太古の魚類

【クレトキシリナ】最大約8m!デカさホホジロザメも凌駕!白亜紀に生息した巨大ザメ

こんにちは。えたばりゅです。

今回は、クレトキシリナという白亜紀に生きた巨大ザメにスポットを当てて、その魅力に迫っていきたいと思います。。白亜紀の海といえば、エラスモサウルスやモササウルス類などの超強力な捕食動物たちがひしめいていた海。これらの頂点捕食者たちとの力関係は・・・

ではでは、今回も最後までお付き合いいただけましたらと思います。

最大8m!モササウルスをも捕食!?白亜紀に生きた巨大ザメ クレトキシリナ

では、まずクレトキシリナのご紹介を軽くさせていただくと、クレトキシリナは学名を「Cretoxyrhina」というネズミザメ目クレトキシリナ科クレトキシリナ属に属するサメたちで、今から約1億1000年前から約8000万年前、時代で言えば中生代白亜紀中期から後期にかけての海に生息していたサメの仲間で、現在4種のクレトキシリナ系のサメが確認されております。英名ではギンスナイフにちなんで「Ginsu shark」と呼ばれることが多いようですね。

ちなみに現段階で代表的な種はクレトキシリナ・マンテリ(学名: Cretoxyrhina mantelli)というクレトキシリナ属のサメでございます。

先ほどから、クレトキシリナという言葉がかなり登場していることからもお分かりの通り、この和名は学名がそのまま由来になった感じですね。

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クレトキシリナのその姿、機能、生態系立ち位置は現代のホホジロザメに似ていた

実はこのクレトキシリナ、あのメガロドンよりもはるか太古の時代に生息していたにもかかわらず、保存状態のいい化石がいくつか発見されていて、メガロドンよりもその研究が進んでいたりするんですね。これまでの研究によれば、クレトキシリナのその姿は現代のホホジロザメとよく似ていたことが分かっており、ホホジロザメや現生の数種のサメと同じく、体温を海水よりも高く保ち、他の海生動物たちよりも早く動けたと考えられているんです。

クレトキシリナの化石の保存状態がいい理由

それにしても、なぜにメガロドンよりも白亜紀に生きたクレトキシリナの化石のほうが良い状態の化石が発見されているのか、このあたりは気になるところですよね。サメをはじめとする軟骨魚類はその系統のとおり、骨格の大部分が軟骨で形成されているので、化石がほぼほぼ残らないのが定石。故にこれだけ知名度のあるメガロドンのその体長についても、まだ確定要素がないんですが、大きさで考えても、メガロドンのほうが大きく、クレトキシリナよりも新しい時代に生息していたので、普通に考えればメガロドンの化石のほうが残りやすく感じますよね。

これはいったいなぜなんでしょう。

実はクレトキシリナが出土した地層は、カルシウムが多く含まれていたことが分かっており、これがクレトキシリナの骨格の石灰化を促進させたと考えられているんです。骨が石灰化すると軟組織も硬質化するので、化石として残りやすいんですね。

なので、意外にもクレトキシリナは絶滅種のサメの中では、一番研究が進んでいるサメの一種でもあるんです。

ホホジロザメとよく似た姿で、尚且つある程度の体温調整機能も備わっている。とくれば、やはりその性質が気になるところですが、もちろんその性質も現生のホホジロザメと同じく、他の海生動物たちを捕食する超攻撃型のサメであったことが分かっているんです。

ただ、ホホジロザメと同じく、ネズミザメ目には属するものの、絶滅した古代ザメの系統で、ホホジロザメと直接的な関係はなく、クレトキシリナとホホジロザメとは収斂進化の間柄にあった感じですね。

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このような間柄にあったクレトキシリナですが、その体長はホホジロザメを凌駕していたと考えられているんです。

そのデカさ、ホホジロザメをも凌駕!クレトキシリナの圧巻の巨体とそれに反比例する高い遊泳能力

クレトキシリナはその種や生息地域によって、結構その全長に差があったと考えられているんですが、最大種であるクレトキシリナ・マンテリはかなり巨大に成長したと考えられており、全長4mから6m、生息した海域によっては最大ではなんと約8m、体重は3t以上にも達した可能性があることが分かっているんです。

捕食性のサメとしては最大種であるホホジロザメでも現在確認されている最大全長は約6mなので、クレトキシリナのその巨大さが伺い知れますよね。

また、クレトキシリナやホホジロザメが属するネズミザメ目の仲間はずんぐりしたボリュームのある体系をしておりますので、最大クラスのクレトキシリナは実際の全長よりもかなり大きくみえたことが推察でき、もし現生にクレトキシリナの雄姿が復活するとなれば、その姿は圧巻そのものだったのは間違いないところかなと思います。

