こんにちは。えたばりゅです。
今回は、泳ぎが得意なネコ科動物たちを4種、厳選に厳選を重ねて、ご紹介したいと思います。ネコ科の動物といえば、イヌ科の動物たちと違い、水を嫌うことで有名ですが、中には水どんとこい、水中上等的な抜群のスイマーたちもいるんですね。
中には水かきまで持っちゃってるヤツまでいたりしてですね。
ではでは、今回も最後までお付き合いいただけましたらと思います。
トラ以外にもいる!水中上等なスイマーキャットたち
ネコ科動物といえば、やはりイヌ科の動物に比べると、水が苦手なイメージがありますよね。ライオンなどは、狩りで獲物と揉み合いになるなど、かなり集中しなければならない状況にならない限りは、自ら好んで、水の中に入ったりしません。移動中も、川などがあれば飛び越えたり、飛び越えることができないような大きな川であれば、道を変えたりします。
ただ、その中でも例外はいて、トラがその例外の代表格。トラは、特にライオンのように水を避けるということはなく、むしろ積極的に水の中に入ったりします。水たまりの中でゆっくりくつろいだり、川にも積極に入って器用に泳いだり、潜水といった高度な技も披露したりします。
そして、トラは水中をも自分の狩場としていて、水中からひっそりと獲物に近づき、射程距離まで近づき仕留めるといったこともできるんですね。
このように、トラはかなり水に適応した生態を持っているんですが、実は水に見事に適応しているネコ科動物は他にもいるんです。では、そんな水中上等、水中どんとこいなネコ科動物をご紹介していきましょう。
水中上等!水が得意なネコ科動物1.ジャガー
この辺りは、もう結構知られているのではないでしょうか。ジャガーは、中央アメリカから、南アメリカの熱帯雨林地帯に生息しているネコ科動物で、トラ、ライオンに次いで3番目に大きい体を持っており、顎の力では、なんと体格では劣るこの両雄を抑え、ネコ科動物のトップに君臨しているんですね。
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そして、生息地域が熱帯ということもあって、かなりジャガーは水に適応した生活を送っており、崖から水中にダイブして、ワニを襲うなんてことは日常茶飯事で、時には陸上でくつろいでいるワニに水中から襲い掛かるといった、どっちが水中をメインに生活している動物か、分からなくさせるようなダイナミックな狩りもすることがあるんですね。
ジャガーはこのように、水中に見事に適応した能力とネコ科随一の顎の力を用いて、鹿やバクといった陸生動物はもちろん、ワニやアナコンダ、亀といった水中生物までかなり幅広い動物を獲物のラインナップに取り入れているんです。
水中上等!水が得意なネコ科動物2.オセロット
オセロットはジャガーと同じく、中央アメリカから南アメリカの熱帯雨林にかけて生息しているネコ科動物で、体長は1m前後(尾を入れると約1.5m)と、ジャガーに比べると、小型になりますが、やはり生息地域が熱帯雨林ということから、ジャガーと同じく水にも見事に適応していて、小柄な分、ジャガーのようにワニやアナコンダの成体といったような、強力な力を持っている捕食者に襲い掛かることはないものの、水中がホームグラウンドである、魚やカエルなども見事に捕食したりするんですね。
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では、次はいよいよ水中上等を掲げる真打ともいえるネコ科動物に登場してもらいましょう。
水中上等!水が得意なネコ科動物3.スナドリネコ
まず、スナドリネコの紹介を軽くご紹介させていただくと、体長は、約0.7~1mほどのネコ科動物で、インド西部、中国南部、スリランカ、インドネシアにかけて生息しており、主に湿地帯の沼地やマングローブ河川を好んで生活の場としております。
分類としては、ベンガルネコ属に属するので、日本に生息するイリオモテヤマネコやツシマヤマネコの近縁種で親戚のようなもの。
画像を見る限り、ちょっと耳が小さめですが、大きめの可愛いニャンコって感じで、先ほどご紹介したジャガーなどに比べると、その認知度は低いかもしれませんが、こちらのスナドリネコ、泳ぎっていう面ではある意味、他のどのネコ科動物よりも秀でた能力を持ってるんですね。
スナドリネコの「スナドリ」は漁師の証
スナドリネコの英名は「Fishing cat」すなわち、釣りをするネコっていう何とも水に泳ぎに関係がありそうな名前なんですが、それは和名も同じでしてですね。実はスナドリネコの和名も漢字に差し替えると「漁猫」になるんです。
スナドリネコに関しての詳しい記事はこちら
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この名前を見ると、魚を主に食べているのは、もう想像に難くないんですが、実はスナドリネコは魚を効率よく獲るために、指の間に水かきまで持っちゃってるんです。
やはり、泳ぎがうまいとはいえ、相手は水中そのものが活動範囲である魚たちなので、それを捕まえることは並大抵のことではありません。なので、スナドリネコは少しでも水中で素早く動けるように水かきを持つように進化したとされてるんです。
もちろん両生類の水かきのような、気合が入っているものではなくて、ほとんど目立たない小さなものではありますが、ネコの仲間に水かきがついているってのは、驚愕すべき進化といえるのではないでしょうか。
こちら、漁師スナドリネコの親子が狩りをする様子の動画。
いや~・・・見事としか言えない狩りですよね。
泳ぎに優れたネコ科動物といえば、トラを思い浮かべがちですが、こうしてみるとトラに負けずとも劣らないスイマーは結構いるものですよね。
最後に
いかがだったでしょう。今回はトラの他にもいる、優れたスイマーキャットたちを4種超厳選してご紹介させていただきました。
ちなみに、日本に生息している、スナドリネコの親戚、イリオモテヤマネコやツシマヤマネコもこれらの種ほど積極的ではないのですが、時には水の中に入り、魚などを捕食することが分かっております。
本来は水を避ける、ネコ科動物たち。その中で、トラを筆頭に泳ぎ、もっと言えば潜水までこなすネコ科動物がいるということは、生きるためには水中の獲物もしっかり目を向けていかねばならなかったという厳しい現実があったということかもしれませんね。
トラ、ジャガー、オセロット、スナドリネコたちが生息しているエリアは沼地やマングローブといった、水辺環境が多くありますし。
自然界は、やはり厳しい世界ですね。
ではでは、今回はこの辺りで。今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。