こんにちは。えたばりゅです。
自然界にたくましく生きる野生動物たち。強い者、優美な者、様々ですが、その姿と生きざまは、もはやカリスマといっても過言ではありません。
このコーナーは、そんな自然界に生きる様々な魅力あふれる野生動物たちにスポットを当ててご紹介するコーナーです。こちらでご紹介する動物が好きなあなたに楽しんでいただき、またさらに、その動物に興味を深めるコンテンツになっていますので、ぜひ最後まで楽しんでいただければと思います。
では、さっそく今回の野生動物、高山に生息する神の使いと呼ばれる、ライチョウをご紹介していきたいと思います。
ではでは、今回も最後までお付き合いいただけましたらと思います。
ライチョウ(雷鳥) 変わった鳴き声を持つ神の使い
冬のライチョウ
ライチョウは英名を「Ptarmigan」もしくは「Rock ptarmigan」、学名を「Lagopus muta japonica」という、キジ目キジ科ライチョウ属に属する鳥の仲間で、日本で生息するライチョウのほか、世界に16種の亜種が暮らしております。どの亜種も生息地域は北方の国々に集中しており、世界での生息地は、イギリス、フィンランド、アラスカなど。そして、その生息地域はいずれも高山地帯となります。
もともと、狭かった生息地
日本でライチョウといえば、限られた地域にしか生息していないため、かなり稀有な印象がありますが、元々19世紀以前の生息地も、中部・北陸地方の山岳地帯に限られており、その生息地は限定的であったとされております。とはいえ、生息数としては決して多くなく、現在では新潟から長野県、山梨県、静岡県に連なる赤石山脈などに合わせて3000羽が暮らすのみとされております。
ちなみに北方領土問題で揺れる、千島列島にもライチョウが生息しておりますが、こちらのライチョウは本州に住むライチョウの亜種とされております。。
また、ライチョウは漢字で書くと「雷鳥」と、勇ましげな名前ですが、そんな名前とは裏腹に大人しい性格で天敵も多く、近年の温暖化に伴い、天敵のテンやキツネなどがライチョウの生息地にまで生息地を広げているほか、エサの競合相手であるイノシシやニホンシカなども高山進出をしており、加えて生息地の破壊なども相まって、ライチョウの未来は現在のところあまり明るいものではございません。もしこのまま、温暖化が進み、現在の平均気温より3℃上昇すれば、日本のライチョウは絶滅するだろうといわれております。
ライチョウという種全体で見れば、現在のところ、絶滅する可能性は低いとされており、IUCN(国際自然保護連合)が定めるレッドリストでもこのような評価になっております。
しかしながら、日本に生息するライチョウのみにスポットを当てると、かなり生息数的には厳しい状態で日本の環境省が定めるレッドブックにおいては、絶滅危惧ⅠB類に分類されております。
これ以上危険度が増さないように、しっかりと保全していかなければですね。
ライチョウが(雷鳥)と呼ばれるようになった所以
こちら、夏のライチョウ
先ほど少し触れたとおり、ライチョウは漢字で書くと雷鳥となり、なんか猛禽類を彷彿とさせるような勇ましい名前ですが、本人(鳥)さんはいたってそのようなことはなく、食性も雑食であるものの、その主食は植物の芽であり、タンパク源も昆虫で摂取しております。ではなぜ、このような勇ましい名前が付いたのでしょうか。
ライチョウの名前の由来には諸説あり、有力な説としては
- 天敵を避けるために、雷が鳴るときに活動することが多いことから、雷の鳥。雷鳥になったという説
- 雷避けの進行と結び付けられ、雷鳥となった説
- 深山(みやま)、すなわち深い山の中に生息することから神の使いとされていたことから、霊鳥(れいちょう)が雷鳥になったという説
などがあります。
雷の鳥・・・すなわちサンダーバードですよね。。。シブい名前ですが、僭越ながら自身の世代的にあの人形たちが思い浮かんでしまいます。
ライチョウの鳴き声は超特徴的
ライチョウの鳴き声。イメージ的にはかなり高い鳴き声なイメージがあるのですが、その実際の鳴き声はかなり特徴的で、こちらも少しイメージとは離れたものかと思います。動画サイトにライチョウがメスを呼ぶ鳴き声を収めたものがありましたので、ご紹介したいと思います。
いかがでしょう。かなり思い描いていたイメージとは違っていたのではないでしょうか。様々な意味で魅力あふれる鳥ライチョウ。ぜひ生息数の回復を望むところであります。
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最後に
いかがだったでしょう。今回は日本を代表する鳥の一翼でありながら、その生息数はかなり限定的なライチョウについてご紹介させていただきました。神の使いとされる幻の鳥。本当に幻になってしまわないようしっかりと保全を行い、その生息数をぜひ回復させたいものですよね。将来日本アルプスの山々にライチョウのだみ声が響くことを願って今回は締めたいと思います。今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。