こんにちは(^^)えたばりゅです。
つい先日なんですが、とあるスーパーで買い物をしていた時、あるお客さんが店員さんに消費期限と賞味期限の違いについてご質問されているのが耳に入ってきました。
そういえば、私も小さなスーパーの店長をさせていただいていた時、こういう質問、よくされたな~と。
「賞味期限」と「消費期限」。確かにややこしいですよね。
そこで今回はこの消費期限と賞味期限の違いについてご紹介しようと思います。ではでは今回も最後までお付き合いいただけましたらと思います。
消費期限と賞味期限そしてその問題
賞味期限
そして
消費期限
いかがでしょう。両者を並べてみると、なんかこのたった一文字の違いが、かなり重要になっているような気がするのではないでしょうか。まさしくそのとおりでして、ではまずこの両者の違いを簡単にご説明させていただこうと思います。
消費期限とは
消費期限とは、呼んで字のごとく、その食品を書いてある保存方法を守って、その期日までに消費してくださいね。
その期日を過ぎて食べた場合、あなたの健康は保証できませんよ??
といったものになります。
製造から品質劣化の激しい、いわゆるアシが早い食材に記載されていることが多いですね。例に挙げると・・・
- 生肉類
- 鮮魚類
- ケーキなどの生菓子
- 弁当類
- 豆腐 など
なぜこういった記載をしているかというと、生ものは時間の経過とともに細菌が繁殖しはじめ、日を追うごとにそれは増えていきます。
それを少しでも遅らせるために、これらの商品はそのほとんどが要冷蔵商品となっているんです。
よく精肉や鮮魚の消費期限の傍に「要冷蔵○○℃以下」と記載されているのをご覧になると思います。これはこの温度以上では細菌の繁殖スピードが増えてしまうのでこういった記載をしているんですね。
賞味期限とは
賞味期限とは開封せずに、記載された保存条件で保存していれば、その期間はその食材の品質をほとんど落とすことなく使用することができますよ。というものになります。こちらは生鮮食品などに比べると、品質が劣化しにくい食材につけられていることが多いです。たとえば・・・
- 缶詰類
- スナック菓子
- ソース、醤油などの調味料類
- インスタント麺などの乾麺
- チーズ・バターなどの乳製品由来の加工食品
- ソーセージ・ハムなどの加工肉類 など
これらは乾燥させていたりと、その製造過程で長期保存が出来るように加工されており、生鮮食品などに比べると日持ちがしやすい食品になります。
ただし、この期限は未開封でのという条件になりますので、一度開封してしまったらその賞味期限にかかわらず早い目に消費していただく必要があります。
ですので、こういった賞味期限が記載されている食材は、少々期日が過ぎても目視や匂い、そして触った感じなどで安全性を確かめ、問題ないようであれば摂取しても問題はありません。
逆に消費期限が記載されたものは期日を過ぎると、よく確かめないと健康を害する可能性があります。
消費期限にありがちな落とし穴
しかし消費期限内で保存温度を守ったにもかかわらず、その商品が傷んでしまっていた。
こういうご経験をされたことがおありな方もいらっしゃるのではないでしょうか。これは店側に何らかのミスがあるケースもありますが、他にもこういったケースが考えられます。
季節特有の劣化スピード
日本には四季があり、当然冬は寒く夏は暑いもの。特に夏場などの気温が高い日は消費期限が記載された商品というのは、とかく劣化しやすくなります。スーパーなどのお店を出れば、外は30℃を超えるということも多いはず。
そんな買い物袋を下げたまま、ついついご近所さんと立ち話をしてしまった。ということであれば、それだけその食材が外気にさらされる時間が多くなりますので、品質の劣化はどんどんと進んでいくことになります。
また、冬でもガンガン暖房を付けた車などに長時間置いていると、それだけ劣化スピードも速くなってしまうので、この辺りも注意が必要ですね。
トランクが独立している車であれば、冬場はトランクに入れるというのも手ですが、最近は車内と荷物置きが同じ空間になっている車種も多いので、そういった場合は、後部座席の足元、出来れば前列シートの裏側辺りがにおいていただくと、前列シートに置くよりは、幾ばくかは緩和されるかと思います。
運搬方法
逆に夏場の場合はトランクルームはかなり高温になります。ですのでこういった消費期限が付いた商品を購入された際は、人が乗る座席、出来れば空調が効きやすい前列シートに乗せ、出来るだけ早く帰宅することが大事になってきます。
冷蔵庫の開け閉め
