こんにちは。えたばりゅです。
今回は、アフリカに生息する現生最大の類人猿、ゴリラをご紹介させていただこうと思います。
ゴリラはその外見や、あの有名な映画、「キングコング」などの爆発的ヒットから凶暴な性格とされてたり、他にもいろいろな誤解があるんですね。
今回はそのあたりの誤解を踏まえつつ、ゴリさんの隠されたヒミツも余すところなくご紹介しようと思いますので、是非ゼヒ、今回も最後までお付き合いいただけましたらと思います。
森の巨人ゴリラ イメージを上回るその力と意外過ぎる隠されたヒミツとは!?
ゴリラは霊長目ヒト科ゴリラ属に属する動物で、英名はそのままで、Gorilla。そして、学名もこれまた、Gorilla。英名はともかくとして、複雑怪奇でなんて読むかすら分からない学名がついた動物たちが多い中、本当にシンプルで分かりやすい名前です。
現在ゴリラは最新の研究で大きく分けて2種のゴリラが生息していることが分かっており、
- コンゴ共和国やルワンダなどに生息しているヒガシゴリラ
- ガボンやカメルーンに生息しているニシゴリラ
に分かれ、ヒガシゴリラ種である、ヒガシローランドゴリラとマウンテンゴリラ、ニシゴリラ種である、ニシローランドゴリラとクロスリバーゴリラといった具合に分類されています。
体長はオスが最大クラスの個体で約1.8m。メスが約1.6m。体長は人間男性の高身長の方、女性の平均身長ほどとヒトの大きさと変わらないのですが、体重に関してはオスで約180kg、メスでも約100kgに達することもあり、現生の霊長類の中では最大の大きさを誇っています。
その秘密としてゴリラはほぼ脂肪がなく、内臓以外の体の重さはほとんど筋肉というマッスルマキシマムな動物でもある事に所以されています。・・・いや^・・・なんとも羨ましい体格ですよね。
あの体つきとお顔なので、天敵など存在しないように見えますが、稀にヒョウに捕食されていることが分かっています。
オスは生後約13年を経て背中の色が白銀色に変化します。背中が見事な白銀職に変化したオスは「シルバーバック」と呼ばれ、これが成熟したオスの証とされているんですね。
ゴリラの寿命は野生下であると約40年。飼育下では約50年とされております。
またゴリラといえば、胸をポコポコたたきながらウホウホ雄たけびを上げている姿を思い浮かべるのではないでしょうか。あれは、ドラミングと呼ばれる行為で、一種の威嚇行為になります。
そして、ゴリラといえば、筋肉質な体の他にあのとんがった頭が何と言っても特徴的ですよね
ゴリラの頭のとんがりの役割
ゴリラのシンボルともいえるあの頭のとんがりですが、実は幼少期の頃はほとんどあのでっぱりはなく、年を重ねるごとにあのとんがりが目立ってくるんです。
あのとんがり頭は実は、ゴリラの食性を支えているものなんですね。ゴリラはキングコングなどのイメージもあって、かなりイカツイ形相で犬歯も肉食猛獣並みに発達している印象がありますよね。
実際のゴリラもその犬歯はかなり発達しているのですが、実は食性は植物食に傾倒した雑食性の動物で、たんぱく源を摂取するのは、アリなどの小さい昆虫類から摂取しており、そのほとんどは植物性の食べ物をを栄養源としてるんです。
その植物性の食べ物の中には、果実の他に固い木の幹などもあります。そういった固い食べ物をかみ砕くため、咀嚼筋といわれる筋肉がかなり発達しており、その筋肉を支えるためにその筋肉を支える骨が発達していくので、このようにとんがった頭になっていくんですね。
ちなみにこのとんがりはメスと比べ、オスのほうに顕著に現れます。
では、ゴリラに関する意外な事実にも触れていきましょう。
ゴリラの意外な秘密1.ゴリラの英名はコングではない
コングっていうと、ゴリラをイメージしがちですが、実はこれはゴリラの英名がコングっていう誤解もあるんですね。冒頭のほうでもご紹介した通り、ゴリラの英名は「gorilla」で「kong」ではありません。
