魅惑の野生動物たち えたばりゅコラム

金木犀(きんもくせい) 甘い香りで忙しい現代人を癒す秋の風物詩

こんにちは(^^♪えたばりゅです。

自然界にたくましく生きる野生動物たち。強い者、優美な者、様々ですが、その姿と生きざまは、もはやカリスマといっても過言ではありません。

このコーナーは、そんな自然界に生きる様々な魅力あふれる野生動物たちにスポットを当ててご紹介するコーナーです。こちらでご紹介する動物が好きなあなたに楽しんでいただき、またさらに、その動物に興味を深めるコンテンツになっていますので、ぜひ最後まで楽しんでいただければと思います。

今回は動物ではないのですが、静かにそこに佇み、年に一度いい香りで、街中を急ぐ私たちを、ふと癒してくれる秋の風物詩、金木犀(きんもくせい)をご紹介したいと思います。

ではでは、今回も最後までお付き合いいただけましたらと思います。

金木犀 甘い香りでそっと私たちを癒してくれる秋の風物詩

金木犀(きんもくせい)は、英語名を「fragrant orange-colored olive」、学名を「Osmanthus fragrans var. aurantiacus」という、常緑樹の仲間で、おおよそ10月頃にオレンジ色の小さな花を咲かせ、とてもいい香りを提供してくれる植物でございます。開花期間はそれほど長くなく、咲き始めて約1~2週間ほどで散ってしまうんですね。ちなみに常緑樹とはその文字のとおり、葉が四季の一部において枯れ落ちることなく、通年をとおりして、緑の葉を携えている樹木のことを言います。

まさに今の時期が花の最盛期で、あなたのお住まいの地域でも、ところどころから甘い匂いが漂ってくるのではないでしょうか。

こういった親しみやすい印象から、金木犀は様々な地域で市町村の木として指定されていることが多く、私の生息地である兵庫県では、明石市。

仕事場がある大阪では、豊中市と淀川市が金木犀を市の花として指定しております。

金木犀の香りは、人によってはトイレな印象

このようにいい香りで私たちを和ませてくれる金木犀ですが、嗅ぐ人によっては、トイレを連想することもあるそうなんです。

その理由として、昔は公衆トイレを含め、汲み取り式を採用しているところがほとんどで、トイレの近くは強烈な匂いを放っておりました。

そしてそんなトイレの近辺に、いい香りを放つ金木犀を植えていたことがそういった印象につながっているとされております。

花の香りの成分には蝶が嫌う成分が混入している

私たち人間はこの金木犀の匂いは多くの場合、心地良いものと認識しますよね。ところが、実は蝶にとっては、金木犀は苦手な成分が含まれているんです。でも蝶は、花から花へと移り行くので、受粉の手助けを行ってくれる植物には有難い存在のはず。

なんで、そんな蝶を遠ざけるような成分を持っているんでしょうか。これは蝶が卵を産みつけ、その幼虫が葉を食べるのを防ぐ為と考えられております。

そういえば、他の花の周りにはモンシロチョウやアゲハチョウなどがよく舞っているのを目にすることがあると思いますが、この金木犀の近くを飛んでいるのはあんまり見たことがないですよね。

それはこういった成分が含まれているからなんですね。

最後に

いかがだったでしょう。今回は秋の風物詩の代表格と言っても過言ではない、金木犀をご紹介させていただきました。・・・このカテゴリで植物をご紹介することはこの先もあまりないと思いますが、どうにも幼少期のころより、この金木犀の香りが好きでございまして、今回ご紹介させていただきました。

あと、私事で大変僭越ではあるのですが、先代犬のチロちゃんがこの香りが好きなのか、何が気になるところがあったようで、散歩の途中金木犀が咲いていて、その匂いが漂ってくると、匂いを嗅ぎながら鼻先を金木犀のほうへとやっていたんです。

ですので、今でも金木犀を見ると、ちょっと感慨深いものがあるんですよね。

ちなみに現在の愛犬である、愛する内弁慶、ラム君は全くそういった香りには興味がないようですw

いや~♪秋は紅葉も楽しみではありますが、この金木犀の香りもまた秋の楽しみといえるのではないでしょうか。では今回はこのあたりで。今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。

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