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日本でも冬眠しない野生のクマがいる!冬眠しない2つ理由

こんにちは。えたばりゅです。

日本においても、危険と認識されている野生動物たちは多くいますが、そんな動物たちも、冬になると、冬眠に入ったり、世代交代によりその命を終えていたりで、秋口に比べると、そういった野生動物たちに遭遇する危険性は少なくなります。

しかしながら、安心しきってはいけないんです。日本ではクマは冬眠するっていうのが定説なんですが、実は冬眠しない野生のクマも中にはいるんですね。今回はなぜ、冬眠するはずのクマが冬眠しないのか。その理由についてもご紹介しようと思います。

では、今回も最後までお付き合いいただけましたらと思います。

冬眠しない野生のクマもいる 冬眠しないその2つの要因とは!?

前回の記事でも、お伝えした通り、日本に生息している熊は、

  • 二ホンツキノワグマ
  • エゾヒグマ

の2種が生息しており、冬には食べ物がかなり少なくなることから、どちらの熊も冬眠します。

しかしながら、例外もあるんです。

日本に住む野生の熊が冬眠しない理由

では、早速野生の熊が冬眠しない事例についてご紹介していきましょう。

日本でも冬眠しない熊がいる理由1. 冬眠前にエサを十分に摂取することができなかった

熊が冬眠する理由として、

冬場にエサがなくなるので、そのエサが摂取しにくい時期を冬ごもりでやり過ごす

というのが理由の1つとしてありますが、そのためには夏の終わりから秋にかけて、冬眠に備えてかなりの栄養を摂取しないといけないんですね。

実は、熊が冬眠モードに移行するのは、体の脂肪の蓄積量が大きく関係しているんです。

熊の体内に冬の間絶食しても、十分に冬を乗り切れるだけの脂肪が蓄積されれば、体内システムが冬眠モードに移行すると考えられています。ということは、逆にエサをしっかり摂ることができなければ、体が冬眠モードに移行できず、秋が終わっても冬眠モードに移行することができません。

最近は、

  • 人間が山間部の比較的深い場所にまで生活場所を広げていること
  • 商業植樹などにより、熊が冬を越すだけの栄養が木の実などから摂取できないこと
  • 開発や太陽光発電装置の設置による熊の生息地域の破壊

等により、熊が冬眠前に十分にエサを確保できない事が増えているんですね。

また、そういったことから秋に十分にエサを取ることができなかったことに加え、冬は冒頭でも述べたとおり、摂取できるエサの種類が格段に少なくなってしまうので、常に空腹状態という事態に陥り、冬に遭遇する熊は他の季節(秋含む)に比べ、攻撃性が増すといわれております。

実際に過去には、冬が始まった北海道で痛ましいクマと人間との接触事故も起きているんです。

日本でも冬眠しない熊がいる理由2.熊が冬眠前の活動期に何らかの外傷を負った場合

これは、上記の理由に関連してくるのですが、傷を負った熊、いわゆる手負い熊ですね。

こういった個体は、

  • 傷を負っているので、動作が鈍くなり狩りに支障が出る
  • 傷の場所によっては、健常個体よりも移動速度が鈍くなる、もしくは移動範囲が狭められる

といった理由から、どうしても健常な個体と比較して十分にエサを確保することができません。ということは必然的に体内が冬眠モードに移行できず、冬場もエサを求めて山を徘徊することになります。

また、気を付けねばならないところとして、傷を負った野生動物は攻撃性が増すということ。

これは熊に限ったことではなく、イノシシなどの雑食動物や鹿などの草食動物も同じことが言えます。

なぜかというと、生存本能と防衛本能から由来する自己防衛のため。

傷を負っているということは自然界では、縄張り争いに敗れたり、自らが獲物になる確率が高くなるということを示しています。

やはり狩りをする捕食動物たちは、傷を負っていたり、老齢で体力が落ちているものを見定めて、そういう個体から優先的に獲物にするので、獲物にならないために自分を守らなければなりません。これが傷を負っている野生動物の攻撃性が増すといわれる要因なんですね。

熊が冬眠しない理由としては、主にこの2つの理由となりますが、上記の理由でもわかる通り、

冬眠しない

というよりは

冬眠できない

といった方が正しいかもしれませんね。

ちなみに、普段冬眠する習性があるにもかかわらず、冬眠できずに活動しているクマの事を「穴持たず」と呼んだりもしますね。

また、冬眠しない熊に限らず、イノシシなどはもともと冬眠する性質を持っていなく、冬でも絶賛行動しております。加えて野生動物云々の前に、冬の山間部は急に天候が変わったりして、道に迷いやすくなります。

あまり冬の山に積極的に入り込むというシチュエーションは少ないかと思いますが、スキーやスノボなどのウィンタースポーツ。初日の出参拝などの登山。といったものはしっかりと決められたルートを使用して、整備されていない区域に入っていくのは絶対にやめておきましょうね。

最後に

いかがだったでしょう。今回は日本に生息しているヒグマやツキノワグマが冬眠しないこともある理由をご紹介させていただきました。

また、本来冬眠する熊も、動物園やサファリパークの熊は温度管理が行き届いていたり、冬場はエサがなくなるということはないので、こういった人工管理下の熊たちが冬眠することはないですが、野生の熊もこういった事例により、冬眠しなく(できなく)なってしまうんですね。

熊たちが冬場はしっかりと冬眠できるように。また私たち人もある程度安心して、冬の山に入ることができるように。

熊たちはじめ、野生動物たちがしっかりと餌を確保できるようにしていかねばですね。

では、今回はこの辺りで。今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。

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