えたばりゅコラム

競走馬を殺処分から救え!滋賀県栗東市にホースシェルター誕生!

こんにちは。えたばりゅです。

今月12日、動物愛護法の改正法案が参議院の本会議で全会一致で可決されましたね。まだまだ、課題は多いと感じる反面、動物虐待や遺棄、殺害に関する厳罰化が進んでくるのは少し日本のペット業界にも光が見えつつあるといえます。

そんな中、ペットではないですが、もう一つある動物にとって光明ともいえる取り組みが発足されました。

今回はそのニュースに触れたいと思います。

滋賀県の栗東市のTCC Therapy Parkでホースシェルター発足!競走馬の闇に光明

先日、6月14日だったと思いますが、夕方の情報番組を拝見していると、とあるニュースが報じられていました。

ニュースコンテンツは、滋賀県栗東市のJRAの競走馬トレーニング施設にごく近い場所で競走馬を対象としたホースシェルターが発足したということ。

設立の目的は、行き場を無くしてしまった競走馬の一時避難場所として、生活の場を提供するためのもの。

いわば犬猫たちのシェルターの馬版といったところでしょうか。

犬や猫たちは私たちのパートナーとして近い存在なので、その殺処分問題はよくクローズアップされるのですが、実は競走馬たちにもこの問題は大きくのしかかっているんです。

競走馬業界にタブー視されている「闇」

競走馬たちはペットではないですが、熾烈なレースを繰り広げ、非常に素晴らしいエンターテイナーとして、日々私たちの生活に色どりを添えてくれております。

一昔前までは、競馬はある程度年齢を重ねた男性の娯楽といったイメージがありましたが、最近ではJRAでも若手の俳優陣をCMに起用するなど、新しい年齢層へのアピールも行っており、その効果もあってか、若い女性でも競馬場に足を運ぶことが多くなっていますよね。

何よりも、大きく優雅で美しい洗練された競走馬を間近で見ることができるので、競馬はサブ的要素で本命は競走馬自体を観ること。っていう方も多いですよね。

また、往年のサラブレッドたちは伝説といっても過言ではないくらいで、私のような競馬をしない人間でも、その名前を耳にしたことがあるほど。

そんなレジェンドを生み出すべく、日本では年間約7000頭もの競走馬が生まれております。ただ、このように新星が誕生する一方で、1日あたり数頭から数十頭の競走馬たちが

  • ケガ
  • 病気
  • 加齢
  • 競走馬としての才能

などを理由に登録を抹消されているんですね。

そして登録を抹消されて引退をした競走馬を待っているのは、残念ながら広い牧場での、伸び伸びとした養老安息の日々ではありません。

競走馬の9割以上が殺処分されている現状

競走馬の引退後は種馬として、その血筋を後世に伝えているといったお話をあなたも聞いたことがあるのではないでしょうか。

ところがそういった種馬として残れる競走馬はほんの一握りで、それ以外の9割以上の競走馬は、飼育管理費用などの観点から殺処分されているという、とても悲しい現実があります。

競馬ファンにとっても競走馬の引退後は追うな

という暗黙の領域があり、現在競走馬を取り巻く「闇」の部分となっております。そんな現状を少しでも変えていこうと立ち上がったのが、今回ご紹介する「TCC」のホースシェルターなんです。

「TCC」は人と馬を身近にする橋渡し的存在

TCCは人にとって馬がもっと身近な存在になれるよう、そして競争馬たちが置かれている現状を少しでも変えていこうと活動されておられる施設で、今回のホースシェルターの設立もその一環となります。

競走馬の支援については、ファンディング方式となっており、月々2000円から支援が可能となっております。

詳しくはTCCさんへのリンクを設けておきますので、是非下記のリンクから詳細をお確かめください

TCCさん公式サイト

最後に

いかがだったでしょう。今回は競走馬の抱える問題と、それを変えていこうとする取り組みについてご紹介させていただきました。

競走馬の引退後については、意外と知らないことが多く、このような現実がある事をお伝えしたことで、少し衝撃というか、ショックをお受けになったかもしれませんね。

でも、やはりこういった活動を支援していくには、まずはしっかりとその動物たちが置かれている現状を知ることが大切。

もちろん、こういった取り組みはTCCさん以外にも、引退馬協会さんといった非営利団体様などが日夜現状を変えようと必死で活動を行っておられます。

私たちに出来ることは、こうした現状をしっかりと把握し、その先を少しでも明るいものに出来るよう応援すること。少しでも気になられるところがあれば、ぜひ、ホームページだけでもご覧になってみて下さいね。

では、今回はこの辺りで。今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。

TCCさん公式サイト

認定NPO法人 引退馬協会さん公式サイト

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