この巨大な体やその身体的機能性を駆使し、当時の海でも生態系の頂点付近を保ち、史上最大のウミガメであるアーケロンや、どう猛なシファクテヌス類、プレシオサウルスはじめ、なんとあのモササウルス類をも獲物にしていたことが出土した化石からわかっているんです。また、クレトキシリナがつけたと思われる深い傷が残ったプテラノドンの化石も発見されていて、翼竜もクレトキシリナの獲物のラインナップに含まれていたんです。

これは、残念ながらどちらも絶滅してしまっているので、クレトキシリナが海面付近を飛んでいるプテラノドンを捕食したのか、誤って海に落ちてもがいているプテラノドンを捕食したのか、はたまた、死亡して何らかの理由で海面を漂っているプテラノドンを食べたのか、このあたりはわからないところですが、現生のホホジロザメも海中からオットセイに襲い掛かった際、その猛烈な勢いでその全身が海中から飛び出るほどのポテンシャルを持っているので、クレトキシリナが海面付近を飛んでいるプテラノドンを捕まえていた可能性も十分にあるといえます。

またホームである、海中からもクレトキシリナにつけられたと思われる傷がある海生爬虫類の化石が多く見つかっており、中にはその傷が治癒した痕跡もあることからクレトキシリナは現在のホホジロザメのように生きた獲物を積極的に襲っていたことがうかがい知れます。

そして、クレトキシリナは非常の高い遊泳能力を備えていて、かなり速く泳ぐことができたと考えられており、一説によるとなんと時速70km/hものスピードで泳ぐことができたと考えられているんです。もしこれが実証されれば、これは、ホホジロザメはもちろんのこと、現生最速のサメ、アオザメをも凌駕する速度ですが、残念ながら現在の最新の研究では、高い遊泳速度を持つ海洋生物たちは、これまで考えられていたほど速い速度では泳がないことが分かりつつあり、この件については残念ながらと申しますか、下方修正がかかる可能性もありますね。

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白亜紀に生きた最強の海生動物といえば、やはりモササウルスが思い浮かびますが、さきほどモササウルス類もクレトキシリナの獲物になっていたことは化石の事実からも分かっております。

では、真の当時の海の最強はモササウルスではなく、クレトキシリナだったのでしょうか。

これについては、そうでもあったり、なかったり。という感じで、何とも歯切れの悪い感じで申し訳ないのですが、現生のホホジロザメも、若年時であったり、傷を負う、または老齢などの理由で弱った個体は、他のサメや海洋生物に襲われたり捕食されたりといったこともあり、ホホジロザメが生涯一強というわけではありませんよね。まぁ、現生の海にはあのシャチがいるので、このあたりも少し当時の海とは違うところでしょうが、当時の海ではモササウルス類とは非常に拮抗した力関係であったと考えることができます。

また、クレトキシリナ系のサメたちはモササウルス最大種である、モササウルス・ホフマニが誕生する前にその種としての役割を終え、絶滅したと考えられているんですね。なので、この最強頂上生物同士の直接対決は今のところなかったと考えられているんです。

クレトキシリナが絶滅した理由については、詳しい原因はわかっていないのですが、白亜紀後期はじめに当たる時代に最盛期を迎えて以降、種としてゆっくりと衰退していったと考えられております。可能性としては、モササウルス・ホフマニはまだ誕生していないにしろ、ティロサウルスなど大型モササウルスの台頭が始まっていたこと、当時の地形の変化で、海洋が浅くなり、クレトキシリナの仲間が好む海域が少なくなってしまったことなどが示唆されております。

最後に

いかがだったでしょう。今回は、遥か太古の白亜紀に生きた巨大ザメ、クレトキシリナにスポットを当てて、その魅力に迫ってみました。実力者ぞろいの白亜紀の海の中でも、食物連鎖の頂点に属していた種の一種ってのがヒシヒシ伝わってきますよね。となれば、大きさこそ一歩及ばないですが、ホホジロザメが当時の海に入ったと考えてても、これまたその地位は現生とさほど変わらない位置関係を維持できる可能性があることも事実。

こういった面でも、サメという種が太古よりその姿をさほど変えることもなく、現生まで息づいていて、当時からすでに種としてすでに完成形を維持しているってのがよくわかる気がします。

こういった種と同じ時代を生きているのも、本当にロマンですよね。ちなみにクレトキシリナ・マンテリの化石は日本でも発見されているんです。ではでは、今回はこのあたりで。今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。

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