こんにちは。えたばりゅです。
今回は空を飛ぶ鳥たちがより一層美しく際立つ翼を広げた時の翼開長の幅がとても広い鳥たちをランキング形式でご紹介したいと思います。
巨大な鳥といえば、やはりダチョウやオーストラリアに生息しているエミューなど、足の速い飛べない鳥が軒を連ねますが、こと翼の長さ、翼開長に関してはびっくりするような長さを誇る鳥たちがいるんですね。
こちらでご紹介する様々な鳥たちの翼の広げた翼開長は世界最大の鳥として有名な、ダチョウの最大サイズの全長約2.5mよりも上まっている超ツワモノたちもおります。なので、そういった意味では世界トップクラスの大きさの鳥たちとも言えるでしょう。
ではではその驚きの長さに是非ゼヒ驚愕いただければと思います。
翼開長ランキングトップ5!2m越えは当たり前!自慢の翼を広げて力強く空を舞う鳥たち
翼の長さが長い鳥というと、やはりコンドルが有名ですよね。ですが、世界各国にはコンドルに勝るとも劣らない、中にはコンドルすら凌駕する、立派で長い翼を持った鳥たちが生息しているんです。
ではでは早速第5位から順番にご紹介していきましょう。
翼開長ランキング第5位 オオグンカンドリ
オオグンカンドリは熱帯地方の沿岸部や海沿いの岸壁を主に住みかとしている海鳥でオスは喉元に繁殖の求愛のために使用する赤いのど袋を携えております。
繁殖時にはこれを目いっぱい膨らませてメスたちにアピールを行うんですね。
この姿はけっこうテレビでも放映されたりしますんで、よくご存じなのではないでしょうか。気になるオオグンカンドリの翼の長さは最大2.3mにもなります。
また、オオグンカンドリの引き締まった見事な翼は非常に機動力にも優れており、高速での旋回も可能にしております。基本的に日本には生息していない鳥ですが、稀に沖縄や八丈島など南方の地域に迷い鳥として訪れることがあります。
翼開長ランキング第4位 オオワシ
オオワシはグンカンドリとは逆に主に寒い地域を住みかとしている猛禽類で、主にロシアのカムチャッカ半島や、樺太など海岸地域に生息しており、主に魚を主食にして生活しております。オオワシは渡り鳥でもあるので、夏場はロシアで過ごし、冬になると朝鮮半島などに南下してきます。日本でも冬場に北海道や青森県などで見ることができます。
翼開長2mを超える種類が多いワシの仲間の中でも最大の大きさを誇り、その翼開長は最大2.5mに達します。
翼もさることながら、嘴も貫禄たっぷりの見事な大きさですよね。
さぁ、次からは世界最大の鳥、ダチョウの全長2.5mをも上回る翼開長の持ち主たちが登場します。
オオワシの雄大かつ壮大な魅力はこちらの記事
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翼開長ランキング第3位 ハゲコウ
ハゲコウは日本にも生息しているコウノトリの仲間でございます。画像を見てもその姿はなんか荒々しい感じで、例えるのであれば数多の修羅場を生き抜いてきたコウノトリっていう感じですよね。ハゲコウは翼開長もさることながら、。この姿の通り嘴の長さも長く、嘴の長さは約30cm、体の大きさも約1.5mほどになります。
ハゲコウの仲間でも特に大きくなるのが、アフリカに生息してるアフリカハゲコウ、そして現在は非常に絶滅が心配されているオオハゲコウ。オオハゲコウはかつてタイ、ベトナム、ミャンマーなどに広く生息していましたが、これらの地域では絶滅してしまい、現在はインドとカンボジアでしか見られなくなりました。
これらのハゲコウはハゲコウたちの仲間の中でも特に翼開長も長く、その長さは最大約2.9mと非常に長い翼を持っており、その体自体が大きいことも相まって、その飛ぶ姿は迫力満点です。
翼開長ランキング第2位(同立) コンドル(アンデスコンドル)
ココで翼開長自慢でよく知られているコンドルの登場です。ここでご紹介するのは南米アンデス山脈に生息しているクロコンドルという大型の猛禽類で、翼開長こそ第2位と一歩及ばなかったものの、その翼の面積は非常に大きく、面積の広さでは1位の鳥をもしのぎます。
翼の面積が広くなっている理由としては、上昇気流を捉えやすくするためと考えられており、コンドルの翼開長は最大で約3.2m。コンドルが翼を広げると軽自動車並みの長さがあるんです。この翼を用いてはるか上空を旋回し、主食としている動物の死骸をいち早く見つけます。
翼開長ランキング第2位(同立) ハゲワシ
先ほどコンドルと同じくスカベンジャー(腐肉食動物)として生態系の健全性と自然環境の衛生管理を担う存在として重要な役割を担っているハゲワシの仲間も負けておりません。
ハゲワシの仲間は翼長2mを超える大型の種類が多いのですが、中でインドやヒマラヤ山脈などに生息しているシロハゲワシは翼を広げると3.2mにも達し、クロコンドルと同じく、世界数多いる鳥たちの中でもトップクラスの大きさを誇っております。
