こんにちは。えたばりゅです。
今回は自然界の神秘、メラニズムにスポットを当てて、その中でもメラニズムなネコ科動物たちをご紹介したいと思います。
ではでは、今回も最後までお付き合いいただけましたらと思います。
クロヒョウ以外にもいる!漆黒のメラニズムネコ科動物たち
メラニズムというと、あまり馴染みのない言葉ですが、メラニズムの動物自体は、実は私たちもよく知っている動物なんです。
その代表例がクロヒョウ。
クロヒョウはよく見ると、通常のヒョウのように斑紋があるのが分かりますが、一見すると全身黒に彩られた姿をしていますよね。
通常のヒョウも美しいですが、漆黒に彩られたヒョウは通常のヒョウとはまた違った美しさを兼ね備えていて、そのフォルムから威厳さえ感じてしまいますよね。
このクロヒョウ、通常のヒョウとは別種の動物のようですが、実はヒョウとクロヒョウは全く同じ動物で、クロヒョウはメラニンという色素が体内で過剰生成され、それが沈殿して表立った体の色に現れたヒョウなんです。
このようにメラニンの過剰生成で全身が黒くなる現象で、全身が黒くなった動物たちをメラニズム、メラノーマ、あるいは黒変種、黒化種と呼んでいるんですね。
黒変種の反対に全身が白く彩られたこれまた美しい動物たちもいて、アルビノたちのほか、白変種の動物たちがいます。白変種の代表例としては、ホワイトライオンやホワイトタイガーなどがそうですね。(白変種とアルビノは別)
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メラニズムの発生率はかなり低く、その種全体の数パーセント程度といわれておりますが、その種の生息地域によっても発生率が変わってくることも分かっており、代表例として挙げたヒョウに関してはアフリカなどではほとんど発生率がないのに、東南アジアでは半数以上ものヒョウにメラニズムがいるとされているんです。
この理由としては諸説ありますが、有力なものでは、アフリカなどのサバンナでは黒い体はかなり目立ってしまう他、太陽の熱によって体に熱が蓄積されやすいのに対し、東南アジアなど熱帯雨林では木々が太陽の光を遮るほか、その効力で地上付近はサバンナに比べると常に薄暗く、黒い体が逆に保護色となり、狩りの際に身を隠しやすいのがその一因と考えられているんですね。
また、アフリカでは漆黒の体は夜になるとこの上ない武器に早変わりするという利点もあります。
ヒョウのように全身が黒くなるメラニズム個体がいるネコ科動物たち
では、ヒョウの他にどういったネコ科動物たちにメラニズムがいるんでしょうか。その具体例をいくつかご紹介させていただくと、
- ジャガー:メラニズム個体の通称はブラックジャガー、クロジャガー
- ジャガーネコ(タイガーキャット):メラニズム個体の通称はブラックタイガーキャット
- サーバル:メラニズム個体の通称はブラックサーバル
- ボブキャット:北米大陸の産地に生息するオオヤマネコの一種
- カナダオオヤマネコ:カナダ、アラスカなどに生息する比較的小型種のオオヤマネコ
- ジャガランディ:中米・南米に生息する中小型のネコ科動物
- アジアゴールデンキャット:中国南部、ネパール、スマトラ島などに点在的に分布している中型のネコ科動物
などなど、ヒョウ含め現在では14種のネコ科動物たちのメラニズム個体が確認されております。
ヒョウの例のように、生息地域によってその発生率に差があり、アフリカに生息するサーバルはメラニズム個体の発生率はほとんどなく、数例の報告例しかありません。
方や、南米の熱帯雨林に生息している、ジャガーネコやジャガランディのメラニズム発生率は結構高いんですね。
そして、変わった体毛を持つネコ科動物といえば忘れてなならない存在が1つ。
メラニズムのトラ、ブラックタイガーは果たしているのか!?
トラといえば、橙色に黒の縦じま模様が美しいネコ科最大の動物ですが、その亜種のベンガルトラなどには、この体の色がになっている個体もいて、先ほどご紹介した白変種(ホワイトタイガー)の他、
縦じまが淡い茶色で全身がクリーム色のゴールデンタビー
等の色のトラがいることでも知られております。
その中でもひときわ存在感を発揮しているのが、全身が黒いトラ、ブラックタイガーの存在。
いかにも居そうで目撃例もかなり多くあるのですが、実在を証明する画像や動画は今のところなく、その目撃例なども同じ地域に生息するクロヒョウの誤認のものがほとんどで、その存在は今のところ残念ながら実証はされていないんですね。
いうなれば、ビッグフットやネッシーといった未確認生物、あるいは絶滅が定説とされる一方、その生存説が語り継がれているメガロドンやメガラニアと同じ位置づけといったところでしょうか。
僭越ながら私もネコ科動物は大好きなので、ブラックタイガーは実在してほしいなと思いつつ・・・その一方で、もしいてもこのまま見つからずに、ひっそりと暮らしてほしいっていうのが正直なところです。
ネコ科動物以外のメラニズム動物たち
今回はネコ科動物たちのメラニズム個体にフォーカスしましたが、メラニズムは他の種の動物たちにももちろん発生する現象で、多くの動物たちで発生が確認されております。
具体例としては
- オオカミ
- ハイイロリス
- モルモット
- フラミンゴ
- スズメ
- ニワトリ
- アオダイショウ
- マムシ
- ヒキガエル
- サンショウウオ
- マンタ(イトマキエイ)
などなど、哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類問わず多様な動物たちにメラニズム個体がいることが分かっております。
最後に
いかがだったでしょう。今回は、メラニズムによって全身が黒く彩られたネコ科動物たちをご紹介させていただきました。
ネコ科動物といえば、もちろんネコ界の威厳と幸福の使者、黒猫(クロネコ)は外せない存在。
ただ、黒猫についてはメラニズムによって黒くなったものと、もともとその体毛が黒いものの両方がいて、黒猫全てがメラニズムってことはないみたいですね。
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ではでは、今回はこの辺りで。今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。