こんにちは。えたばりゅです。
今回は、海の毒々魚類、ミノカサゴをご紹介したいと思います。とても華やかなフォルムをしていて、超きれいなので、思わず触りそうになってしまうのですが、うっかり触るとキツイしっぺ返しをもらうことになってしまうんですね。
そんなミノカサゴ、どのような毒を持っているのか、ミノカサゴの毒はどの場所にあるのか、ミノカサゴに刺されるとどのような症状が出てしまうのかなどを含めながら、ミノカサゴの生態に迫っていきたいと思います。
超きれいで超危険なミノカサゴ うっかり触ると毒の洗礼が!
ミノカサゴは英語名を「Luna lionfish」、学名を「Pterois lunulata」という、カサゴ目フサカサゴ科ミノカサゴ属に属するカサゴの仲間で、世界の暖かい海を中心に多くの亜種が暮らしております。
日本で見られるのは、このミノカサゴをはじめ、ハナミノカサゴ(Pterois volitans)、ネッタイミノカサゴ(Pterois antennata)、キミオコゼ(Pterois radiata)などで、どの種も磯や岩場などといった岩礁地帯を好んで生活の場としています。
体長は約25cmほどですが、大型の個体になると、40cmに迫ることもあり、その形状も相まってかなり大きく見えるのもミノカサゴの特徴ですね。英語名で「lionfish」といわれている通り、ライオンのオスのタテガミを彷彿とさせるような華やかなヒレを持っていて、これが英語名の由来になっているのですが、その性格もライオンのように猛々しく、場合によってはこちらに猛然と向かってくることもあるんですね。
ミノカサゴは個体同士で協力しながら狩りを行っている可能性
ミノカサゴは小魚の他、小型のエビやカニなどの甲殻類を捕食して生活する、いわゆる肉食魚なのですが、最近の研究で、ライオンのように個体で協力しながら、狩りを行っている可能性がある事が分かってきたんです。
ミノカサゴは狩りを行う際、近くに別の個体がいると、その個体にヒレで合図を送り、協力して獲物を襲っていることが分かってきたんです。それは同種ではなく、近縁種同士でも行われてることが示唆されていて、まだ確証はないものの、今後の成果が期待されるところであります。ミノカサゴはどちらかというと、機動性はそんなに高くない魚類のため、それを補うためにこういった特性を体得しているのかもしれません。
参考:NATIONALGEOGRAPHIC ミノカサゴがチームで狩り ヒレで合図
そんなミノカサゴなんですが、やはり注意すべきは毒を持っているということ。では、次からはミノカサゴの毒について迫っていきたいと思います。
刺されると呼吸困難も!うっかり触ると超危険なミノカサゴの毒
ミノカサゴの毒は、主に背びれや尻ビレにある棘に含まれていて、この毒を使って自身の身を守っているんですね。見た目が非常に美しく、普段は漂うように海中を泳いでいるため、非常に優雅に映り、思わず触ってみたくなるんですが、この毒がけっこう強烈でしてですね。
ミノカサゴの毒はフグのように、致死性自体は高くないとはされているのですが、とはいえです。刺されると激痛が走り、幹部は腫れあがります。症状は発汗現象が見られるほか、頭痛などを引き起こすこともあり、重症化すると、めまいや手足のマヒ、呼吸困難を引き起こすこともあって、場合によってかなり危険な状態に陥ることがあるんですね。
手足がマヒしたり呼吸器に影響が出るということであれば、陸上はもちろんのこと遊泳中であればかなり危険な状況。命の危険は十分に憂慮すべきと言えそうです。
その毒はミノカサゴの別名や地方名、ナヌカバシリ(七日走り:刺されると七日間走り回るほどの激痛)、マテシバシ(待てしばし:毒があるので触るのはしばし待て)、キヨモリ(清盛:華やかな外見の下に恐ろしい武器を隠し持っている)などでも形容されていて、ミノカサゴに刺されると、かなり恐ろしい目に遭うことがうかがい知れます。
なので、刺されると放っておかず、すぐに病院に行って処置をしてもらいましょう。
また、冒頭でも申し上げましたが、ミノカサゴはその美しい華やかな外見のイメージとは裏腹に、結構勇猛な性格をしています。なので、ダイビングなどの際、外見がきれいからといって、あまりしつこく追いかけると、超怖い毒針を掲げながらこちらに突進してくることもあるので、見かけても長時間対面することはしない方がいいかもしれません。
もちろん面白がって、ちょっかい掛けるのはご法度といえますね。
最後に
いかがだったでしょう。今回は海の華やかで超危険な毒々魚、ミノカサゴをご紹介させていただきました。是非ゼヒ、ダイビングなどを行う際にはご注意いただければと思います。
また、ミノカサゴは磯釣りや船釣りでしばしばつれることがあるので、そんな際も背ビレや尻ビレにはくれぐれもご注意くださいね。
ではでは、今回はこの辺りで。今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。
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