太古の爬虫類

太古に生息した地球史上最大級のワニたち3選

こんにちは。えたばりゅです。

今回は、太古に生息した巨大すぎるワニたちをご紹介しようと思います。現在でも、

  • イリエワニ
  • ナイルワニ

などといったクロコダイル科のワニを筆頭に、6mを超える巨大なワニたちが生息していますが、古代に生息していたワニの中には、ナイルワニやイリエワニをはるかに凌駕するような大きなワニたちが生息していたんですね。

中には恐竜を餌にしていたワニも・・・

そんな太古に生息したモンスター級のワニたちを3種ご紹介したいと思います。ではでは、今回も最後までお付き合いいただけましたらと思います。

太古に生息していた巨大すぎるワニたち 3選

少し前にご紹介しましたが、現生のワニたちも、名前が付くほど巨大な個体が生息しています。ただ、古代のワニたちの大きさは本当に桁違いの大きさで、10mを超える種類もおりました。では、さっそくご紹介に入っていきましょう。

巨大すぎる太古のワニ ディノスクス

ディノスクスは今から約8000万年前~7300万年前の白亜紀末期、現在の北アメリカ大陸に位置する場所に生息していました。

現生のイリエワニやナイルワニと同じく、クロコダイル科に属するワニで、現在のところ頭骨と一部の骨格の化石しか発見されていないものの、その頭骨の化石の大きさは、なんと1.8mにもなります。

頭だけで、長身な方1人分の大きさがあるんですね。

その頭の大きさとわずかに発見されている骨格の化石から推定すると、その大きさは少なくとも10mはあり、中には12mにも達するという説もあります。

その巨体を生かし、現在のナイルワニやイリエワニと同じく、水中から奇襲をかけ、大きいものでは9mクラスの恐竜を襲っていたと考えられています。

とはいえ、ディノスクスは発見されている化石の絶対数が少なすぎますので、もしかするとこれ以上の大きさの化石が発見されるかもしれません。

この辺りは楽しみなところですよね。

そして、白亜紀末期、そして北アメリカ大陸というと、やはりあの「キングオブ恐竜」を思い浮かべるのではないでしょうか。

ティラノサウルスレックスと競合したのか

ティラノサウルスレックスも、白亜紀末期、そして北アメリカ大陸に生息していた恐竜。ディノスクスはワニなので、陸上でティラノサウルスレックスと出会うことはなかったかもしれませんが、もし同じ時間を生きていたのであれば、水を飲みに来た草食恐竜をめぐって、モンスター級同士の争いが勃発した可能性がありますよね。

果たしてこの辺りはどうだったのでしょうか。

ティラノサウルスレックスとディノスクスはニアミス

残念ながら、といいますか、

  • ディノスクス:約8000万年前~7300万年前
  • ティラノサウルスレックス:約6850万年~ 約6550万年前

とわずかに(といっても約750万年の隔たりがありますが)生息期間がずれており、現在のところは両者が同じ時を生き、獲物をめぐって争ったことはないとされております。

ただ、これから先ひょっとするとティラノサウルスレックスの時代の地層からディノスクスの化石が発見される、もしくはその逆といったこともあるかもしれませんので、この辺りも最新の研究結果に期待するところですよね。ただ、咬合力、すなわち咬む力については推定値ながらティラノサウルスレックスよりもディノスクスのほうが強かったという推定値が上がっていて、ディノスクスの最大種であるディノスクス・リオグランデンシスにおいてはティラノサウルスレックスの2倍近い咬合力であったと考えられているんです。

巨大すぎる太古のワニ サルコスクス

サルコスクスは白亜紀前期、現在のアフリカ大陸に生息していました。

分類ではフォリドサウルス科という、絶滅種のワニに属するため、現生のワニとは繋がりがないと考えられているものの、口の形状が現在のガビアル科のワニと似た形状をしているため、ひょっとするとガビアルに似た生活を送っていた可能性もあるかもしれません。

気になる体長は、推定で約11~12mとかなり大きく、細身の口からは想像もできないような咬合力で獲物を襲っていたと考えられております。

一説によると、その咬合力は8トンにも及ぶという説があり、もしこれが証明されれば、恐竜王ティラノサウルスレックスをしのいだ咬合力だった可能性もあり、恐怖のワニが誕生することになります。

さて、サルコスクス。生息地がアフリカ、そして生息期間が白亜紀前期ということで、ディノスクスとティラノサウルスレックスのように、その関係性が気になる恐竜がいますね。

スピノサウルスとサルコスクスは競合したのか

こちらもサルコスクス、スピノサウルス共にその化石の絶対量が少ないので、現在は同じ時代を共有したという立証はなされていないのですが、スピノサウルスの生息期間が、白亜紀前期~白亜紀中期というかなり長いスパン(約1500万年)だったため、ひょっとすると競合していた可能性があるんですね。

もし競合していたのであれば、かなり良きライバルになっていた可能性があります。

というのも、大きさ、そして前脚を使えるという部分ではスピノサウルス。
巨大な口、咬合力という点ではサルコスクス。

にそれぞれ利点があり、かなりその実力は伯仲していたのではないかと考えることができます。サルコスクスに関しても、やはりこれからの研究結果が待ち遠しいところですよね。

巨大すぎる太古のワニ プルスサウルス

プルスサウルスは、中新世と呼ばれる恐竜が絶滅して、しばらくたった時代に生息していたワニで、現在の南アメリカ大陸に生息していました。

アリゲーター科のカイマンという種類に属するワニで、現在でもアマゾンなどに、同じカイマンに属するワニたちが暮らしております。

今回ご紹介した3種のワニの中では、一番近代まで生息していたワニになり、またディノスクス、サルコスクスと比べると比較的発見された化石も多く、研究も進んでおり、10mを超える巨体にもかかわらず、デスロールも可能だったことが分かっております。

「サウルス」なれど恐竜にあらず

プルスサウルスは「サウルス」という名前が付いているので、恐竜のような印象を持たれがちですが、同じ爬虫類であるものの、恐竜とワニは別々の進化を遂げた別種になります。

「サウルス」とはもともとギリシア語で、「トカゲ」という意味を持っており、恐竜もかつてはトカゲの仲間とされていました。

プルスサウルスも化石発見当初は恐竜と思われていたのかもしれませんね。

ちなみに余談ですが、「バシロサウルス」という太古の海に生息していた動物がいるのですが、発見当初は海生爬虫類の一種とされておりましたが、後々の研究で、現在はクジラの仲間であることが分かっています。

恐竜の定義について分かりやすく綴った記事はこちら

恐竜とは? 恐竜と間違われやすい動物たちの具体例を交えながらその定義をバッチリわかりやすく解説!

最後に

いかがだったでしょう。今回地球史上最大級の大きさを誇る、ワニの仲間3種をご紹介させていただきました。

現在、記録に残っている最大体長がイリエワニで6m超となっております。それを考えると、ディノスクス、サルコスクス、プルスサウルスともに、とんでもない規格外の大きさだったというのがよくわかりますよね。

また、将来これらを凌ぐような、とんでもないワニが発見されるのでしょうか。

そのあたりを楽しみにしつつ、今回はこの辺りで。今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます(^^♪

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