えたばりゅコラム

植物肉は本当に環境・健康に優しいのか!?その裏に潜む思わぬ危険性とは?

こんにちは。えたばりゅです。

今回は今話題沸騰中の植物肉について、果たして本当に動物肉よりも環境に優しいのか、そのあたりについて検証してみたいと思います。

果たして本当に健康や環境に優しいと胸を張って言えるのか?

ではでは、今話題の植物肉に迫っていきましょう。

体にも環境にも優しいと話題沸騰中の植物肉は本当に体にも環境にも優しいのか!?実は思わぬ環境破壊が乗じる危険性もあった!

植物肉というものを簡単にご説明させていただくと、まぁ、言葉の漢字でおおよそお分かりであるとは思うのですが、動物性たんぱく質に依存せず、植物を原料として、本当の肉のように調理している肉になります。

その代表的な植物は大豆ですが、そのほかにも豆類やイモ類が原材料で使われているものもあります。

海外ではすでによく認知されており、健康にも環境にも優しい新世代の食物として広く親しまれつつあります。

日本でも、大豆を原料として本当の・・・

本当というと、なんか植物肉が偽物みたいですよねw

大豆などの植物性由来食品を動物性の肉に似せて調理した食品が登場しており、その注目度は増しつつあります。その証拠として、日経トレンドさんでも植物肉は今年、2020年、ブレイクしそうな商品としてラインナップされております。

植物肉は、動物肉に比べ、健康面で優れているのか

これについては、各々持っている栄養素が違うので健康にいいかどうかの判断はたやすくできないかと思いますが、動物肉に比べるとヘルシーである事は間違いないですよね。

例えば、ソイミートを使用しているハンバーガーと牛肉を使用したハンバーガーとでは、同じ調味料やソースを用いて調理しても、そのカロリーは3分の1ほどに抑えることができることが分かっております。

動物肉はどうしても高タンパクになるので、それに糖質やカロリーが高いソースや油を加えると、オーバーカロリーになりがちになってしまいます。

高カロリーの食品を取り続けることで生じる病気のリスクは言わずもがなで、恐怖の病である

  • 糖尿病
  • 血栓

などもやはり高カロリーの食物を取り続けることでこういった病を発症してしまうリスクが非常に高くなってしまいます。

こういった病にかかるリスクを少しでも軽減する意味では、低カロリー高タンパクの植物肉は動物と比べ、健康にいいといえそうですね。

また、植物が由来って聞くと、なんか味気なく淡白なイメージがありますが、味のほうも申し分なく、動物性の肉を食べているのとほとんど変わりません。

まぁ、植物肉が健康に良いっていうのは、大体ご想像できると思うのですが、植物肉が動物肉に比べ、環境にも良いっていうのはどうもあまり接点がないように思いますよね。

これは、動物であるが故の生理現象に起因するんです。

植物肉が動物肉に比べ、環境に良いとされる理由

例えば、私たちがとても親しんでいる牛肉。これはもちろんのこと、牛たちが自らの命を張って私たちにそのかけがえのない栄養素を提供してくれているものなのですが、牛ももちろん生き物。

もっと言えば、私たちと同じ哺乳類。

ですので、牛ももちろん食物を摂取します。そして、食物を摂取すれば、出るものは糞、そして、おなら、ゲップがありますよね。

実はこの牛たちがゲップをしたり、おならをしたりすることで生じるメタンガスに温室効果を加速させる働きがあり、近年問題視されているんです。

たかがゲップやおならでしょ。

ってお思いですよね。ただ、これが割と侮れない数字も出ておりましてですね。※アメリカ環境保護庁による調査ではアメリカ合衆国で生じているメタンガスの25%が牛から生じていると推定されているんです。