消費期限のそばに記載されている保存温度は、出来る限りその温度を一定に保ってくださいね。
という意味合いも含んでおります。
ですので、冷蔵庫に入れていても、頻繁に扉を開け閉めしてしまうと内部温度が上昇してしまい、冷蔵庫の保存性能を十分に生かすことが出来ず、結果冷蔵庫内の温度が上がってしまい、品質の劣化を早めてしまうことになります。
いかがでしょう。こういった原因が消費期限の落とし穴なることがあります。
いうなれば保存温度を守っていたつもりでも、結果守れてなかったということですね。
そしてこのようにいたんでしまった食材は、処分せざるを得なくなります。
現在の食品ロス
このようにご家庭で廃棄処分になる食品、またはスーパーや卸問屋などで商品品質が劣化してしまい、販売されることなく処分されるものを、「食品ロス」というのですが、日本だけで現在年間おおよそ2780万トンの食品が私たちの糧になることなく、廃棄処分となってしまっているのですね。
これ、非常にもったいなくないですか。こういったロスを出来る限り少なくする対策を少し考えてみました。
食品ロスを減らすために
こういったロスをなくすということは先ほどの消費期限の落とし穴にはまらないことも大事ですが、他にもこういった対策が必要になるかと思います。
安易に捨てない
上記の食品ロスされている年間量約2780万トンのうち3分の1の約620万トンはまだ食べることが出来るのに廃棄されている数量と考えられております。
- 野菜がしなびてしまったから
- まだ食べれそうだけど購入してから時間が経ったから
といったような安易な廃棄は、どんどん食品ロスを増やしてしまうことになります。
買いすぎない、作り過ぎない、頼みすぎない、仕入れしすぎない。
消費者の方であれば、
- 買いすぎない
- 作り過ぎない
- 頼みすぎない
といったところでしょうか。ついつい安さに魅力を感じて。やレストランに行ったときに美味しそうに見えたのでついつい追加で頼んでしまった。そして食べ切れずに結局残してしまう。
こういった、いわゆる残飯も食品ロス率を跳ね上げている一因となっております。
また業者の人は作り過ぎない、仕入れすぎないというのもかなり重要になってくると思います。問屋などとの交渉や広告商品を仕入れる時、ついつい仕入れし過ぎてしまうことがあります。結果売れ残ってしまい最後は廃棄処分になってしまう。
お店は販売目的ですのでこういったロス率は本当に大きくなってしまいます。
ゴミが増えるという他にも様々な悪影響
またこれらは地球環境を悪化させるだけでなく
- 作りすぎ、注文し過ぎが原因による食べすぎが原因となり肥満体型となったり健康を害する
- 投入した金額に見合うものが見込まれず経済損失を招く
といったような私たちの健康状態や経済状態に直結する問題ももたらします。食品ロスを減らすことの大事さがお分かりいただけるのではないでしょうか。
賞味期限に一筋の光明
そんな中、友人がこんな記事を書いてくれておりました。
【雑談】いやいや、気になっているんだ。( ゚д゚)ウム ~ 無料スーパーについて。 ~
いかがでしょう。これ、かなりすばらしい取り組みだと思いません??
賞味期限問題。ひいてはゴミを減らすという観点からも、非常にすばらしい救世主にもなりうるポテンシャルを秘めていると思います。
働く方の人件費や施設維持費など、色々な問題もあるとは思いますが、これはぜひともいい方向に向かって欲しいプロジェクトですよね。
最後に
いかがだったでしょう。
今回は消費期限と賞味期限の違いと、それらが一因となり今大きな問題となっている食品ロスの問題についてご紹介させていただきました。
食品というものは、もともとは生き物たちから、その命を提供してもらってつくられております。
でも、現状では残念ながら、全世界で推定15億トンの食品が廃棄処分になってしまってるんですね。
シロナガスクジラの体重が約150トンと計算すると約1000万頭分にも及びます。
もっといえば、それだけ多くの生き物達が無駄死にしているということになります。こういった事態は出来る限り早急に改善しないといけないですよね。
しっかりと適正な量を購入し、自分の生きる糧としてありがたく命をいただく。この「いただきます」の精神はやはり忘れてはいけないなと思う次第でございます。
そして、無料スーパーはこれらの問題を解決へと導く光明となりうるのか・・・。このあたりも非常に気になるところであります。
では今回はこれにてとさせて頂きたいと思います。今回も最後までお付き合い頂きありがとうございます(^^♪