魅惑の野生動物たち

その名は「武の鷲(ワシ)」ヒョウやライオンをも捕食するというゴマバラワシの実力の真髄とは!?

こんにちは。えたばりゅです。今回は、アフリカに生息する捕食性猛禽類の中では最大級であるゴマバラワシにスポットを当てて、その魅力などをご紹介しようと思います。ヒョウやライオンをも捕食するという武のワシの実力の真髄とは・・・

ではでは、今回も最後までお付き合いいただけましたらと思います。

名は武のワシ アフリカ最大級の捕食性猛禽類 ヒョウやライオンをも沈めるというその実力の真髄に迫る

ではまず、ゴマバラワシのご紹介を軽くさせていただくと、英名を「Martial Eagle」、学名を「Polemaetus bellicosus」というタカ科ゴマバラワシ属に属するワシの仲間で、現在のところ、このゴマバラワシのみでゴマバラワシ属が形成されております。

生息地は点在的ながらもセネガル共和国から南側に位置するアフリカ大陸で、その中でも獲物が探しやすい、開けた木々が生い茂る開けた草原地帯を好んで生活の場としております。このあたりは日本にも生息している二ホンイヌワシにも通づるところがありますね。また、生息地が一部地域を除くサハラ砂漠以南と広大な地域にもかかわらず、現在のところ派生亜種などは確認されておりません。

翼開長最大約2.4m!アフリカ最大級の捕食性猛禽類

ワシといえば、やはりその名のある程度の区分け的意義も持っているその大きさが気になるところですが、ゴマバラワシもワシの名を冠するに相応しい立派な体躯の持ち主で、全長は最大約1m、翼開長は最大なんと2.4mにも及び、捕食性猛禽類の中ではアフリカでは間違いなく最大級の巨体を誇っているんですね。また、ゴマバラワシも他の多くのワシの仲間と同じく、比較的性的二形成が顕著な種で、オスよりもメスのほうが大きくなる傾向があり、オスの体重が平均約3kgなのに対し、メスの平均体重は平均約5kgと2kgほどの差があることが分かっているんです。

そしてこの巨体は世界に場を移しても、かなり上位に位置する大きさで、現在タカ科に属する猛禽類は約260種弱とされていますが、その中でもゴマバラワシは上位5種に入るほどの大きさなんです。

ワシといえば、どちらかというと北米やユーラシアというイメージが強いのですが、アフリカにもこのような屈強なワシがいるっていうのは、さすが母なる大地というところですよね。

ヒョウやライオンをも捕食!?武のワシと称されるゴマバラワシの実力の真髄

そして、アフリカ大陸といえば、やはり外せないのがライオンやヒョウ、キリン、アフリカゾウ、サイ、カバ、アフリカスイギュウといった、日本では展示施設以外では決してお目にかかれない動物たちが自然に闊歩する姿。その中にはライオンを筆頭にヒョウ、チーター、ブチハイエナ、リカオン、ナイルワニ、アフリカニシキヘビなど、世界でも有数の捕食動物たちがひしめいております。

この中でも、ゴマバラワシは空の捕食動物としてカテゴライズされるわけですが、その獲物は非常に多岐に及び、これらの捕食動物にも引けを取らない実力を兼ね備えているんです。ゴマバラワシはかなりの高度まで舞い上がることが知られておりますが、はるか上空から鋭い視力をもって獲物を探し、発見するとその巨大な鉤爪で猛然と襲い掛かるわけですが、獲物となる動物たちも非常に多彩で、通常はウサギやハイラックスなどのげっ歯類、マングースなど、比較的小型の哺乳類を捕食することが多いものの、このほかにも、サルをはじめ、レイヨウの幼獣、ホロホロチョウやフラミンゴなどの鳥類、ヘビやオオトカゲなどの爬虫類など、様々な動物を捕食することが知られているんですね、

その中には、カラカル、ジャッカルなどといった中型の捕食動物たちも含まれ、アフリカの捕食動物の代表的存在でもある、ライオンやヒョウ、ナイルワニなどもその標的になるほど。そして、非常に稀な例ではありますが、人間をも捕食目的で襲う事例があったりするんです。

・・・ヤバすぎですよね。

「Martial Eagle(武のワシ)」と呼ばれるのにも至極納得というところでしょうか。和名の由来はこの腹部の黒い斑点ですが、この黒い斑点と、その狩りの必殺性から「空のヒョウ(leopard of the air)」と称されることもあったりするんですね。

ただ、さすがにライオンやヒョウ、ナイルワニなどを襲う際にはその幼獣が対象で、いかなゴマバラワシとはいえ、これらの成獣を襲うことはまずありません。

減りゆくアフリカ最強の猛禽類

アフリカ大陸は母なる大地と称される、自然豊かな地ではあるものの、その一方で開発なども進み、野生動物たちが急速に数を減らしていることも事実としてあります。ゴマバラワシもその例に漏れず、ヒトの生活から生じる軋轢や事故などで、急速に数が減っており、IUCN(国際自然保護連合)では、ゴマバラワシを絶滅危惧Ⅰ B類(EN)に分類し、その保護の必要性が訴えられております。

人間も文明を築いたとはいえ、あくまで自然の一部。他の動物たちが絶滅することにより、回りまわって人間側にその影響が色濃く出てしまうのは事実。気づいたときにはすでに手遅れ。という事態は決して避けていかねばですね。

最後に

いかがだったでしょう。今回は、アフリカの捕食性猛禽類最大にして最強クラスのゴマバラワシの魅力と実力に迫ってみました。ゴマバラワシが健全な自然環境を保ってくれるよう、私たちもできることは全力でしていかねばですよね。ではでは、今回はこのあたりで。今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。

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