日本の危険動物

死亡例も!うっかり踏んだじゃ済まないオコゼの恐怖

こんにちは。えたばりゅです。

今回は日本近海に生息する、食べると超絶品ですが、刺されてしまうと命に関わる事故になりかねない、オコゼの仲間をご紹介したいと思います。この「日本の危険生物カテゴリ」の記事では、そんなオコゼはじめ、日本の危険生物たちを紹介し、接触をできる限り避けるにはどのようにすれば良いのか、万一刺されたり咬まれたりしたときの対処法などをご紹介させていただきたいと思います。

中には、対処が遅れると命に危険が及ぶような毒をもつ動物たちも生息しております。このコーナーではそういった危険で警戒すべき動物たちにスポットを当ててご紹介させていただき、動物、人お互いの安全のために極力遭遇を防ぐための方法などをご紹介したいと思います。

ではでは、今回も最後までお付き合いいただけましたらと思います。

オコゼの猛毒 うっかり踏むと超危険!刺されると死亡することも!

オコゼは学名を「Inimicus」というカサゴ目オニオコゼ科、ハオコゼ科に属する魚類の仲間で、日本近海には主に高級料亭でもその名を連ねる「オニオコゼ」はじめ、「オニダルマオコゼ」、「ハオコゼ」などが生息しています。オコゼ類は「Devil(デビル)」、「 Demon(デーモン)」、 「Goblin(ゴブリン)」の呼び名の通り、何と申しますか、ちょっと・・・いや、かなりイカツイお顔をしておりますので、このような名前になりました。日本名でも鬼とかついてますしね。ちなみにゴブリンとは、ヨーロッパ地方の民間伝承に登場する精霊の一種で、大体が醜悪な形相で描かれることが多いですね。

他にもいくつかの亜種が存在しますが、それぞれ毒を有しており分布域も違いますので、私たちが接することの多い種類をご紹介したいと思います。

日本近海に生息するオコゼの仲間1.オニオコゼ

オニオコゼは学名を「Inimicus japonicus」といい、私たちが一番目にすることの多い種がこのオニオコゼですね。英語名は「Devil Stinger」、「 Demon Stinger」 、「Goblin fish」など。体長は約20cmほどで、東北地方にはあまり生息しておりませんが、新潟からの日本海と、関東から西の太平洋沿岸部、東シナ海などに生息しております。

水深約200m程くらいまでは生息可能なものの、主に沿岸部の岩礁地帯に生息しており、磯などでもみられる種でございます。背中に毒針を備えた背びれを有しており、誤って刺されてしまうと死亡することはないものの、患部は非常に大きく腫れ、五目釣りでも親しまれているカサゴやメバルの背びれや棘に刺されるのとは比較にならないほどの万倍の痛みを伴います。

釣りをされるのであれば、もしかしたらカサゴやメバルの背びれにやられていたい思いをされたことがお有りかもしれませんね。アレもけっこうな痛みを伴いますが、オコゼに刺されると、あれとは比較にならないほどの痛みに襲われることとなります。

毒針があるのは背中のみのため、釣り上げた際などに口を持つ方もおられますが、オニオコゼが不意に暴れて背びれが刺さる場合もありますので、触る際は細心の注意を払う・・・いや、出来れば触らない方がいいですね。いやいやいや、触らないことを強くおススメします。

ちなみに食用としても、そのたんぱくな味わいから高級魚として名高く、市場にも出回ったりしているのですが、前職の時、卸売市場の仲買人の方が刺されているのを見たのですが、指をさされたにもかかわらず、その方は二の腕くらいまでパンパンに腫れあがっていたのを覚えております。

日本近海に生息するオコゼの仲間2.オニダルマオコゼ

オニダルマオコゼは英語名を「Reef Stonefish」、学名を「 Synanceia verrucosa」といい、オニオコゼと同じく、カサゴ目オニオコゼ科に属します。体長は約40cmほどにまで成長し、オニオコゼと比較しても大型になるオコゼですね。

主にに熱帯地方の海域のサンゴ礁地帯で多く見られる魚ですが、日本でも沖縄近海や小笠原諸島などに生息しております。毒針はオニオコゼと同じく、背中の背びれに持っており、毒性の強いオコゼの中でも、オニダルマオコゼの毒はとりわけ強烈で、毒性は神経毒、その毒の強さはハブの毒の約300倍はあるといわれて、万が一刺されてしまうと呼吸困難などを起こして、最悪命に関わることがあります。

日本近海に生息するオコゼの仲間3.ハオコゼ

学名は「Paracentropogon rubripinnis」といい、カサゴ目ハオコゼ科に属するオコゼで、オコゼの中では小型種になり、成長しても約10cmほどの大きさになります。海釣りではよく見かける顔ですが、こちらの種ももちろんオコゼの例にもれず毒を有しており、また体のサイズが小柄なことから、扱いには非常に注意が必要になります。生息地域は本州から南の海の沿岸部の岩礁地帯。潮だまりでもよく目にする種になりますので、磯遊びなどされる場合、小さなお子様などがいらっしゃるときは特に注意が必要になります。

オコゼに万一刺さされてしまったときの対処法

オニオコゼ、オニダルマオコゼは、上の画像のように周りに非常に溶け込んだ姿をしており、その擬態の腕もかなり一級といえます。一見すると岩の一部やサンゴの一部と見分けがつきません。加えて、オニオコゼやオニダルマオコゼ普段は動き回ることなく、岩礁で身を潜め、獲物となる魚などが通るのをじっと待っておりますので、シュノーケリングやダイビングなどをする際は、かなり注意が必要でございます。

マジで岩場と見分けがつかないですので、出来ればこういった岩礁地帯には近づかず、もし見分けられても触ると非常に危険なので、触らないようにしていただければと思います。

オコゼに刺されてしまうと、その症状として、患部の激しい痛みや痺れなどを伴い、症状が重い場合は嘔吐や下痢、血圧低下などをもたらし、痙攣や呼吸困難が生じ、命に関わることもあります。

もちろん刺されないようにするために一番いい方法は見かけても触らないこと。これにつきますが、相手はやはり自然の動物。こちらが気を付けていても何かしらの要素が重なり運悪く刺されてしまうことがあるかもしれません。

もし万が一刺されたときは、アカエイの時と同じく、毒を吸引器などで吸い出したのち、やけどしない程度でできるだけ熱いお湯に患部を浸し、できるだけ早く病院の方へと行くようにしていただけましたらと思います。特にオニダルマオコゼの場合、麻痺性の毒ですので早急な対処が必要になります。

最後に

いかがだったでしょう。オコゼは比較的認知度の高いメジャーな魚類といえますが、その毒性の強さに関してはあまり知られていないのではないでしょうか。これからの時期、海でのレジャーに出かける機会は多くなるかと思いますので、特に注意したいものですよね。しかしながら、海も彼らの貴重な住処。入る際は出来るだけ注意を払い、また出来るだけ生息地を汚さないように私たちも注意していかなければと思います。そして自然での遊びの際はそこに生息している可能性がある危険動物たちのことも予備知識として頭に入れておいていただくとよいかと思います。今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。

~関連記事カテゴリ~

no image
familiy

続きを見る

-日本の危険動物
-, , , ,