こんにちは(^^)10個あった予約投稿記事を前回のペット王国のイベントで全て使い果たしてしまい、リアル生活に痛恨の一撃を喰らったえたばりゅです(T▽T) いや~この鎧はおろか、装備品を全て剥ぎ取られたかのような激しく心細い感じ・・・w ただ笑うのみでございます(T▽T)(T▽T) また、せっせと積み上げねば・・・w
そんな失意の中w オフをいただいていたので、お昼の情報番組ひるおびを見ていると、まるで記事ネタを補うかのような非常に興味深いニュースを報道していたので、これはぜひともご紹介しないとと思い、久しぶりにTVを食い入るように見てしました(^^) けっこう報道されていたようですので、ご存知の方も多いかと思いますが、しばしお付き合いの程をよろしくお願いいたします。それでは、今回も最後までお付き合いいただけましたら幸いです。
鎌倉の海を青く彩る自然現象
このタイトルをみて、あぁ・・・あれね。とピンとこられた方も多いのではないでしょうか。先日、鎌倉近辺の海で海水温が上昇し、赤潮が発生しました。ところが、夜になるとその赤潮が一変。まるで波を彩るオーロラのように幻想的な風景が広がりました。その様子の記事はこちら。
「まるでオーロラのよう」・・・鎌倉の海岸に夜光虫
YOMIURI ONLINE 社会 2017.5.6 配信記事より
どうでしょう。かなり幻想的な風景が広がっていたのではないでしょうか。この記事の動画は少し画質が悪いかと思いましたので、その様子をもう少しキレイな動画でご覧になられたいという方は、こちらをどうぞ
いや~~月と波の自然の共演♪何ともいいものですね。
しかしながら、これ、赤潮がこうなったもの。赤潮とはざっくり説明すると、その水域に生息するプランクトンが異常発生することにより起こる現象なのですが、昼間は赤のどちらかといえば視覚的に穏やかでない色の波が夜はこのような幻想的な色になったのでしょう。
海に青の光をもたらした存在 夜光虫
夜光虫(学名はNoctiluca scintillans)は海に住むプランクトンの一種で原生生物に分類されます。発光器官を持っており、何かしらの物理的刺激を受けることで発光する性質を持っています。ですので、動画では波の刺激を受け青く発光しておりますが、夜光虫がいる岸辺を歩いたり、あるいは海に石を投げるなどの刺激でも青く発光します。
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こちらに夜光虫は入っておりません。言うまでもないとはおもいますが、一応ネンノタメ
動物と植物の中間的存在
こちら、夜光虫と呼称しておりますが分類上は虫のような類でなく、動物学的分類、植物学分類、両方に籍があるようないわば動物と植物のハーフのような存在なのです。植物学的には渦鞭毛植物門に属しているのですが、他の渦鞭毛藻のように葉緑体は持っていなくて、他の原生生物(単細胞生物)を捕食することにより自分の栄養源としています。よって植物ならではの光合成も行いません。・・・けっこう獰猛。
原生生物としては大型な部類になりますが、とはいってもプランクトンの一種。もちろん一細胞(単細胞生物は数を数える時、匹や頭などは使わず細胞という単位を用います)のみでは、発光は目視することができず大体1万細胞ほど集まれば目視が可能ということになります。
では、赤潮が発生すれば夜はこのような幻想的な風景を見ることが出来るのでしょうか。
残念 発光するのはやはり赤潮に夜光虫が含まれていたときのみ
赤潮と人括りに呼称しては降りますが、前述したとおり赤潮はプランクトンが異常発生したときに起こりえるもので、プランクトンが持っている色素の関係で赤や朱色やこげ茶のように見えたりします。このような色素を持ち合わせているプランクトンはもちろん夜光虫のみでなく、他の多くのプランクトンが持っている色素になります。
ですので、赤潮が発生してもそこに夜光虫たちがあまりいなければ、このような青く発光する現象は見ることが出来ません。
やはり赤潮
赤潮は学校でも学んだとおり、海に栄養素が多く流れ込むことにより発生する現象でその影響はあまりいいとは言えません。大量に発生したプランクトンが魚のエラに詰まり、魚が窒息死してしまったり、毒素を多く含むプランクトンをアサリなどの貝類が食べることにより貝に毒素が溜まる、いわゆる貝毒を引き起こす要因となってしまいます。また動物性プランクトンなどは酸素を使用しますので水中の酸素が欠乏するなどのマイナス要因が発生してしまいます。
この夜光虫に関しては毒素がなく、貝毒の発生の要因にならないとはいえ、魚にとってはやはりエラに詰まったりしますので、脅威の存在といえるでしょう。
海の富栄養化の要因としては、
- 海岸工事などで干潟が減少することにより、浄化役を担っていたアサリやハマグリなどの貝類の生息地域が破壊される
- 人間の生活排水の流入
- 養殖魚などの養殖生物が出す老廃物 など
が海の富栄養化をもたらしていると考えられています。
やはり、夜は幻想的な風景をもたらしてくれる夜光虫ですが、海の環境的にはあまり好ましくない現象だといえそうですね。
最後に
いかがだったでしょう。昼間はどちらかといえば毒々しい色でありながら、夜は非常に人々を魅了する対照的な色をかもし出す夜光虫の大量発生。自然というものは本当に不思議なものだなと思います。とはいえ、一生命体の異常発生はやはり自然環境からすると明らかに異常事態。やはり、幻想的とはいえ、このような現象はあまり起きないほうがよいのかもしれませんね。
今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。