こんにちは。えたばりゅです。
今回は、トカゲとヘビの違いをバッチリ分かりやすく解説したいと思います。
・・・そんなの、バッチリもなにもすぐにわかるよって思われるかもしれませんが、中には結構・・・いや、一見どっちか分からないような紛らわしい種もいたりしましてですね。こちらの記事をお読みいただくことによって、両者の違いがバッチリ分かるようになりますので、ま・・・付き合ってやるか。って感覚で是非ぜひ今回も最後までお付き合いいただけましたらと思います。
トカゲとヘビはココが違う！トカゲとヘビの違いをバッチリ分かりやすく解説！
ではまず両者の共通するところについてご紹介すると、どちらも爬虫綱有隣目に属する、いわゆる爬虫類として分類される系統の動物群で、現在のところ恐竜が出現した中生代の三畳紀の地層から発見されたクエーネオサウルス（別名：キューネオサウルス）という種が有隣目の最古の種とされているんです。ただ、このクエーネオサウルスも現行のトカゲ類の一つであるトビトカゲのような皮膜を有していたと考えられており、結構特殊なフォルムをしていたんですね。なので、クエーネオサウルスもさらに昔の有隣目から分化した可能性もあり、今後の発見次第では有隣目の祖はもっと歴史が深まるかもしれませんね。
そして現在ではトカゲからヘビが分化したという説が最も有力で、トカゲ類として含まれる動物は
- オオトカゲ
- ヤモリ
- カナヘビ
- イグアナ
- カメレオン
など、多くの種がトカゲ亜目として分類されているんです。
余談ですが、あのモササウルスも実は有隣目に分類されており、トカゲやヘビたちと実は比較的近い系統であることが分かっているんです。
また、どちらの系統共々毒がある種がいるのも特徴。ヘビは比較的このイメージがありますが、トカゲもドクトカゲの仲間やコモドオオトカゲなど、毒を有している種もいたりするんです。
と、トカゲとヘビのザックリ紹介をさせていただいたところで、早速両者の違いについて触れていきたいと思います。
トカゲとヘビの違い１．足の有無
ではまず、一番わかりやすく、且つ多くの種に当てはまるのが、この足があるか、ないかの違いで、足があればトカゲの可能性が高く、足がなければヘビの可能性が高いですね。ただ、この「可能性」というのがミソでして、ヘビに足がある種は現在のところ発見されていませんが、トカゲの仲間に属する種に関しては足が非常に小さい、もしくは足がヘビのように全くない種もいたりするんです。
このあたりの違いについては後述させていただきますね。
トカゲとヘビの違い２．食性の違い
次の大きな違いはこちら。食性の違いなんですね。両者共々肉食っていうイメージがあるんですが、実はトカゲとして分類されている仲間の中には、植物も摂取する雑食性や草食性のトカゲ類もいたりするんです。一方ヘビにはこういった種はいなくて、ヘビは現在のところ完全に肉食とされております。
植物も摂取するトカゲ類としてはバシリスクやグリーンイグアナ、ウミイグアナなどが有名どころですね。
トカゲとヘビの違い３．瞼（まぶた）の有無
では３つ目の違いをご紹介していきましょう。それは瞼があるか無いか。ヘビは総じて瞼はありませんが、トカゲはヤモリ類を除き、目の下部分に瞼があるのが特徴ですね。ヤモリは瞼の代わりに、透明の鱗で目が覆われていたりするんです。
ヤモリを少しじっくり観察しているとわかるのですが、ヤモリは時々下で目をペロッと舐める仕草をするんですが、あれは瞼がないため、舐めて付着物などをふき取っていると考えられております。
トカゲとヘビの違い まとめ
では、トカゲとヘビの違いについてまとめていきましょう。トカゲであるか、ヘビであるか。このあたりの違いは
足がなくて瞼もない。：ヘビの仲間
足か瞼がある。なんか草や花を食べてる。：トカゲの仲間
という感じでしょうか。ヤモリは瞼はありませんが、四肢はありますし、一部のアシナシトカゲの仲間など足の有無が分かりにくい種も少し観察していれば、まばたきするので、こちらもお分かりいただけるかなと思います。また、アシナシトカゲもそのお顔は「ザ・トカゲ」っていう感じで、トカゲの顔にヘビの胴体をくっつけたようなフォルムをしているので、このあたりで見分けていただければいいかなと。
ただ、アシナシトカゲ科に属するトカゲの仲間もその多くは四肢を有しており、日本にはアシナシトカゲに分類されるトカゲの仲間は生息していないので、このあたりも判断材料にしていただければいいかなと思います。
最後に
いかがだったでしょう。今回はトカゲとヘビの違いについて、バッチリわかりやすく解説させていただきました。世界的にはちょっと判断に困る種もいたりしますが、日本では基本足があればトカゲの仲間、なければヘビの仲間として判断できそうですね。ではでは、今回はこのあたりで。今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。