世界の危険生物たち えたばりゅコラム

ホホジロザメにとんだ冤罪!?ジョーズの元となったサメはホホジロザメともう1種いた!?

こんにちは。えたばりゅです。

映画ジョーズ(JAWS)、もう誰もが知るサメ映画の金字塔的存在ですよね。CG技術が発達した現代でこそ、少しサメの雰囲気に製作物感が漂うものの、それでも観るものを恐怖へと誘うカメラワークや映像は現代でも、超作品だなと感じさせられるのではないでしょうか。

そして、あの映画で絶対外せないのが、もちろん主役であるサメ。

巨大なサメが、人を次々と襲う姿は、もう恐怖の何物でもないといったところ。ただ、この映画ではちょっと、いや、かなりホホジロザメがヒール役を一手に担ってる感じですが、この映画と元となった可能性があるサメがもう1種いるんです。

ではでは、早速その真相に迫っていきたいと思います。

ホホジロザメに冤罪疑惑!?ホホジロザメの陰に隠れる、ジョーズの元となった荒ぶるサメがもう1種いた!?

ジョーズで、縦横無尽に暴れまわり、人々を次々と喰らっていく恐怖のサメといえば?

と問われると、もうその答えは2つ返事で、ホホジロザメ。と即答されるのではないでしょうか。

ホホジロザメは言わずと知れた、サメの代表的存在で、英語名の「Great White Shark」が示す通り、時には体長6m、体重は1tを超える、捕食性のサメとしては最大級のサメ。そして、ホホジロザメが映る映像といえば、やはり見るからに恐怖をそそられる、超鋭い歯がずらりと並んだ歯を携えた、巨大な口を開けている姿が、必ずといっていいほどクローズアップされています。

そして、その巨大な歯でマグロのような大きな魚を真っ二つにしたり、クジラの死体にガシガシと食らいついているさまを見て、私たちは「ホホジロザメ、やっぱ怖えぇ・・・」とホホジロザメへの恐怖をまた一段と募らせていくというわけです。

このように、現代では海の恐怖の代名詞的存在の地位を独占しているホホジロザメ、もちろんテレビなどのクローズアップ映像もそうですが、やはりホホジロザメは怖い、恐ろしいというイメージを持ったのは、世界共通してあのジョーズという映画であるといっても過言ではないはず。

とくにアラフォー世代以上であれば、それがより顕著ですよね。

事実、ホホジロザメは人を襲うサメとしても知られていて、ホホジロザメの生息地域であるオーストラリアはもちろん、日本でも稀にホホジロザメ、またはそれに思しきサメに襲われてしまうといったニュースが報道されたりしています。

ただ、映画ジョーズに関していえば、ホホジロザメはどちらかというと、被害者的立ち位置にいたりするんですよ。

恐怖の烙印を一身に受けるホホジロザメの陰に隠れるもう1種のサメ

映画ジョーズを演じているサメはホホジロザメで間違いはないのですが、実は映画ジョーズの元となった事件がありまして、それはニュージャージーサメ襲撃事件という、サメによる襲撃事件。映画ジョーズは、この事件を基にアメリカの作家が執筆したJAWSという小説を基盤として制作されているんですね。

映画ジョーズを生んだのはホホジロザメではなく、オオメジロザメ!?

この事件、複数の犠牲者が出る凄惨な事件だったのですが、その被害者の内、数名は、海ではなく、海水域から約25㎞ほど遡ったマタワン川で襲撃に遭い、亡くなってしまったそうです。

そう、海水域ではなかったんですね。

一応、この事件は事件後1頭のホホジロザメが捕獲され、その胃の内容物から、この事件の犯人はホホジロザメであるとされたんですが、この事件の被害者は海の他に、海を25km以上も遡った場所で襲われているんです。

このことから、実際にマタワン川で人々を襲ったのはホホジロザメではなく、淡水遡上が可能で、湖に住み着くこともあるオオメジロザメであり、ニュージャージーサメ襲撃事件は複数のサメ(ホホジロザメとオオメジロザメ)の襲撃が同時期に重なってしまった複数のサメによる襲撃という見解もあるんです。

オオメジロザメはホホジロザメよりは小型であるものの、それでも最大4mにもなる大型のサメ。それに加えて、オオメジロザメはホホジロザメが入り込めないような狭い場所や浅瀬でも楽々と入っていくことができ、また、汽水域はおろか、淡水域でも生息できるんですね。

そして、性格も警戒心が強い反面、好奇心も強く、攻撃的で、現在ではこういった習性から、その危険度はホホジロザメをも凌ぐという専門家もいるほどのサメ。

もちろん、今から100年以上も前の事件なので、その事件の真相は、もはや霧の中というところなんですが、実はジョーズの元となったのは、ホホジロザメだけではなく、オオメジロザメも絡んでいた可能性もあるんです。

胃の内容物から、ホホジロザメがこのニュージャージーサメ襲撃事件と全く無関係ということはないでしょうが、ただ、ひょっとすると、映画ジョーズが世に知られるきっかけを作ったのは、ホホジロザメとオオメジロザメなのかもしれません。

最後に

いかがだったでしょう。今回は、ホホジロザメが海の恐怖の代名詞的となった映画、ジョーズの真相に迫ってみました。

あの映画の元となったのは、2種類のサメが関係していた可能性があるのはオドロキだったのではないでしょうか。ただ、意外といいますか、現実のこの2種のサメはどちらも沿岸域に生息しているので、人との接触事故が多いサメなんですが、どちらのサメも映画のように、人間を見ると無条件に襲い掛かってくるようなサメではないので、私たちはあまり偏ったイメージを持たないようにしなければですよね。

ではでは、今回はこの辺りで。今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。

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