こんにちは。えたばりゅです。
今回は、バイカルアザラシというアザラシの仲間をご紹介したいと思います。アザラシといえば、巨大なゾウアザラシや南極の王、ヒョウアザラシといった、貫禄系、カッコいい系が有名ではありますが、このバイカルアザラシはどちらかというと、アザラシの可愛い部門担当という感じのアザラシです。
そして、このバイカルアザラシはアザラシでは唯一のある性質を持っているんですね。ではでは、そのあたりの性質をご紹介しつつ、バイカルアザラシの可愛さに悶絶していただこうと思います。
唯一純淡水に生きるバイカルアザラシ その可愛さとコロコロ具合に悶絶必至!
では、まずバイカルアザラシのご紹介を軽くさせていただくと、英語名を「Baikal seal」、学名を「Phoca sibirica」という、食肉目アザラシ科ゴマフアザラシ属に属するアザラシの仲間で、ロシアのバイカル湖と関連水系の河川に生息しており、バイカル湖の固有のアザラシなんですね。
体長は約1.2m~1.5m、体重は約70kgほどで、アザラシの仲間としては北海道でも見られるワモンアザラシに次いで小さなアザラシです。一番大きなミナミゾウアザラシのオスの体長が最大で約6m、体重は約5tほどになりますので、それを考えると、バイカルアザラシの小ささがより際立つ感じがしますよね。
食性は他のアザラシたちと同じく、肉食。湖や河川に生息している魚類を食べて生活しており、可愛い顔に似合わずといいますか、バイカル湖の食物連鎖の頂点に君臨しているんですね。
バイカルアザラシはアザラシの中では唯一純淡水性を営むアザラシ
バイカル湖、そしてその周辺河川でのみ生活しているところからお分かりの通り、バイカルアザラシはアザラシの中では唯一、純淡水性を営むアザラシで、古代湖であるバイカル湖が当時海溝だった時に徐々に海から遮断されたころ、当時そのあたりを住みかとしていた、アザラシが取り残され、生活しているうちに徐々に淡水に適応し、現在のバイカルアザラシに進化したと考えられています。
世界最深の深さを誇るバイカル湖ということで、バイカルアザラシもかなり潜水能力に秀でて進化しており、小さい体に似合わず、水深約400mくらいの深さにまで潜ることができると考えられているんですね。
そして、バイカルアザラシにはもう一つ、面白い特徴があるんです。
水中で眠るバイカルアザラシ
よくアザラシが岩礁や浜辺で休んでいる姿がテレビなどでもクローズアップされており、その愛らしい姿で和ませてくれておりますが、実はバイカルアザラシは水面や水中で眠るという面白い特徴があるんですね。しかも眠ったまま、どんどん沈んでいって、水深数百メートルの地点に達することもあるほど。
とはいっても、泳ぎが得意とはいえ、バイカルアザラシも哺乳類。魚のようにエラで呼吸をしているわけではないので、あまり長い時間息継ぎをしないでいると、もちろん窒息してしまう可能性があります。
なんで、安全な地上で休まずにそのようなリスクを伴う水中で休むかというと、バイカル湖の環境と外敵の存在がその理由といえるんですね。
バイカル湖は冬場は分厚い氷に覆われますので、いくらでも休む場所があるんですが、夏場はその氷が溶けてしまい、バイカルアザラシが体を休ませることができるような、離れ小島的なものがほとんどないんです。
とはいえ、岸辺で休んでいると、バイカル湖周辺にはヒグマやオオカミといった大型捕食動物に襲われる心配があるんですね。
なので、バイカルアザラシは水中で眠ることができるように進化したと考えられています。
そしてこちら、バイカルアザラシが少ない岩礁で休む様子を捕えた動画。その可愛さに悶絶していただければと思います。
いかがです?めっちゃ可愛いでしょ。
途中で場所の取り合いからイザコザを起こしているアザラシがいますが、争っている姿も、なんかほのぼのに見えるといいますか、お互い短い前脚を相手にペチペチしているのがまたたまりませんよねw
このように貴重な岩礁は数えるほどしかないこともあり、バイカルアザラシは水中でも眠ることができるようになったと考えられています。
ただ、水中で眠ることができるのは、バイカルアザラシだけではなく、ゾウアザラシなども水中で眠ったりすることができるんですね。ゾウアザラシも水中で休むのは、沖合に出て長い距離を移動するときにそういった眠り方をするのですが、ゾウアザラシも水面で休んでいると、ホホジロザメやシャチといった天敵に目につきやすくなるのでそれを避けるためと考えられています。
自然界は本当に眠る時でも一苦労という感じですね。
最後に
いかがだったでしょう。今回は、アザラシの中では唯一純淡水性の性質を持つ、バイカル湖の固有種、バイカルアザラシをご紹介させていただきました。しっかりと悶絶していただけるよう、またバイカルアザラシの可愛すぎる写真や動画などを入手できれば、こちらの記事にアップさせていただきますので、是非そちらの方もお楽しみに。
ではでは、今回はこの辺りで。今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。