こんにちは。えたばりゅです。
とある出来事から、ランネートという劇物の怖さを思い知ったわけでございまして、僭越ながら今回はその危険性をぜひともご紹介したいと思います。
ランネート
ランネートはアメリカで開発された殺虫剤で、農薬にも使用されている。虫だけでなく鳥類や哺乳類も死に至らしめる、毒物指定の危険な農薬。正確にはメソミルという成分になります。
先日、これを誤食した、ある犬が死亡しました。
東日本大震災を生き抜き、慣れない土地で数年間の長い時間を過ごし、やっと故郷に帰ることができ、現地で飼い主様と水入らずの時間を過ごしていた時に、この農薬が混入したものを散歩中に誤食してしまい、そのまま息を引き取りました。ちなみに歳は通常の寿命であれば、まだ折り返し地点にも達していない成犬です。
こんなものを平然と使用して、それがまかり通っている日本と、こういった劇物を誤食し、犠牲になる生き物たちの上に私たちの生活が成り立っているということを、本当に思い知らされた出来事でした。
私たち消費者が真剣に考えなければならないこと
このような一見みずみずしく、いかにもおいしそうに見える野菜に健康な中型犬を一発で死に至らしめる農薬が含まれてる可能性があると知ったとき、その見方はがらりと変わるのではないでしょうか。
いくら即効性があるといえ、毒性の強すぎる農薬は生態系を破壊するのはもちろんの事、私たち人間にも悪影響を及ぼします。どういった食物を摂取するかはその個人の自由ではある。これに関しては間違いないことと思いますが、こんなもの混入されている可能性があるという事実を知っているとすれば、その食物を食べたいと思われる方は・・・いらっしゃるのでしょうかね。
私たち消費者は形のきれいな食材を見慣れすぎているのではないか。虫が食い、穴の開いた野菜はもはや食物であらず。そういった思いはないか。
消費者が望むから、そこに供給が生まれる。
そのあたりを真剣に発信していかなければです。誠に僭越ながら若輩者の独り言ということで。
最後に
今回は重苦しい内容にもかかわらず、ここまでご覧いただきありがとうございます。誤解しないでいただきたいのですが、今回の出来事で農家を営んでおられる方を責めるなどのつもりは毛頭ございません。前述の通り、
需要があるから、供給が生まれる。
これは、社会において至極当然のことと思います。しかしながら、私はこういった事実を発信することで、動物や自然はもちろんの事、人にも安心できる生活が構築されることを願い、このような劇物を散布しなくてもよい世の中が来ることを切に願う者でございます。
そして、愛犬と共に暮らされておられる方へ。愛犬の散歩中の拾い食いには、こういった悲しい結果を招く可能性も大いにあるとご理解いただき、道端に落ちているものはもちろんの事、一見何の変哲もないような植物もこういった危険が潜んでいるということで、くれぐれもご注意していただけましたらと思います。