み砕いて表現するならば、「この場所、これから先も超絶大事で重要な場所なんで、壊したりとか、改造したりとかひっくるめて要らんことしないように世界共通の約束として守っていきましょう。もし破ったらお仕置きね。」っていう場所のことなんです。
世界と日本の自然遺産
そんな自然遺産に登録された場所は2024年現在224か所もの場所が世界各地で登録されていて、そのうちいくつか例をご紹介すると
- 四川省ジャイアントパンダ保護区(中国)
- グレート・バリア・リーフ(オーストラリア)
- シュンドルボン(バングラディッシュ)
- イエローストーン国立公園(アメリカ合衆国)
- 白神山地(日本)
- ゴフ野生生物保護区
などがありまして、日本で世界遺産に登録されている場所のうち、自然遺産にカテゴライズされている場所は現在のところ
- 屋久島(鹿児島県)
- 白神山地(青森県・秋田県)
- 知床(北海道)
- 小笠原諸島(東京都)
- 奄美大島・徳之島・沖縄本島北部・西表島(鹿児島県・沖縄県)
となっておりますね。
自然遺産と世界遺産の違いってあるの?
自然遺産は世界自然遺産という感じで表現されることもあるように、世界遺産との違いはなくて、強いて言うのであれば、自然遺産とは世界遺産の3つあるカテゴリのうちの1つということなんです。実は世界遺産はその要素に応じて
- 文化遺産
- 自然遺産
- 複合遺産
に分けられているんですね。文化遺産と自然遺産にはそれぞれ登録基準が設けられていて、その登録基準を満たしているかどうかは、各々違う機関が調査を行うんですね。自然遺産の登録基準においてはIUCN(世界自然保護連合)が行い、文化遺産の基準についてはICOMOS(国際記念物遺跡会議)が行い、複合遺産はそれぞれの基準のうちどちらの要素も含んでいる物件というわけなんです。
ちなみに文化遺産はザックリご説明するとその名前の通り、人間がこれまで培ってきた歴史において重要な文化的価値をもっている場所、自然遺産は長い地球史において形成された重要な地形や生物多様性など重要な自然的価値をもっている場所という感じでございます。
・・・
ということは文化遺産と自然遺産は基本ちょっと相反するところがあると思うんで、何気に両方の基準を満たしている複合遺産って、なかなか凄いですよね。
どういった場所が複合遺産として登録されているのか、ちょっとこれは気になるところ。その場所としては
- タスマニア原生地域(オーストラリア)
- 泰山(中国)
- マチュピチュ歴史保護区(ペルー)
- ンゴロンゴロ保全地域(タンザニア)
- ロックアイランド群と南ラグーン(パラオ)
などなど、現時点では40地域。結構多いなって一見感じてしまいますが、2024年現在での世界遺産登録は1199件。そう考えるとやはり総数としては少なく、両方の基準を満たすことはかなり難しいところと言えます。そして非常に残念ながら、と申しますか、現時点で日本で複合遺産に登録されている場所はないんです。
基準としては10項目あるうちのいずれか1つを満たせば、文化遺産、そして自然遺産と、どちらかの世界遺産として登録されるので、文化遺産の基準1つ、自然遺産の基準1つを満たせば複合遺産として登録されるのですが、にもかかわらず、この件数ということはやはり両方の要素を満たすということは並大抵のものではないのだなというのが伺い知れます。
しかしながら、なかにはタスマニア原生地域や泰山のように10項目のうち7項目を満たしている場所もあったりするんです。
・・・凄すぎる。
最後に
いかがだったでしょう。今回は自然遺産というものについてわかりやすくご説明させていただきました。こういったカテゴリのブログを運営しているものの端くれとしては、自然遺産が日本でも今後増えていって欲しいなと思ってしまいます。ではでは、今回はこのあたりで。今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。