知っておかないと犬の健康や命に関わること

犬の汗は体温調整のためではなかった!その意外な役割とは?

こんにちは。えたばりゅです。

つい先日、朝の4時・・・いや、4時20分くらいだったかな・・・。

マサイ族の人たちもへばってしまいそうな熱帯夜と格闘し、寝ぐせやら何やらで実際に歩んだ人生よりもさらにさらに年季を感じさせる顔を洗い、部屋で一息ついておりました。

すると、普段あんまり・・・というか、ほとんど電話の呼び出し音が鳴らない私の携帯に着信があったんです。

でも、こんな朝早くなので、さすがに間違い電話かな。と一瞬思ったのですが、一応スマホを取って発信者を確認すると、友人からでした。

朝4時から友人からの悲痛な電話 事情を聴いてみると・・・

こんな時間に、何かあったのかなと電話に出ると

「もしm・・・」位言いかけたところで、「まゆみの様子がおかしいんやぁ~~~~~( ゚Д゚)( ゚Д゚)( ゚Д゚)( ゚Д゚)!!!!!!」

との悲鳴というか、叫び声というか・・・

あ、まゆみというのは、この友人が共に暮らしてる愛犬の名前で、MIXの女の子。小柄な7kgくらいかな。クリっとした目が何とも言えず、可愛い短毛の犬です。その友人、もともとかなりの犬好きになったのですが、これまでずっと社宅に住んでおり、犬が飼えない環境だったんですね。

それが少し前に念願のペット可のマンションに引っ越し、満を持して、そのまゆみちゃんと一緒に暮らし始めたんです。

この友人、自分単体で犬と一緒に暮らすのは、このまゆみちゃんが最初のようで現在飼い始めて半年くらい過ぎたかなってところです、ただ、まゆみちゃんは施設から引き取った子なので、引き取った時にはもう立派な成犬でした。歳は推定で3歳くらいです。

そんなまゆみちゃんの様子がおかしいと、このような時間に掛けてくるくらいなので、よほど様子がおかしいのではと、その具合の状態を聴いてみると・・・

うん・・・まぁ・・・ビックリするよね

とりあえず、友人を落ち着かせ、どんな状態なのか聞いてみました。

すると、散歩の途中に急に様子がおかしくなったというんです。でも、それだけでは分からないので、どのような状態なのか具体的におかしいところを言ってくれというと、

「水たまりとかに入ってないのに、歩いたら濡れたような足跡が付くねん(TT)(TT)(TT)(TT)(TT)」

っていうんです。

・・・

・・・ ・・・

『うん??(;´・ω・)』

と思った私。

私「それ・・・ちゃう??」

すると友人、私の「う?」のいいかけくらいで

「あほ!!私のことちゃうわ!!( ゚Д゚)」

と。いや・・・そんなに叫ばれたら耳がキ~~ンってw

うん。まだ気が動転してるって感じですよね。

そんなことわかっとりますがな。だいたい、あなたが散歩中に裸足でアスファルト歩いてて、そんなこと叫んでくるくらいなら、別の病院を薦めなアカン。

と思いつつ、

私「まゆみちゃんやろ?犬も汗かくんやで

っていうと

友人「・・・え??そうなん??」

私「人間みたいに出るのは、ほとんど足の裏だけやけどね。やから、ちょっと濡れたような足跡がついてるんやと思うよ。元気は??」

友人「元気はいつもと変わらんし、あるよ」

とのこと。

私「元気があるんなら、大丈夫やと思う。ただ、汗が出てるってことは体温ちょっと上がってるかもしれんから、今日は散歩は切り上げて家に連れて帰り。はぁはぁしてるやろ?」

友人「うん。してる。」

私「夏は、この時間でも油断せんようにね。人間と比べたら地面からの距離が近いし、人間が感じてる気温より地面付近は温度高いから。家に帰ったら、とりあえず水に氷入れてちょっと冷ための水飲ませて、一応念のため、涼しい部屋に入れて様子みときや。もし、ちょっとでもぐったりしてるようなら、熱中症かもしれんから病院に連れていき。」

あと、念のため私はこう付け加えました。

熱中症は甘くみんようにな。本気で死ぬで。

友人「わかった。」

しばらくして、その友人から、帰宅後水もしっかり飲んで、いつもと変わらん感じで元気にしてる旨のメールが入り、一件落着となりました。

犬が汗をかくのは知らなかったとのこともメールに付け加えられていました。

うん・・・確かに汗かくの知らなかったらびっくりするでしょうね(^^;

犬も汗をかきます ただし!

もちろん、このブログをご覧いただいているあなたはご存知のことと思いますが、犬たちも汗をかくんですね。厳密に言えば、パッド周りや鼻回りだけでなく、腹部やわきの下といったところにも汗をかきます。

ただ、この腹部やわきの下からかく汗は、人間のような体温調整のためにかく汗とは違うんです。

犬の汗は体温を下げるためではありません。

私たち人間・・・馬もそうだったかな・・・。

は主にエックリン汗腺と呼ばれる場所から分泌される汗になります。こちらは、水状の汗で主に上がり過ぎた体温をその蒸発で熱を逃がし、体温を一定に保とうとする体温調整のような汗になるんです。

かたや、犬たちの汗は主にアポクリン汗腺という場所からの汗が主流になり、こちらは水状のものとは異なり、白い油状の分泌物になるんです。この汗は体温調整というよりは、においを発するので、犬同士のコミュニケーションの一環として使われているといわれております。

ですので、犬たちがかく汗は体温調整のためでなく、仲間とのコミュニケーションを図るためにかいてるんですね。

このように分泌される汗が違い、全身を毛で覆われている上、犬たちの放熱手段は、パンティング(ハァハァ呼吸)など一部の放熱手段に限られております。

なので、犬たちは寒さには強い反面、暑さには弱い傾向があります。

ですので、私たち人間が感じる温度と犬たちが感じている温度は全然違う故、この時期はもちろんのこと、春や秋などでも、熱中症には十分注意を払いましょう。

最後に

いかがだったでしょう。今回はとある朝のドタバタ劇の一部を織り交ぜて犬たちがかく汗と人間がかく汗との違いをお伝えさせていただきました。

もっとも、朝の4時からの電話はさすがにあまり経験ありませんでしたが・・・w

開口一番、電話口で相手が脳天われそうな声で叫ぶところも、まゆみちゃんのことを思っていればこそだと思います(^^;

まぁ・・・私もたいがい、その時間なら起きてるからいいんですけどねw

では、今回はこの辺りで。今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます(^^♪

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