ゴリラの英名がコングっていう誤解が生じて、尚且つそれが定着してるのは、やはり映画「キングコング」がかなり影響してるんですね。キングコングはゴリラがモデルとなっている架空の怪獣なのですが、当時映画を観た人々が、キングコングのフォルムからゴリラの英名が「Kong」であると誤解し、それが広まっていったのが原因とされています。
ゴリラの意外な秘密2.その外見とは裏腹に非常にデリケートな性格
やはりあの外見ですので、そのイメージも手伝って、ゴリラは比較的最近までかなり獰猛で凶暴な性格をしていると考えられていました。
でもゴリラは、かなり温厚で繊細な性格をしており、争いを好まない性格をしていることが明らかとなっています。
その実例として、とある動物園では誤ってゴリラの展示エリアに転落してしまった子供をメスゴリラが抱きかかえて、他のゴリラからその子供を守りながら、飼育員に子どもを渡したという事例もあるんですね。
また、そのように温厚な性格のせいか、環境の変化にはかなりデリケートでストレスにも弱いことが分かっており、ストレスから心臓に負担がかかり、死亡することがあるなど、そういった意味では扱いには非常に注意が必要な動物とされています。
また、知能が高い分、痛みにも非常に敏感なこともあり、争いを避けるのはそうった痛みを被らないためとも考えられています。
とはいえ、ゴリラは人をはるかに凌駕する身体能力の持ち主
え??なら、ゴリラって見掛け倒し軟弱者なんじゃ・・・
なんて思われたかもですが、それは誤解というもので、あの全身筋肉から繰り出される力は非常に強力。
推定握力は優に500kgを超えるといわれております。500kgというと、ぶっとい竹を手で握りつぶせるくらいのレベル。がっちり握手なんてした日には手の骨が粉々に粉砕骨折ですよ。
そして、あの噛む力に特化した頭から繰り出される咬合力もすさまじいものがあり、その威力は人間の10倍に達するといわれております。これだけの力を有しながら温厚な性格。まさに静かなる森の巨人ですよね。
・・・間違っても逆らわないようにしましょう。
ゴリラは実はかなり絶滅が危惧されている動物
動物園では、東山動物園をはじめ様々な動物園で親しまれており、比較的身近なイメージがあるゴリラですが、自然界の生息状況は非常に深刻であり、現在数は激減しています。数を減らした原因は
- 生息森林の破壊
- 違法採鉱者が食料にするため(ゴリラの狩猟は禁じられているので密猟になります)
- エボラ出血熱など感染症の脅威
などが挙げられ、誠に残念ながら、2016年に発表された最新のレッドデータリストではその危険性が引き上げられてしまいました。
ご覧の通り、その危険性はかなり高いとされています。生息地域が政情不安定な地域と重なってしまっており、保護活動自体が思うように進んでいない状況もあるんですね。また、クロスリバーゴリラに関しては、その生息数は250頭以下とも考えられており、かなり深刻な状況といえます。ぜひとも世界団結して保護に乗り出す必要がある生息数といえます。
最後に
いかがだったでしょう。動物園などでは、かのイケメンゴリラのようにかなり親しまれ身近なイメージのあるゴリラですが、意外に繊細で温厚な動物というのが分かっていただけたのではないでしょうか。そんなゴリラも自然界では、かなり生息数が減ってしまっている状況。これはぜひとも優しい巨人のために早急に対策を講じて欲しいところではないでしょうか。
現在ゴリラはチンパンジーよりも人間に近い種とされております。人と近い近くないで、保護うんぬんを謳うのは間違いだと思いますが、いわば人類の親戚のような存在が地球上からいなくなってしまうのは、本当に寂しい限りだと思います。
このような魅力的な動物を絶滅させないためにも、私たちもしっかりと野生動物たちの保全状況に目を向けていかねばですね。ではでは、今回はこの辺りで。今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。