個性あふれる日本在来種たち

驚異の戦士ニホンミツバチ 極小の体で鬼神オオスズメバチを撃退するそのヒミツとは!?

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こんにちは。えたばりゅです。

今回はもうそろそろ昆虫たちの活動期ということで、古来から私たち日本人に親しまれているミツバチ、その中でも日本固有のニホンミツバチにスポットを当てていきたいと思います。

ニホンミツバチは小っちゃくて地味ながらも、人間でさえ時に致命傷を与えるおオオスズメバチをも撃退する能力を兼ね備えたスーパービーなんですね。

今回はどのようにしてオオスズメバチを撃退するのか、そのあたりもバシッと迫っていきますので、是非ゼヒ今回も最後までお付き合いいただけましたらと思います。

甘~い蜜の配達人ニホンミツバチの真の姿 実は巨大なオオスズメバチをも撃退する驚異の戦士だった

まずニホンミツバチのご紹介を軽くさせていただくと、ニホンミツバチ(日本蜜蜂)は、英名を「Honey Bee」、学名を「Apis cerana japonica」という、主にアジアに生息するトウヨウミツバチの日本亜種で、日本固有の亜種ミツバチになります。

その名前の通り、成虫は花の蜜を基にして自ら加工して作ったハチミツを栄養源として生活しております。ただ、幼虫も同じようにハチミツを食べていると思われがちですが、幼虫は主に成虫が運んできた花粉を餌としているんですね。

セイヨウミツバチに比べ、体の色が若干黒っぽいのが特徴で、青森県から九州にかけて生息しています。

意外に古いハチミツの歴史

蜜蜂といえば、もうあの甘~~い、おいし~~~い、それでいて栄養満点のハチミツを抜きには出来ませんよね。

実はハチミツの歴史は意外と古く飛鳥時代(642年)には養蜂の祖が生まれたとされているんですが、ただこの当時は養蜂を試みたものの、上手くはいかず本格的に養蜂が産業化したのは江戸時代に入ってからとされています。

出典:一般社団法人 日本養蜂協会

この頃は日本にいるミツバチはニホンミツバチのみで、養蜂もニホンミツバチを使ったものが行われていたのですが、近代に入り国外との交流が始まると、ニホンミツバチよりも蜜を多く集めるセイヨウミツバチに注目が集まり、セイヨウミツバチが日本にも移入され始めます。

そして、ハチミツの需要が高まるにつれ、どんどんセイヨウミツバチでの養蜂が主流化していき、ニホンミツバチはセイヨウミツバチによって山間部へと追いやられていきます。

ここで心配になるのが、やはり現在でも大きな問題となっている、国外種の移入による在来種の駆逐問題。

ただ、日本に生息している、あの最強の蜂の存在がセイヨウミツバチの拡大分布を食い止める一因となるんです。

ニホンミツバチの天敵はセイヨウミツバチにも天敵だった

もうお分かりだと思いますが、セイヨウミツバチの拡大分布を食い止めている原因の一つにあの鬼神オオスズメバチが一役買っているんですね。ニホンミツバチの天敵の一つとして、オオスズメバチはじめとするスズメバチ科の蜂がいるんですが、それは同属のセイヨウミツバチにも当てはまるんです。

セイヨウミツバチは移入種なので、オオスズメバチへの対抗手段を持っておらず、オオスズメバチが数匹で数万ものセイヨウミツバチがものの30分程度で全滅ということもよくあるんですね。

オオスズメバチの武器は、その巨大な体と強烈な力と鋭さを兼ね備えた大アゴ、そして人間をも死に至らしめることがある猛毒を有した毒針。おまけにこの毒針は何度も刺すことができるんですね。

それに対し、セイヨウミツバチの武器は毒針のみ。ミツバチには他の昆虫を捕食しないので、大あごはありません。しかもこの毒針は最期の武器でセイヨウミツバチやニホンミツバチなどの毒針は内臓と一体化しているので、刺すと内臓も一緒に抜けてしまい、死んでしまうんです。

