個性あふれる日本在来種たち

【超意外!】コイ(鯉) 実は貪欲な捕食者で超逞しいヤツだった!

こんにちは。えたばりゅです。

今回は、私たち日本人にとってもとてもなじみ深い淡水魚、コイをご紹介したいと思います。コイはニシキゴイなどのイメージもあり、美しく、儚く、可憐なイメージがあるかと思いますが、ところが、そんなイメージとはかけ離れた超逞しいヤツだったんですね。

今回はそのあたりも含めて、コイの魅力に迫ってみたいと思います。

超意外!コイは可憐なイメージとは真逆の貪欲な捕食者で、超逞しい習性を持つヤツだった!

ではまずコイ(鯉)のご紹介を軽くさせていただくと、英語名を「Carp」、学名を「Cyprinus carpio」という、コイ目コイ科コイ属に属する淡水魚で、河川の下流域や、湖、沼、池など流れの穏やかな場所を好んで生活の場としております。

英語名はプロ野球チーム、広島東洋カープで有名ですよね。

元々ユーラシア大陸の東アジア近隣に自然分布しておりましたが、現在は人為的移入などにより、その生息地域をかなり広げております。日本でも古来よりコイは生活していて、過去に人為的に中国から渡ってきたと考えられていますが、かなり古い地層からもコイの化石が発見されていることから、元々日本に生息していた可能性も示唆されております。

体長は約60cmと、日本に生息する淡水魚としては大型の部類に入り、時には1mを超える個体もいたりするんですね。

竜に変化するとも言われるほど長寿なコイ

コイの平均的な寿命は約20年ほどですが、その環境などにより、時には60年以上生きる個体もいて、魚類の中でもけっこう長寿でしてですね。中国などでは鯉の滝登りで竜門を超えたコイは竜に変化するという故事もあるほど。

確かに20年ほどの寿命の種が、60年、70年・・・もの期間、存命しているとなると何か特別な使命を持っていたり、特殊なチカラが備わっていると考えてしまいますもんね。

このように昔から、コイは長寿な魚として知られていました。ただ、コイは前述した通り、流れの緩やかな場所を好んで生活の場としており、産卵もそういった場所に生えている水草の近くで行うので、鮭のように果敢に滝や流れの速い場所を上ることはあまりないんです。

このようにコイは、ニシキゴイや故事などのイメージもあって、美しく、儚く、超可憐で、場合によっては、どこか神聖なイメージがある魚だと思いますが、ところが、ところがです。実はコイはあのブラックバスに負けずとも劣らないような逞しい習性や特徴を兼ね備えたヤツだったんですね。

その中でも、そのイメージとはかけ離れた超意外なコイの特徴をご紹介したいと思います。

コイの超意外な特徴1.実はけっこう獰猛な捕食者

コイはなんか、イメージ的に水草などを食べている感じしますよね。ニシキゴイなどもお麩やパンなどをあげれば、喜んで食べたりしますし。

でも、実はコイは結構貪欲で獰猛な捕食者で動物性の獲物もバシバシ捕食したりするんです。獲物は他の魚類に始まり、カエルなどの両生類、小型のヘビなどの爬虫類、カニやエビなどの甲殻類、貝類など、けっこう選り好みせず、何でも平らげてしまうんです。といっても、コイにはサメやピラニアなどのように鋭い歯は生えていないんですが、喉の奥に咽頭歯というものを持っており、これを使ってカニや貝類などの固い甲羅や貝殻などもバリバリ砕いてしまうんですね。

そして先ほどコイは人為的に移入されて、その生息地を広げているということをお伝えさせていただきましたが、このようなコイの貪欲な捕食者としての習性もあり、場所によっては、コイが日本のブラックバスやブルーギル、ウシガエルなどのような立ち位置になって、その地域の生態系を脅かす存在となってしまっているんです。

私も幼少期、小さなコメットという錦鯉を小さくしたような品種の鯉とドジョウを一緒に水槽に入れていたところ、ドジョウが丸飲みされている瞬間を目の辺りにしまして、子供心にかなりショックを受けたのを覚えています。

意外でしょ。そしてもう一つ、コイにはそのイメージとは真逆といってもいい習性があるんですね。

コイの超意外な特徴2.生息域の順応性はピカ一!

コイは透明度抜群の綺麗な水域をゆったりと泳いでいるイメージがありますが、意外とその順応性は非常に高く、綺麗な水域はもちろん、汚れが目立つ水域にも高い耐性を持っているんですね。加えて、コイは池や湖、川の下流などあまり流れがない場所を元々好んでいるのは先ほどお伝えさせていただいた通り。このような場所は流れが起きにくいので、水中の酸素濃度も低く、水質も澱むことが多いんですが、コイはこのような低酸素水域でも抜群の適応力を持っているんです。

よく、鯉が住める水はきれいなどと形容されたりしてるものの、まぁ・・・確かにきれいな水でも生息できるので、決して間違いではありませんが、その言葉の威力にはちょっとギモンが残るというところでしょうか。

最後に

いかがだったでしょう。今回は私たちにも非常になじみ深い淡水魚、コイの意外な習性と特徴をご紹介させていただきました。美しく、儚く、可憐なイメージがあるコイですが、野ゴイであれ、ニシキゴイであれ、美しいことに変わりはないものの、意外と獰猛で逞しいヤツっていうのがお判りいただけたのではないでしょうか。

このように動物たちは時に私たちの持つイメージとはちょっとかけ離れた習性や特徴を見せてくれるのもその魅力ですよね。

ではでは、今回はこの辺りで。今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。

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