魅惑の野生動物たち

もはや忍者!美麗なヒョウの華麗で隠密すぎるハンティング

こんにちは。えたばりゅです。

今回は、美しくしなやかで、それでいて力強く洗練されたフォルムが定評のネコ科動物たちの中でも、一際それが際立つヒョウの魅力に迫りながら、その真骨頂ともいえる驚異の身体能力をふんだんに駆使した狩りの能力などもご紹介したい音もいます。

ネコ科動物たちのハンティングといえば、やはり隠密性と爆発的瞬発力を活かした狩りが有名ですが、ヒョウの狩りは特にそれが顕著でしてですね。

ではでは、今回も最後までお付き合いいただけましたらと思います。

気が付けば喉元に・・・ヒョウの忍者すぎるハンティング

では、まずヒョウのご紹介を軽くさせて頂くと、英語名を「leopard」、学名を「Panthera pardus」という食肉目ネコ科ヒョウ属に属する大型ネコ科動物で、ネコ科動物たちの中ではバツグンに適応能力に優れ、草原や熱帯雨林、砂漠、山岳地帯と、様々な場所で生息しています。体長は約1mから1.8m、体重においては約15kgから90kgと、性別や生息地域によってかなり幅があります。

また、ヒョウはメラニズム個体、いわゆるクロヒョウもいて、クロヒョウは別種ではなく、ヒョウの黒変種ということになります。ちなみにクロヒョウの発生率は草原地域に暮らすヒョウよりも、熱帯雨林などに生息するヒョウのほうに発生率が高いことが分かっているんですね。

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ヒョウの生息地はアフリカだけにあらず 世界各地で暮らすヒョウたち

また、我らがマスター、イエネコを除くと、地球上で最も広範囲に生息しており、アフリカはもちろん、中東からインド、朝鮮半島、中国、ロシアにかけて、そしてその近隣の島々でも生息が確認されているんですね。そして、古来よりその地で生息していたため、各地のヒョウは亜種レベルで分類わけされていて、現在生息状況が不明な亜種も含めると、実に20亜種以上もの、ヒョウたちがいるんです。

けっこういるでしょ。

有名どころでいえば、アフリカに生息しているアフリカヒョウ、インドのインドヒョウ、ロシアや北朝鮮などに生息しているアムールヒョウなどが挙げられるのではないでしょうか。

その他にもヒョウの仲間の中では最大の体格を誇るとされるペルシャヒョウや、朝鮮半島に暮らすキタシナヒョウなど、様々なヒョウたちが各地で暮らしております。

ただ、このように様々な国々で生息していることを考えると、一見かなり繁栄しているように感じますが、どのヒョウたちも、生息地の破壊や毛皮目的、もしくは娯楽の狩猟によって絶滅が心配されていて、中にはもう地球上に数十頭しか残っていない、絶滅寸前にまで陥っているヒョウもいるんですね。

懸命に保護活動が進められて、僅かながらも個体数が徐々に回復しつつある亜種もいますが、その生息状況自体が不明で、なかなか保護が進まない亜種もいたりするんです。一刻も早くどの亜種にも建設的な保護活動が実現するよう絶賛応援していかねばですよね。

ヒョウの真骨頂!美麗且つ優雅で一撃必殺のハンティング

このようにその生息状況がかなり心配な面もあるヒョウなのですが、ヒョウ自体の適応能力は非常に高く、またその身体能力も非常に優れていて、ライオンやトラ、ジャガーなどと比べると、その体付きは一回り小さく、華奢に思えてしまいますが、実はかなり強靭なチカラも持っていたりするんです。

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というものも、ヒョウは木登りの能力にも非常に秀でており、そのホームは樹上といっても過言ではないほどで、ハンティングした獲物はすかさず他の捕食動物たちから横取りされるのを防ぐため、木の上に運ぶんですね。ヒョウの獲物のラインナップは非常に豊富で、魚やウサギなどの小動物から、シマウマやヌーなどの大型草食動物まで多岐に渡るんですが、時にはキリンの幼獣などをも木の上にまで運ぶこともあるんです。

私たち人間であれば、100kg以上もの動物を口にくわえながらはもちろんのこと、手で担ぎながらでも樹上に運ぶなど、到底ムリがありますから、ヒョウがいかに凄まじいチカラを有しているかが分かります。

そして、ヒョウはそれらの獲物を狩る際、脅威の隠密性を発揮して、獲物が射程距離に収まるまで、辛抱強く、注意深く近づき、雷光のような爆発的瞬発力を持って、獲物に襲い掛かるんです。

こちら、ヒョウの隠密性あふれる驚異のハンティングが収められた動画。

※動画には動物の捕食映像が収められています。苦手な方はご視聴に十分ご注意ください。

いかがでしょう。はじめは必死に抵抗し、ヒョウを振り回すインパラのオスですが、急所に食らいつき、その牙を絶対離さなずに相手を仕留める様には凄まじいまでの執念を感じてしまいますよね。

今回は地上から獲物をハンティングしましたが、時には樹上から一気に襲い掛かることもあり、獲物からしてみれば、訳も分からないまま、気が付けば急所に食らいつかれるようなもの。隠密性を駆使して確実に相手を仕留める様は、闇夜と周囲の環境に紛れて闇の仕事を執行する忍者を彷彿とさせるのではないでしょうか。

ヒョウも主に夜行性ですしね。

このような脅威の身体能力を駆使したハンティングを前に、時には体重差6倍もあるようなエランドをも獲物にしてしまうことがあります。

ただ、ヒョウはその身体能力は非常に優れており、環境を存分に活かした狩りを行うのですが、ライオンやオオカミのように群れで狩りを行うのではなく、単独で狩りをするため、その成功率はそんなに高くありません。10回狩りを行って、成功するのはその1~3回ほどなんですね。

また、せっかく仕留めた獲物もライオンやハイエナに取られることもしばしばあるので、捕食するまでが狩りの成功と考えると、その成功率はさらに低下してしまうことも考えられます。

身体能力優れたヒョウでも、この成功率。自然下で生き抜くというのは本当に厳しいものですよね。

最後に

いかがだったでしょう。今回は華麗で美麗、それでいて力強く、その反面隠密なヒョウの狩りの能力をメインにその魅力に迫ってみました。

ちなみにヒョウ雑学として、一昔前の日本ではまだ海外の動物たちに関する情報が乏しく、ヒョウとトラは同一の動物で、トラのメスがヒョウと認識されていたようです。古城の屏風絵にトラとヒョウが同じ場所に描かれているのはそのためなんですね。

現代ではどのヒョウも絶滅が危惧されているのは非常に心配なところですが、一刻も早く須らく個体数が安定していくよう、絶賛応援しなければですね。ではでは、今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。

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