翼開長ランキング第2位(同立) ハイイロペリカン
そして、私たちがよく知るあのペリカンも何気に翼開長では鳥類トップクラスの長さを持っているんですね。ペリカンの仲間であるハイイロペリカンはペリカンの中でも最大クラスの大きさを誇っておりましてですね。
その最大クラスの大きさは全長1.7mと日本人の平均的な成人男性ほどの大きさにまで成長し、翼開長はなんとコンドルと同じ約3.2mにまで達します。
ペリカンの仲間にこんな大きな種類がいるとはオドロキなのではないでしょうか。このハイイロペリカンはアフリカ大陸北部から一部を除くユーラシア大陸にかけて幅広く生息しております。
それにしても翼開長2位が3.2mでしかも3種の鳥が同立ランクインするとはビックリですよね。
では、いよいよ翼長自慢で有名なコンドルを抑えて、栄えある1位に輝いた鳥をご紹介しましょう。
翼開長ランキング第1位 ワタリアホウドリ
堂々1位に輝いたのは、アホウドリの仲間であるワタリアホウドリという海鳥。日本でも小笠原諸島などでその仲間の姿を見ることができますが、ワタリアホウドリはアホウドリの仲間でも最大の大きさに成長するアホウドリで、主に南半球の亜熱帯地域外洋の島々から南極近海まで広く分布しております。
5位で紹介したオオグンカンドリと同じく、翼は滑空に適した細長い形状をしており、ほとんど羽ばたかず空を舞うことができます。
その翼長は堂々の3m越え。現在まで確認されている最長の記録は3.6mと驚愕の長さになります。3.6mってイメージしやすいモノだとどんなものがあるかなと思ってちょっと調べてたんですが、「物の大きさをわかりやすく例えて伝える方法【保存版】」というサイトでメッチャわかりやすいものをご紹介してくれていました。
なんと、通常の黒板の長さが3.6mということなんで、ワタリアホウドリの翼開長記録保持者が翼を広げると黒板の端から端まで届くということになりますねw
デカすぎる・・・。
翼開長驚異の7m越え!古代に生息した巨鳥 ペラゴルニス・サンデルシ
今回は現生鳥類にフォーカスして、ご紹介させていただきましたが、絶滅種にまで範囲を広げると、今回1位に輝いているワタリアホウドリを遥かに凌駕する翼開長の持ち主がいました。その名はペラゴルニス・サンデルシ(Pelagornis sandersi)。今から約2500万年前の漸新世という時代に生息していたとされています。現在は絶滅している分類群で、発見されている化石も非常に少ないので、現在そのフォルムなど、ほとんどが謎に包まれていますが、数少ない化石とその発見場所を基にすると、翼の形状はコンドルのような幅広いものではなく、1位のワタリアホウドリに似たフォルムをしていたと考えられていて、上手く上昇気流などを捕えて舞い上がり、海上付近をグライダーのように滑空していたと考えられております。
そして、その気になる最大翼開長はというと、推定でなんと、驚愕の7.3m。
1位のワタリアホウドリの2倍以上の翼開長を誇っていた可能性があるんですね。
いかがです?イカツイ顔をしたアホウドリっていう感じでしょ。現生鳥類にはない歯みたいなものもクチバシから生えてますしね。ただ、これは私たちはじめ、現生動物が持っているような歯ではなく、クチバシから直接伸びた、歯のような突起物で、魚などの獲物を捕まえた時、滑らないよう、引っかけるのに役立っていたと考えられています。
つい最近まではコンドルの仲間のアルゲンタヴィスという猛禽類が史上最大の鳥類とされてきましたが、長期間博物館に眠っていたこのペラゴニス・サンデルシの化石が新種とされたことにより、史上最大の肩書の保持者が入れ替わることとなりました。
ちなみに、この特徴的なクチバシの形状から、ペラゴニス・サンデルシはじめペラゴニス科に属する鳥類は、義歯鳥、骨歯鳥、偽歯鳥と呼ばれていたりします。
とはいえ、その発見自体はまだ新しい種なので、今後の研究や化石の発見などにより、その肩書にメスが入るかもしれませんね。この辺りは、今後の研究を待つとして、こんなデカい鳥が大空を舞っていたと考えるだけで、本当にロマンを感じてしまいますよね。
最後に
いかがだったでしょう。今回は翼開長ランキングということで、翼を広げた長さが鳥類最大クラスになる鳥たちトップ5をご紹介させていただきました。
2m超えてるだけでもめちゃめちゃ大きいのに、3mを軽く超えるとか、ただただ驚愕としか言いようがないのではないでしょうか。僭越ながら私もこういった鳥たちが大空を舞う姿、ぜひとも観てみたいなと記事を書きながら切望してしまいました。
ではでは、今回はこの辺りで。今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。