しかしながら、それはニホンミツバチも同じこと。では、ニホンミツバチはどのようにしてこの強大な天敵を撃退しているのでしょうか。

ニホンミツバチがオオスズメバチを撃退する必殺の武器

実はニホンミツバチがオオスズメバチを撃退するのに使っている武器は「熱」なんです。

オオスズメバチはミツバチのコロニーを見つけると、フェロモンを出して、そのコロニーにフェロモンを付着させて、仲間のスズメバチにミツバチの巣の在りかを教えるんですね。

いわば援軍を呼ぶんです。強大なオオスズメバチですが、やはり一匹で数万の敵を相手にすることはできません。

ニホンミツバチはオオスズメバチが巣の入口に入ってくると、フェロモンを塗られる前に、一斉にそのスズメバチに襲い掛かります。

そして、何十匹でスズメバチを取り押さえ、中にスズメバチを閉じ込めます。次に、羽を使って自らの体を振動させて熱を発生させるんですね。

このミツバチの大群でスズメバチを取り囲んだ状態は蜂球といい、その振動で蓄積される蜂球の内部温度は40℃以上と、スズメバチが耐えられる温度を上回り、中にいるオオスズメバチを熱死させるというわけなんです。

ただ、これもフェロモンをつけられたら一巻の終わりなので、蜂球攻撃はオオスズメバチがフェロモンをつける前に行わないとなりません。

ちなみにトウヨウミツバチの生息エリアにもオオスズメバチはいるので、この攻撃方法はトウヨウミツバチも行うことができます。

セイヨウミツバチも似た攻撃手段を持っている

実は同じような方法での攻撃手段はセイヨウミツバチも持っており、実際にヨーロッパに生息しているセイヨウミツバチは同地の天敵であるモンスズメバチをこの方法で撃退しているんですね。

ただ、蜂球を作るというところは同じですが、セイヨウミツバチは熱ではなく集団で、モンスズメバチの腹部を抑えて窒息させるというもの。

ですので、相手がモンスズメバチよりも大きいオオスズメバチではこの攻撃法が効かず、駆逐されてしまうというわけです。

このように古来より対峙してきたオオスズメバチに対して有効な撃退方法を持っているニホンミツバチですが、先に述べた通り、フェロモンをつけられてしまうと一巻の終わり。

なので、ニホンミツバチは種の生存に向けて新たな選択肢を取りつつあるんです。

ニホンミツバチ上京する

まぁ、上京っていうと東京限定ってことになるんでアレなんですが、今まで都市部ではほとんど見られなかったニホンミツバチが現在では街中でも見られるようになってきてるんですね。

なぜ山あいよりも街中を生息地域に選んでいるのか、その真意は定かになっていませんが、一説によるとオオスズメバチを避けるためとも言われているんですね。

街中には人間が多く暮らしており、オオスズメバチは発見されると駆除されることが多い為、オオスズメバチには街中は住みにくい環境といえます。住みにくいということはオオスズメバチも住みにくい場所よりは住みやすい場所を選ぶのが自然の流れ。

ということは必然的にオオスズメバチの数も少なくなります。

そういう場所を選択するのは、意図的でないにしろ、人を利用するミツバチの有効な生存手段といえますよね。

最後に

いかがだったでしょう。今回は古来から人間に美味しいハチミツを提供し続けてくれているニホンミツバチをご紹介させていただきました。

それにしても、ちっちゃい体で自分よりも巨大で強烈な武器をいくつも持っているオオスズメバチを撃退する武器を備えているというのはオドロキだったのではないでしょうか。

っていうか、自分たちはオオスズメバチよりも熱耐性が強い。

っていうことを知っていること自体がまさに驚愕というもの。

相手に勝つには相手を知ることからっていう、奥義を子々孫々受け継いでいる感じがしますよね。私もバッチリ勉強させていただかなくては・・・

ではでは今回はこの辺りで。今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。

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