こんにちは。えたばりゅです。
今回は、2025年8月8日(金)に公開された、ジュラシックワールド 復活の大地の鑑賞レビューをさせていただきたいと思います。記事の中盤からはネタバレ要素を含みますので、未鑑賞の方はご注意いただけましたらと思います。
傑作!?問題作!? ジュラシックワールド 復活の大地 鑑賞レビュー
ジュラシックパークシリーズとしては、第7作目となる今作。前作、ジュラシックワールド 新たなる支配者で一旦完結となったのですが、その後まさかの続編が発表され、お喜びになった方も多いのではないでしょうか。まことに僭越ながら私もその端くれ。監督は2014年のアメリカ版ゴジラも手掛けたギャレス・エドワーズ監督。
シリーズ最新作となり、過去の登場キャラクターも一新され、新しい俳優陣で臨まれた今作。
一体どのような映画だったのでしょうか。ではでは、早速レビューに移っていきたいと思います。
映画全体の印象 人間の負の部分が色濃く出ている印象
ジュラシックパークシリーズでは、恐竜の復活という超ロマンの裏で暗躍する人間の負の部分ってのは、どの作品でも描かれており、そのあたりも、映画の色濃い味付けの一部となっておりますが、今作はシリーズ通しても、そのあたりが如実に現れている、現実化している印象を受けました。このあたりは映画の予告編でも、なんか見たことのない肉食恐竜っぽい異形の巨大生物が冒頭でチラッと顔見世登場していたので、ご想像されたかもしれませんね。
あの巨大生物も遺伝子操作の裏で誕生した、いわば悲しき犠牲者なのですが、前作で登場したような、内部的な欠陥はあるものの、過去作に登場した同じ遺伝操作されたハイブリッド恐竜インドミナスレックスやインドラプトルのような、恐竜としてのフォルムが完成したものではなくて、遺伝操作が失敗して誕生したそのフォルムも恐竜と呼ぶにはかけ離れた姿をしております。
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そして今回はこの巨大生物の他にも、翼竜とラプトル系の肉食恐竜が融合したような肉食生物も登場するんですね。こちらももちろん遺伝操作が産んだ異形の生き物。そして、既知の恐竜の中にもそういった印象を受ける恐竜たちはいて、今回登場するティラノサウルスもその一つ。その姿こそ、ティラノサウルスそのものでありながらも、通常の私たちの良く知るティラノサウルスとは全く違う生態を持っていたりするので、このあたりもひょっとすると遺伝操作が入っているのかなと想像してしまいます。
では、ここからはネタバレありのレビューなので、ここから先はご拝読注意でお願いいたします。
ネタバレ注意 ジュラシックワールド 復活の大地 素晴らしかった点
ではまず、今作の素晴らしかった点を僭越ながら挙げさせていただくと、まずはいつもながらのリアルな恐竜たち。そして恐竜たちが日常の一部として溶け込んでいる様子が描かれているところでした。アパトサウルスのあの一場面とか、これは絶対ありそう。って思ってしまいました。そして、実際にもし恐竜が復活し、現在の地球環境で生きていくにはそうなるであろうな。っていうところも現実味を帯びていて、非常に楽しむことができましたね。
また、シリーズ3作目で恐竜側の主役となっているスピノサウルスが最新の研究結果に基づいた姿で再登場したり、これからの研究の可能性を示唆する部分も含まれていて、このあたりは遺伝操作、本来の生態の可能性、どちらとも解釈できるようなところでしたので、現実での今後の研究の成果が非常に楽しみになるところでしたね。
これは、先ほど遺伝操作の部分で挙げさせていただいたティラノサウルスの生態にも通づるところがあり、あんなに水棲恐竜ばりにスイスイ泳ぐかどうかはさておくものの、あの描写もその可能性は低くなるかもしれませんが、ティラノサウルスの持っていた生態の一つの可能性としてとらえることができます。
そして恐竜描写で圧巻だったのは、やはり巨大恐竜ティタノサウルスの登場。
ムチのように長い尻尾から姿が段々とその巨体が露わになっていく、あの巨体と威風を存分に実感できる見せ方は、さすがギャレスさんって感じましたw
