こんにちは。えたばりゅです。
今回はシファクテヌスという白亜紀に生きた獰猛な巨大魚にスポットを当てて、その謎に迫ってみたいと思います。数多の強力な捕食者がひしめく中、この巨大魚はどういった力関係を持っていたのか。ではでは、今回も最後までお付き合いいただけましたらと思います。
モササウルスやクレトキシリナとの力関係は!?白亜紀の獰猛な巨大魚 シファクテヌスの謎に迫る!
シファクテヌス。あんまり聞いたことがない名前ですよね。ではまず、早速シファクテヌスのご紹介を軽くさせていただくと、学名を「Xiphactinus」という、イクチオデクテス目イクチオデクテス科イクチオデクテス亜科イクチオデクテス属に属する硬骨魚類の総称で、現在のところ
- Xiphactinus audax
- Xiphactinus vetus
の2種が確認されております。残念ながら現在では、どちらの種、そして「目」という結構上位系統から絶滅してしまっている系統の魚類ですね。
そのフォルムは発見された化石から現在のターポンにアンコウやオコゼのような上向きの巨大な口をつけたような姿をしていたことが分かっており、そのフォルムから英名では「Xiphactinus」の学名そのままのほか、「bulldog fish」などとも呼ばれております。
そして冒頭で巨大魚と形容させていただいた気になるその大きさなんですが、なんと全長約4~6mに達したと考えられており、これは現在のホホジロザメに匹敵する巨大さで、シファクテヌスは良質な全身骨格の化石も出土しており、この全長は信頼度が確定ともいえるほどの高い数値と言えそうですね。
こちらは釣り師で生物学者でもあるジェレミー・ウエイド氏が出演するドキュメンタリー番組で紹介されたシファクテヌスの動画の一部。英語版ですが、良ければこちらも併せてごらんいただけたらと思います。
いかがです?サムネの化石からして、その恐ろしさが十二分に伝わってくる感じですよね。
シファクテヌスは当時の海に相応しい超獰猛な捕食魚だった
そしてこの恐ろし気なフォルムは決して伊達ではなくて、その性格も超獰猛。白亜紀の海といえば、ギンスシャークの名で知られる獰猛な巨大ザメ、クレトキシリナやエラスモサウルスなどのプレシオサウルス類、そしてあのモササウルスなど強力な捕食動物たちがひしめいていた時代で知られておりますが、シファヌテクスもこれらに比肩する獰猛な捕食者で中には自身の半分もの大きさがある獲物も丸呑みにしていたと考えらえれる化石が発見されているんですね。残念ながら、この個体は飲み込んだ獲物が暴れて内臓が損傷し、捕食後ほどなく死亡してしまったようですが、こういった経緯を鑑みてもその性格はまさに獰猛。まさに狂乱の巨大魚というかんじでしょうか。
~古代の巨大ザメクレトキシリナに関する記事はこちら~
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巨大な口をもって、獲物を丸のみにするというのは、現在のアンコウにも通づるところがありそうですよね。
現生のターポンを思わせるその魚体は機動性もバツグン
前述の通り、その魚体は現生のターポンによく似たフォルムだったことが分かっているのですが、ターポンといえば現在でもかなり機動性の高い魚。そしてシファクテヌスも同じくかなり機動性が高かったと考えられており、一部の研究者の中ではその泳ぐ速度は最高60km/hに達した可能性も示唆されており、これらを考慮するとシファクテヌスも獲物を捕食する際などにはその勢いから水面から全身が飛び出るほどのジャンプをしていたことも十分考えられそうですよね。
シファクテヌス絶滅の経緯
6mにも達する巨体。そしてその獰猛性。そして、サメたちが現在の海でも繁栄していることを考えると、シファクテヌス、あるいはそれに近縁な魚類が現生まで生き残っていたとしても何ら不思議ではないような気がするんですが、残念ながらと申しますか、シファクテヌス系統の魚類は上位系統からすでに絶滅してしまっており、現在のところ、その種としての役割を終え、現生の海には生息していないと考えられております。
そしてモササウルスやプレシオサウルスと同様、Kp-g境界後の絶滅ではなくシファクテヌスはそれよりも少し早い約7000万年前に当時の海から姿を消したと現在のところ考えられており、シファクテヌスの絶滅が小惑星の衝突が関係している可能性は今のところ低いといえそうです。
ではなぜこのような屈強な捕食者が絶滅してしまったのか、そのあたりは当時の海のみぞ知るといったところでしょうが、モササウルス・ホフマニなどのシファクテヌスを凌駕するような強力な捕食動物の台頭、そしてシファクテヌスの生息に影響を及ぼすような環境の変化があったのかもしれません。
最後に
いかがだったでしょう。今回は白亜紀に生きた獰猛な古代魚、シファクテヌスにスポットを当ててその謎に迫ってみました。もしかすると、今後この系統に属する子孫種、あるいは派生種が発見、ひいては現生種につながる、あるいは生き残っている可能性もあり、そのあたりは今後の研究や発見が待ち遠しいところですよね。
ではでは、今回はこのあたりで。今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。