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【スッキリ!】歯と牙の違いとは?をバッチリわかりやすく解説!

こんにちは。えたばりゅです。
今回は歯と牙の違いってあるの?についてわかりやすく解説したいと思います。こちらの記事をお読みいただくことによって、その違いがスッキリ・バッチリわかるようになりますので、是非ぜひ今回も最後までお付き合いいただけましたらと思います。

歯と牙の違いってあるの?をバッチリ解決!

歯は私たちが食べ物を食べるとき、まず口に入る大きさに小さくして、胃の中にスムーズに入るようその食べ物を咀嚼するのに使われていて、私たち哺乳類だけではなく、多くの動物たちが持っている器官と言えますよね。

私たち人間ももちろん歯のその恩恵にあずかっており、食べ物を食べるときにはほとんどの場合、歯を使って食べ物を噛んで小さくしてから飲み込み、胃の中へと運んでいくわけですが、歯を使って食べ物を食べる。という表現はするけれども、牙を使って食べ物を食べる。という表現はしないように思います。

では、この歯と牙は何か違いがあるのでしょうか。

歯と牙の違い

歯と牙については器官的な意味では違いはなくて、どちらも骨格、もしくはそれに近い組織で成り立っているわけですが、牙は犬歯や門歯が変化したもので歯よりも一般的に大きく、鋭くなっていることが多いですね。

また、歯については食べ物を噛みちぎる、噛み砕くといった、いわゆる食べ物を咀嚼して小さくする用途に使用されますが、牙についてはこれらの役割にも使われることがあるものの、他の目的をもって使われることが多いです。

例えば、肉食もしくは捕食性の哺乳類では獲物に咬みついたとき、牙でより大きな傷を負わせたり、獲物に食らいついたときに獲物に深く突き刺さり獲物が逃げにくくするといった役割があります。

また、ヘビ、特に毒蛇も長く鋭い牙を持っていることが多く、この牙の中に毒を獲物に注入する仕組みが備わっていて、この牙を使って相手に毒を注入したりします。ただ、ヘビの牙は哺乳類のそれと比較して強度があまりないため、咥えたままにしておくと獲物が暴れて牙が折れてしまうことがあるため、獲物が逃げないよう補綴するのに、長い体を獲物に巻き付けたり、その種類によっては咬みついた後、獲物を一度離して毒が相手の全身に回るのを待ち、それから食べたりします。

あと、牙は肉食動物だけのものではなくて、ゾウなどの一部の草食動物や雑食動物ももっているのですが、ゾウの牙は木の皮を食べるときそれを剥がしたり、同種においての争いが生じた際に使ったり、捕食動物たちなど自身の脅威となる相手に対し、威嚇の武器として使用したりしています。

なので、歯と牙の違いをまとめると、牙も歯も骨格もしくは近い組織で構成されているものの

  • 歯は動物が食べ物を食べるとき咀嚼するための器官
  • 牙は歯が持つ咀嚼という役割よりも別の目的に使われることが多い器官

といったところでしょうか。このような感じなので、サメやピラニアなどは鋭い歯を持っているイメージがありますが、あの歯は獲物を咬みちぎることが目的のものなので、あまり牙という形容はしないんです。対して、クモの挟角やムカデの大あごなど一部の節足動物の器官は脊椎捕食動物の牙と同じような役割を有していることからこういった動物たちの挟角や大あごなども牙と呼ばれることがあります。

中にはイッカクの牙のように、温度変化や気圧の変化を感じ取ったりするシステムが備わっている牙もあり、かなり高度な感覚器官として役立てている種もいたりするんです。

ちなみに英語ではライオンやオオカミ、クマ、ヘビなど捕食動物の牙は「fang」、ゾウやイノシシ、イッカク、セイウチなど捕食目的で相手を襲わない、捕食動物でもあまり獰猛なイメージがない動物たちの牙は「task」と使い分けているようですね。

用途・目的が謎なのに超立派な牙を持つ動物

とまぁ、歯と牙の違いなんですが、牙を持つ動物にもその使用用途が未だはっきりせず、議論の的となっている動物もいてですね、その代表的な例を挙げると

カバさん、そしてゴリさん

なんです。カバは草食動物にもかかわらずかなり巨大な犬歯に加え、切歯も持っていて更にこれらは口を閉じたとき上下の牙が互いに擦れるようになっていて、常に鋭い状態となっております。

対してゴリラはその巨大さとお顔から結構獰猛なイメージがありますが、実は結構温厚でその食性もシロアリなどの小動物を食べることはあるものの、かなり草食寄りなんですが、口を開けた時にのぞかせるその鋭い犬歯はまさに立派な牙。

カバはゴリラと反対に、と申しますかそのイメージとは裏腹に結構攻撃的な性格をしていて、オス同士の縄張り争いの際にもその牙を使って咬みつきあいをしたりするので、そういった用途をもって使っていることもあるのですが、にしても牙が常に鋭い状態を保っていられる構造になっているというのは捕食動物でもあまりありません。ライオンやトラなどの肉食動物でも、年齢を重ねるごとに牙は摩耗していきますしね。

ゴリラにしても、ライオンやトラばりの立派な牙があるけど、ゴリラはライオンやトラなどのように大きな獲物を捕食対象として襲うことはほぼありません。

なので、これらの動物たちの牙の使用用途に関しては様々な説はあるけれども、その用途に関しては結構議論の的となっております。もしかしたら今後私たちが知らない生態が解明されて、その使用用途もはっきりする可能性もあり、そのあたりは楽しみなところですよね。

最後に

いかがだったでしょう。今回は歯と牙の違いについてバッチリわかりやすく解説してみました。何かのお箸のタネに使っていただければ幸いです。ではでは、今回はこのあたりで。今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。

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