恐竜

最新の研究で分かってきたスピノサウルスの最新の姿とは!?

こんにちは。えたばりゅです。

このコーナーでは、魅力あふれる古代生物たちをご紹介しております。

古代生物って、もうそのフレーズを耳にするだけでロマンですよね。もう今では決して目にすることができず・・・

  • どんな姿をしていたのか
  • どんな咆哮をあげていたのか
  • どのような生活スタイルを築いていたのか
  • どんな色をしていたのか

等々、そんなことを考え始めると、今すぐにでもタイムスリップしてその姿を確かめてみたい衝動にかられます。

今回はそんなロマンのカタマリである古代生物の中でも、ひときわその存在感をバシバシと放つ、巨大肉食恐竜スピノサウルスを新たな研究結果による最新の姿も交え、ご紹介しようと思います。

では、今回も魅惑の古代生物で思う存分ロマンを感じていただければと思います。

鮮烈デビューを果たし、トップクラスの人気を手に入れた肉食恐竜スピノサウルスの素顔に迫る!

スピノサウルスは英名、学名共に(というか日本名も)Spinosaurus という、獣脚類(一般的に肉食恐竜を指します)の一種で、今から約約1億1200万年~9500万年前、白亜紀と呼ばれる時代の古代アフリカ大陸に生息していました。

体の大きさは推定で15~17mもあったと考えられており、恐竜王の名をを欲しいままにしている、ティラノサウルスレックス(T-レックス)を凌ぐ肉食恐竜としては最大級の大きさを誇ります。

そして、スピノサウルスと切っても切れない間柄になっているのは、やはりジュラシックパークシリーズではないでしょうか。

もうご存知のこととは思いますが、2001年に公開されたジュラシックワールドシリーズの3作目に当たる「ジュラシックパークⅢ」が、当時無名に等しかったスピノサウルスを一気にティラノサウルスレックスを凌ぐほどの人気恐竜に押し上げた事はあまりにも有名ですよね。

私もそうなのですが、いきなり帆をつけた異形の恐竜が登場し、現在まで映画を含めて史上最強の恐竜と言われていたティラノサウルスレックスを打ち負かしたシーンはあまりにも衝撃的だったのではないでしょうか。

・・・ただ、こちらのシーン。実際の古代の世界では、あのような対決は有り得なかったんですね。

なぜかというと、スピノサウルスとティラノサウルスレックスがあのように相まみえるのは物理的に不可能だったということで、要するにスピノサウルスが生きた時代、そして生息地域がティラノサウルスレックスと全く違うんですね。

では、スピノサウルスが闊歩していた時代とその生息地域をティラノサウルスレックスと比較してみましょう。

スピノサウルスが生きた時代と生息していた場所

生息地域:現代のアフリカ大陸

生息時代:中生代白亜紀前期~後期(約1億1200万年~9500万年前)

ティラノサウルスレックスが生きた時代と生息していた場所

生息地域:現代の北アメリカ大陸

生息時代:中生代白亜紀末期(約6850万年~6550万年前)

いかがでしょう。スピノサウルスの生息した地域は現代のアフリカ大陸。それに対し、ティラノサウルスレックスは現代の北アメリカ大陸。そして生息していた時代は同じ白亜紀という時代背景であるものの、約2650万年もの隔たりがあり、あの迫力溢れる対決シーンは実際には実現することはなかったんですね。

ちなみに人類が霊長類から分岐したのが、ほんの約600万年前とされておりますので、スピノサウルスとT-REXが生きた時代は、私たち人の歴史の4倍以上の時代の隔たりがあるということですね・・・

いや~・・・白亜紀ってめっちゃ長いですね。

そして、スピノサウルス。ジュラシックパークⅢで鮮烈なでビューを果たしたので、いかにも最近発見された恐竜のような印象を受けますが、実を言うと、もっと以前からその存在自体は確認されていたんです。

戦争の犠牲となった不遇の王者スピノサウルス

最初にスピノサウルスのほぼ全身骨格化石が発見されたのは、1915年と意外と古く、その骨格はドイツの博物館に展示されておりました。しかしながら、第二次世界大戦時にミュンヘンが空襲に遭い、その博物館もろともスピノサウルスの骨格は破壊されてしまったのです。

そして、2013年にかなり状態の良い化石が発見されるまでは、ほとんど謎の恐竜とされていたんですね。

いわばスピノサウルスもある意味戦争の犠牲者といったところでしょうか。

それでは最新の考古学の研究によって新たにわかってきた最新のスピノサウルスについて迫っていきましょう。

最新のスピノサウルス スピノサウルスとはこんな恐竜だった

これが最新の研究結果に基づいた、スピノサウルスの復元想像図。映画で観たその姿とは少し違いますよね。

では、具体的にわかってきたところをご紹介していきましょう。

スピノサウルスは基本四足歩行だった

最新の研究によると、スピノサウルスは水中に適応したワニのような生活をしており、後肢が短かったことが判明しました。

という研究結果から

  • スピノサウルスが2足歩行するには後肢の筋力量が足りないこと
  • 後肢の長さを計算すると2足歩行ではバランスをとることが難しかったこと

といったことから、基本的に水中主体の生活をしていたことが分かってきております。

体型はもっと華奢(きゃしゃ)な体をしていた

ジュラシックパークⅢでは、スピノサウルスはかなりガッチリした体つきをしていましたが、実際にはあのようなガッチリマッチョな体型ではなく、、どちらかといえば華奢な体格をしており、魚食に適した体格であることが分かってきております。

またその体長に関しても、最新の骨格の研究により当時よりも下方修正され、現在では全長にして約14mほどであったというのが有力になっているようですね。なので、もし実際に映画のような対決があれば、ティラノサウルスレックスに軍配が上がると多くの専門家は見ているようですね。

改めてわかる映画の正確性

それにしても、ジュラシックパークⅢが公開されたのは2001年。その時は状態の良い化石はなかったといえます。その状態から多少の違いはあるものの、あそこまでのスピノサウルス像を造りだした制作陣はやはりさすがと言うほかないのではないでしょうか。

ちゃんとスピノサウルスが水中で自在に移動するシーンもありますし。

そう考えるとやはり恐竜は最新の研究で姿がどんどん変わってくるところも面白いところですよね。私が幼少期のころの肉食恐竜像を思い出してみると

  • 肉食恐竜は全般に尻尾を引きずって歩くいわゆるゴジラ型をしていた
  • 変温動物と考えられていた。(現代ではなく恒温、もしくは中温動物だった可能性が出てきている)
  • 羽毛などは生えている種はおらず、みんな爬虫類と同じ体つきをしていた
  • 子育てなどは行わないと考えられていた

などなど。

中温動物とは恒温動物のように常時体温を一定に保つ能力は兼ね備えていないものの、体の機能を使い、外温よりも自らの体温をある程度高く保つ機能が備わった動物のことを言います。現在でいうと、マグロやホホジロザメなどがそういった体温調整機能を備えております。

いかがでしょう。わずか十数年の間にこれだけの違いが出てきてるんですね。未来の恐竜像は今の私たちが描いている常識の姿とはまた違ってくるのかもしれませんね・・・。

最後に

いかがだったでしょう。今回は恐竜界の新星スターとも言っても過言ではないスピノサウルスをご紹介しました。2足歩行ではなかったとはいえ、その時代・地域の頂点捕食者として君臨したまさに王者と呼ぶにふさわしい恐竜といえると思います。

そして、これからの研究でまた新たなことが分かる可能性があるのも楽しみなところでありますよね。では、今回はこの辺りで。今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。

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