こんにちは。えたばりゅです
お散歩中のワンコたち。彼らが歩いてる姿を目にすると、動物が好きであれば一度は頭などをナデナデしたご経験がおありなのではないかと思います。飼い主様と一緒に楽しそうに歩く姿は何とも可愛らしいものですよね。
僭越ながら私も、散歩中の犬を見かけると、ついフラフラと寄っていくタチでして。
ただ、盲導犬や聴導犬たちのように、パートナー様の目や耳の代わりとなって、さまざまな危険を回避しているという、大切なお仕事の真っ最中という犬たちもおり、そのようなワンコたちは気軽に頭をなでたり触ったりしてはいけないという事は、よく知られているかと思います。
しかし、散歩している犬がある目印をつけていた場合、「むやみに触らないでほしい」という事を表現していることはあまり知られていないのではないでしょうか。今回はこのことについてご紹介したいと思います。
まだ、ほとんど知られていない取り組みなのですが、その犬のストレス軽減などにも非常に大事なことですので、今回も最後までお付き合いいただけますと幸いです。
犬のお散歩中に黄色いリボンを付けてたら優しく見守ろう!それは一生懸命環境に慣れようとしているサイン
リードや首輪などに黄色のリボンを巻いて散歩している犬をお見掛けされたことはないでしょうか。これは、盲導犬などのように何かの仕事をしているので、触らないでほしいというサインではありません。
普通に飼い主様に連れられ、散歩している犬たちにつけられていることがあるのですが、これが何のサインかというと、「僕(私)にむやみに近づかないでほしい。」というサインなんです。
このような、黄色いリボンを付けて散歩をしている犬はイエロードッグと呼ばれ、まだほとんど知られていない取り組みなのですが、もしこの黄色いリボンをしていたら、触らずに温かく見守ってほしいなと思うわけでございます。
黄色いリボンをしている理由は、その犬によってさまざまですがいくつかその例を申し上げると・・・
- 初対面など慣れない人が怖い
- 何に対しても怖がりな性格
- 犬同士の付き合いが苦手
- 街中の生活に慣れていない
- 何かしらのトレーニング中
などといった様々な理由があります。
犬のお散歩中に黄色いリボンをつけるその理由とは
飼い犬にとって、本来お散歩というものはご飯と並ぶほどの楽しみな要素の一つです。しかし、その犬たちの性格や育った環境によっては、街中での散歩は恐怖の対象となる場合もあるのです。
なぜ、楽しいはずのお散歩が怖くなってしまうかと申しますと、こういった傾向にあるわんこたちは
- 以前野良生活をしていた
- 放浪生活の経験があって、その際人間に石を投げられたり、追いかけられるなどの虐待行為を受けた
- 悪質な繁殖屋の下で監禁に近いような生活をしていた
などといった、場合によってはツラい経験があることがほとんどです。その結果、不特定多数の人と接することが街中で暮らす通常の飼い犬よりも極端に少なくなってしまっていたことが原因となっています。
また、上記のような境遇の犬であれば、街中で発せられる人間の生活音もほとんど聞いたことがありません。例えば、
- 子供たちのはしゃぐ声
- 自転車や車の警音
- 車の走る音や姿
などといったうな、街中では何ら珍しくない音やモノでも、その犬にとっては、怪しむべき警戒する対象なんです。
ただでさえ見慣れない風景に、このような状況が重なってしまうと犬たちは簡単にパニックになってしまいます。一度パニックを起こすと、なだめて落ち着かせることは非常に難しく、万が一リードなどが外れてしまったら、一目散にその場を離れようとしますので、非常に危険です。
通常であれば、このような怖がりの犬というのは周りの環境にかなり注意を払うのですが、パニックになってしまうと、まずその場から離れることが最優先事項になってしまいますので、周りの状況など度外視になってしまいます。
結果、車にはねられてしまい、命を落としてしまうケースもあります。
ですので、このようにパニックを起こす可能性をできる限りなくしてあげる必要があるというわけです。
お散歩中に黄色いリボンをつけるイエロードッグ活動の発祥
この活動、スウェーデンが発祥とされています。元々オーストラリアの一部では、周りの環境にかなり敏感に反応してしまう犬にはこのリボンをつける習慣のようなものがあったとされており、それにヒントを得たスウェーデンのトレーナーなどの方が活動を始められたと言われております。
その後、欧州を中心に広がり、日本でもその存在は徐々に知られつつありますが、比較的新しい活動という事も、あまり日本では知られていない要因の一つかと考えられます。
最後に
いかがだったでしょうか。私もこのイエロードッグを拝見したのは、まだ一度しかないのですが、是非とも日本でもどんどん広がってほしい取り組みですよね。
やはり、このような活動が浸透すると、どんなイカツイ車でも、救急車など緊急車両が通ると、ス~っと、自然に緊急車両に道を譲るように、自然と他への配慮が行われる世の中になるのではないかなって思うんです。
今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。