ギャレゴジがゴジラの代名詞でもある、放射熱線を初披露するあの場面も最高でしたもんね。ティタノサウルスを初めてみたときのあの科学者の反応。僭越ながら、共感しまくりでしたw
あとは、今作には過去シリーズの様々なオマージュ、そしてスピルバーグ監督へのリスペクトがちりばめられているので、そのあたりを探してみるのも面白いかもしれません。
ジュラシックワールド 復活の大地の残念だった点
では次に僭越ながら、観賞させていただき、すこし残念に感じた点も挙げておこうかなと思います。
まずは恐竜たちの登場シーンが少し少ないかなと感じました。登場人物も一新されて、おなじみのキャラクターが登場しないのも、そう感じた一因かもしれませんが、少し恐竜たちの登場までのそれぞれの間隔が長かったかなっていう印象がありました。
恐竜や古代生物たちの種類自体はそれなりの種数が出ているのですが、ちょい役、エキストラのような登場が多く、もう少し活躍の場面があってもよかったかなと思いました。
せっかくの出演シーンがもったいないなと感じたのは
- ダンクルオステウス
- ディロフォサウルス
- モササウルス
- ラプトル
- ティラノサウルス
といったところかな。モササウルスは水生爬虫類なので、もう少し水中でのスピノサウルスとのやり取りの描写などがあれば、なお良かったかなと感じました。あとは初回から拝見させていただいている身としては、ティラノサウルスとラプトルの活躍がもう少し欲しかったなとおもいました。
そして、今回の目玉ともなっているD-rex(ディストータスレックス)やミュータドン。このあたりの深堀がないまま物語が進んだので、この生物がどういった生き物なのか。そのあたりの描写の深堀も欲しかったなと感じました。
映像的には特にD-rexはインパクト絶大でしたけど。
異形の生物D-rexの基となってる生き物を考えてみる
それにしても、どういった恐竜たちの遺伝子を重ね合わせた結果、あのような異形の姿をした生物が誕生してしまったのでしょうか。ミュータドンに関しては、ラプトル系の恐竜とプテラノドンなどの翼竜に現生ペリカンのようなのどに袋状の皮膚を持つ生物も混じっているのかなと考えることができるんですが、D-rexに関しては様々な恐竜、古代生物、もしくは現生生物がの要素が入っている気がします。
ティラノサウルスは絶対入っている、むしろベースになっていると思うのですが、それにあの頭部が失敗の果てではないと考えると、可能性としてはパキケファロサウルス、ナックリング歩行をしていたので、ゴリラなどの現生大型類人猿か、メガテリウム、6本足という恐竜はもちろん、爬虫類の枠組みも超えているフォルムですが、下半身の胴部は雷竜っぽい印象も受けます。トリケラトプスのような角竜っぽい感じもしますが、個人的に角竜が入っていれば、頭部に何かしらのそれっぽい特徴が出るかなと思いつつ。
公式にはティラノサウルスの遺伝子操作の末、失敗して誕生してしまった異形の怪物。ということになっているようで、どのような生物たちが組み合わさった結果なのか、そもそも組み合わさっているのか、このあたりも現在のところ不明ですが、いずれにしても、経緯はどうあれ、立派な生命体であることには変わりないといえます。
最後に
いかがだったでしょう。今回はジュラシックパークシリーズ最新作、ジュラシックワールド 復活の大地の鑑賞レビューを僭越ながらさせていただきました。個人的には残念に感じた点もあるものの、それはどの映画にも多少なりともあるもの。個人的には映画館でお金を払って鑑賞しても十分見ごたえのある、いい作品だと思います。今回はあまり活躍の場面も、深堀もなく終わったD-rexもひょっとすると次回作への伏線になっていると考えると、これまた楽しみな要素と言えるのではないでしょうか。
もしよかったら、ゼヒ映画館で恐竜や古代生物の活躍を楽しみ、遺伝子操作という、いわゆる神の領域問題に思いをはせていただければと思います。ではでは、今回はこのあたりで。今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。