こんにちは。えたばりゅです。
今回は、動物たちが声を発するときに使われる「吠える」と「鳴く」の違いについてバッチリわかりやすく解説したいと思います。
こちらの記事をお読みいただくことによってその違いがスッキリ分かるようになりますので、是非ぜひ今回も最後までお付き合いいただけましたらと思います。
スッキリ!吠えると鳴くの違いをバッチリ分かりやすく解説!
「なく」といえば私たち人間は、主に感情が高ぶったときに瞳から涙を流すしぐさのことを言いますが、もちろん私たち人間のように「泣く」動物たちも一部いるものの、自然界では多くの場合この言葉はちょっと意味合いが違っていて、なくというのは「鳴く」と表現されることが多いですよね。
そしてこの鳴くという仕草は口から発するもの以外に、コオロギやセミのように口ではなく、羽や膜など、体の一部を発音器官にして発せられた音にも使われることがほとんどですよね。
このように鳴くというのは哺乳類だけの専売特許ではなく、様々な動物たちが鳴くという仕草をするわけなんですが、同じく動物たちが発声器官をを使って音を発するものに「吠える」というものもあります。ただこの「吠える」という言葉を私たちが使うとき、例えば「セミが吠えている」、や「コオロギが吠えている」などといったような使い方はあまりしませんよね。
吠えるという言葉を使うときにはどちらかというと、ライオンやトラ、クマ、オオカミなど食物連鎖の頂点に位置しているような屈強な捕食動物たちが声を発しているときに使うことが多いのではないでしょうか。
でもその一方、ライオンやクマの鳴き声という表現にも全然違和感がないのも事実。
・・・
コオロギの吠え声と表現すると違和感ありまくりなのに。
これはいったいなぜなんでしょう。
動物たちが「吠える」というイメージ
先ほども少し触れた通り、吠えるという言葉を使うときには捕食動物、特に哺乳類たちが声を発しているときに使うことが多いですよね。そしてその中でも成獣が闘争や威嚇など、相手への攻撃の意思を示しているときに出ている声に対し吠えるという言葉を使うことが多いのではないでしょうか。
吠えるという言葉がしっくりくる動物を例に挙げると先ほどの
- ライオンやトラなどの大型ネコ科動物
- ヒグマなど一部のクマ科動物
- オオカミなどの一部のイヌ科動物
などといったところでしょうか。やはり勇猛な動物に当てはめるとしっくりくるような気がします。
ではこの吠える、その定義とはどんな感じなのでしょう。
吠えるの定義と吠える、鳴くの違い
実は吠えるというのは「声帯を使って声を遠くまで響かせること」ととのことなんですね。
なので吠えることができるか否かは吠えるために適した声帯を持っているか否かであって、吠えると鳴くの違いは、
- 吠えるは声帯を使って声を遠くまで響かせる発声
- 鳴くはそれ以外の発声
という感じでしょうか。
こういったことから吠えるというのは攻撃性の意思表示ではなく、どちらかというと縄張りの主張や仲間たちとの連絡手段などコミュニケーションにこの吠えるといったことが使われることがうかがい知れます。
オオカミや一部のわんずたちの「遠吠え」などが吠えるの言葉の広義性のいい例ですよね。
吠える動物吠えない動物
では吠える動物たちはどういった動物たちなのか。吠える動物をいくつか例に挙げると
- ライオン
- ヒョウ
- ジャガー
- オオカミ
など。あとは、あまり吠えるという印象がないゾウも吠えるという形容ができそうな気がします。ゾウが遠くの仲間たちとコミュニケーションをとる時などに発する声も長距離まで届くことが知られており、時にはその声は10km以上にも及ぶことが分かっているんです。ちなみにこの定義でいくと、ゾウとは逆に吠える印象が大きいトラは実は厳密には吠えることはしていないようですね。
後はクジラ。ゾウが吠えるならクジラも吠えるんじゃないの?
って思ってしまいますよね。なんせクジラの鳴き声は現生の動物たちの中では最も大きく、その声は数百キロは当たり前。時には数千キロ先にまで及ぶ可能性も示唆されております。陸上と水中の違いこそあれ、これはゾウをはるかにしのぐ距離。もし2000kmくらいまで届くとすると、僭越ながら私が沖縄で「すいませ~ん」って呼びかけたら東京の方が「なんですか?」ってな感じで聞き返してくれる計算。
・・・凄すぎますよね。
このように体同様超大音量の発声ができるクジラたちなんですが、その定義と発声のメカニズムが全く違い、ヒゲクジラに関しては声帯を持たないため、クジラの発声は吠えるとは言わないことがほとんどなんです。
ちなみにクジラたちの鳴き声はその美しさから歌うという表現もされたりします。
最後に
いかがだったでしょう。今回は「吠える」と「鳴く」の違いについてバッチリわかりやすく解説させていただきました。本当に動物たちの世界は奥深く、そして魅力的なものですよね。ではでは、今回はこのあたりで。今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。