※出典:NATIONAL GEOGRAPHIC日本版 温暖化に朗報か メタン排出少ないウシの秘密解明より

まぁ・・・アレです。なんか牛がやり玉にあげられてしまっていますが、ゲップやおならをしてメタンガスを発するのは牛だけじゃなくて、豚ももちろん。

そして、それを言えば、私たち人間も例外ではありません。

おならやゲップをしない人間なんていませんからね。

また、メタンガスは地中や海中にもメタンが結晶化するメタンハイドレートとして、たくさん埋もれており、地球のあらゆる場所からメタンガスとなり噴出しています。

ですので、牛や豚ばかりが悪者っていうわけでは決してないのですが、植物肉はこういったメタンガスが生じないので、動物肉に比べると環境に良いとされているのはこういった理由があるんです。

では、植物肉は本当に環境に良いのといえるのか。この辺りについて触れていきたいと思います。

植物肉が爆発的に広まることで生じる思いがけないリスク

もちろん、植物は哺乳類でないので、ゲップやおならをしてメタンガスが発生するということはありません。こういった意味では、植物肉は牛や豚などに比べると温室効果を軽減することが見込め、環境に優しいといえますよね。

ただ、植物肉が世界的に爆発的に広まると、思わぬ環境破壊に結び付く可能性もあるんですね。

植物肉が爆発的に広まるということは、それだけ世界中で需要が高まるということ。

需要が高まるということは、それに応えるだけの供給量が必要になります。大豆も、牛たちのようにゲップをしないとはいえ、何もないところから出来るわけではありません。大豆はじめ植物肉を作るためには、畑が必要です。

世界中で植物肉が注目され、爆発的に需要が高まると、現在ある大豆畑や芋畑では足りなくなりますので、どこかにその場所を確保しなければなりません。

どこかというのは、現在ある山や森。

要するに大豆畑を作るために、どんどん山や広大な森林が切り開かれていってしまい、結果、野生動物たちが暮らす場所が今よりさらに無くなってしまう可能性もあるんですね。

農作物ではありませんが、そのいい例として太陽光発電の問題があります。

そして、考えられるもう一つの環境に対する悪影響が農薬の問題。

農薬はもちろん、非自然的なモノになるので、自然環境に様々な悪影響を及ぼしてしまいます。その中には劇薬もありまして、現に日本で使われている農薬を含んだ草を食べてしまい、犬が死亡するような事故も実際に起きているんですね。

猛毒農薬 ランネート 人も死に至らしめる劇物

需要が広がり、どんどん畑ができるということは、それだけ農薬がどんどん地中に浸透していく可能性も大きくなります。

今から急速に無農薬化が広まって農薬というものがなくなれば、話は別ですが、それも現状ではまだ少し難しいですよね。

こういったところを考えると、ヘルシーではあるものの、間違いなく健康が向上するとは言えないかもしれません。

もちろん、これについてはあくまで可能性の域ですので、こういったことが絶対に起こりうるというものでは決してありませんが、決してないともいえないのが悲しいところ。

畑の場所を確保するのにも、安易に山や森林を切り開くのではなく、今使われていない街中の廃屋などを有効活用するといった展開を期待したいところです。

最後に

いかがだったでしょう。今回は今話題急騰中の植物肉について、果たして本当に健康にいいのか、そして環境に良いのか、そのあたりについて考えてみました。

まぁ、人間も動物の端くれである事は間違いないのですが、私も含め、そのほとんどの人々が何かしらで自然界とは少し乖離が生まれている生活を送っており、ご存じの通り現在は恐竜に変わって、地球で最たる繁栄をさせていただいておりますよね。

その人間が何かを行えば、それがどんなに環境に良いとされることでも、別の場所で自然環境に影響が出てしまうことは否めない事実。

欲に限りがないのも人間ですが、それと同時に、私たち人間は何かに対して思いやり、配慮ができる。という他の生き物たちにはあまり見ることができない素晴らしい能力も同時に有しております。

その能力を存分に発揮できれば、十分今回私があげたリスクなど吹き飛ばすことができると思います。

僭越ながら私もこういった能力をしっかりと忘れずに、動物肉、植物肉が胃の地を張ってもたらしてくれる恩恵を有難く享受していかねばと自戒の念を感じている次第でございます。

ではでは、今回はこの辺りで。今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。

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