こんにちは。えたばりゅです。
今回は、チンタオサウルスというちょっとマイナーな恐竜をご紹介しようと思います。多分名前も聞いたことがないような恐竜だと思いますが、ある意味ティラノサウルスレックスにも負けないようなカリスマ性を秘めた恐竜なんですね。
この記事を読み終えるころには、チンタオサウルスのファンになること請け合いですので、是非ゼヒ今回も最後までお付き合いいただけましたらと思います。
チンタオサウルス 秘めたるレスポンス性はTレックスも凌ぐ!?その超ユニークなフォルムとは!?
では、まずチンタオサウルス(Tsintaosaurus)のご紹介を軽くさせていただくと、1950年代に中国の青島市で発見された、ハドロサウルス科チンタオサウルス属に属する鳥脚類で今から約8500万年前から、6500年前までの白亜紀後期に生息していました。
ハドロサウルスといえば、いわゆるカモノハシ竜と呼ばれている恐竜たちで、その特徴的な平たい口の形状がカモやカモノハシに似ていることから、こう呼ばれるようになりました。同じハドロサウルス化に属する有名どころとしては、ジュラシックパークシリーズでもおなじみの、パラサウロロフスやハドロサウルスなどがいます。その特徴的な口を生かして、効率的に木の葉や木の枝を接触していたと考えられています。
実は、私も数年前まではこのチンタオサウルスという恐竜は存じてなかったのですが、2016年に大阪の南港で開催された恐竜博2016年に赴かせていただき、チンタオサウルスの骨格を見た途端、その超絶インパクトある骨格、特に東部の骨格を見た途端ファンになってしまった一人でして。
チンタオサウルスの見るものすべてを魅了する超インパクト骨格
こちらが、そのお邪魔したときに撮影したチンタオサウルスの全身の復元骨格。頭部をご覧いただきたいのですが、ちょっとこの正面の画像ではわかりにくいですかね。
では、頭部の骨格のみを撮影した画像もありますので、そちらをご覧いただきましょう。
いかがでしょう。チンタオサウルスにはティラノサウルスレックスやスピノサウルスのような巨大な歯や爪もなければ、トリケラトプスのような、屈強な角や襟飾りもありません。また、ヴェロキラプトルのように、美しい流線型の骨格や巨大な鉤爪も持ち合わせておりません。
でも、しかしながらです。このまるで宇宙人さながらの頭部の骨格を見ればこれらのスター恐竜たちとも十分張り合うことができるカリスマ性を秘めていると思いませんか。
この時、とある親子が私の前でこのチンタオサウルスをご覧になってたのですが、その時少年が「わぁ!ママ!見てみて!この恐竜、頭におt・・・」と言いかけた瞬間、母上がまるで瞬間移動するかのごとき早業で少年の口をふさいだ光景が今でもはっきりと頭に浮かびますw
子どもは正直ですもんね。
このように、超インパクト絶大絶大でその秘めたるカリスマ性も申し分ないのですが、その将来性を揺るがす、ある新説が出てきているんです。
チンタオサウルスのこの頭部の突起物は棒状ではなく、板状のものだった!?説
そうなんです。このように超インパクトを放つこの頭部の突起の骨。これは、元々このような形状ではなくて、板状だったという説が浮上しているんです。ですので、この骨格はもともと板状だったものが長い年月を経て、一部が崩れ、このように棒状の形状になったという可能性があるとのことなんですね。
こちら先ほどの、チンタオサウルスの紹介文面。ココにもその旨がしっかりと記述されております。
いや、確かに恐竜については、骨格からその生態や姿を発見するものなので、日々新しい発見や既知のイメージの修正が行われており、かのティラノサウルスレックスも少し前までは、ゴジラの様な体型をしていたと考えられており、更に恐竜たちはヘビやトカゲのように舌をピロピロと出しながら、周りの環境を探っていたと考えられていました。
そのイメージも現代では最新の研究結果により、大幅に修正されておりますよね。
そして、比較的最近になって一気にその人気が爆発したスピノサウルスもあの時のイメージとは違い、主に4足で歩行していた可能性も示唆されております。
なので、恐竜たちの真の姿が研究によってあらわになるのはとても良い事で素晴らしい事なんですが、チンタオサウルスのこの超インパクトフォルムが修正されるのはちょっと残念な気もします。
どうなるかは、今後の発見と研究次第というところでしょうが、個人的にはこの骨格がチンタオサウルスの本来の骨格であってほしいなと思う今日この頃ですw
ちなみにこのチンタオサウルスのこのトサカの役割ですが、諸説あるものの、他のハドロサウルス科の恐竜たちのそれと同じく、天敵である肉食恐竜たちの匂いをいち早く察知したり、求愛時のディスプレイに使われていたのではないかと考えられています。
こちら、チンタオサウルスの生活を復元した想像動画。
※動画にはチンタオサウルスが捕食されてしまう映像が含まれております。苦手な方は十分ご注意ください。
インパクト絶大なチンタオサウルスですが、トリケラトプスのように、天敵である肉食恐竜に対抗するような武器は持っていないため、襲われてしまうと捕食されてしまう可能性が高かったと考えられています。
ファンとしては、悲しい限りですが、やはり弱肉強食は太古も同じ。ほんとうに厳しい世界ですよね。
ちなみに、チンタオサウルスを襲っているのは、タルボサウルスというティラノサウルスレックスの親戚にあたる恐竜。その大きさも約12mと、ティラノサウルスレックスとほぼ同じ大木だったと考えられています。
最後に
いかがだったでしょう。今回は超マイナーながらも、その秘めたる爆発力はスピノサウルスを凌ぐといっても過言ではない恐竜、チンタオサウルスをご紹介させていただきました。いかがでしょう。あの強烈なフォルムの虜になってしまったのではないでしょうか。
願わくば、この姿がチンタオサウルスの本来の姿であってほしいなと思う今日この頃w
ではでは、今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。