こんにちは。えたばりゅです。
こちらでは、日本に住む固有種(亜種含む)を哺乳類、その中でも「コウモリ目、霊長目、ネコ目、クジラ偶蹄目」にフォーカスしてご紹介しております。
日本固有種の動物たち【哺乳類 コウモリ目、霊長目、ネコ目、クジラ偶蹄目編】
レッドリスト区分については環境省が定める区分に則り掲載しておりますので、IUCN(国際自然保護連合)が定める区分とは相違がある場合があります。
また「【-】(ランク外、未評価)」に分類されている種においても、その多くの種が各地域別では準絶滅危惧以上の懸念があります。
詳しくは環境省が発信している日本のレッドデータ検索システムをご覧ください.
保全状況の区分けカテゴリに関する詳細はこちらでお伝えしております。
IUCN(国際自然保護連合)が定める保全状況の種類を分かりやすくご紹介
尚、種別の生息地につきましては、例外を除き、自然分布の地域を掲載しておりますので、現在生息地ではあるものの、人為的要素が絡む地域などは記載していない場合があります。
日本の固有種【哺乳類】コウモリ目(翼手目)
オオコウモリ科
エラブオオコウモリ(Pteropus dasymallus dasymallus)
- 体長:約20cm
- 生息地:鹿児島県トカラ列島(悪石島、口永良部島、宝島、中之島、平島)
- 環境省が定める保全状況:CR(絶滅危惧 ⅠA類)
ダイトウオオコウモリ(Pteropus dasymallus daitoensis)
- 体長:約20cm
- 生息地:沖縄県北大東島、南大東島
- 環境省が定める保全状況:CR(絶滅危惧 ⅠA類)
オリイオオコウモリ(Pteropus dasymallus inopinatus)
- 体長:約20cm
- 生息地:沖縄県本島、およびその周辺諸島
- 環境省が定める保全状況:NT(準絶滅危惧)
ヤエヤマオオコウモリ(Pteropus dasymallus yayeyamae)
- 体長:約20cm
- 生息地:沖縄県宮古諸島、八重山諸島、波照間島
- 環境省が定める保全状況:NT(準絶滅危惧)
オガサワラオオコウモリ(Pteropus pselaphon)
- 体長:約22cm
- 英名:Bonin flying fox、Bonin fruit bat
- 生息地:東京都小笠原北硫黄島、南硫黄島、父島、母島
- 環境省が定める保全状況:EN(絶滅危惧 ⅠB類)
キクガシラコウモリ科
コキクガシラコウモリ【小菊頭蝙蝠】別名:ニホンコキクガシラコウモリ(Rhinolophus cornutus cornutus)
- 体長:約4cm
- 生息地:北海道、本州、四国、九州
- 環境省が定める保全状況:
- 環境省が定める保全状況:【-】
オリイコキクガシラコウモリ【折居小菊頭蝙蝠】別名:ニホンコキクガシラコウモリ(Rhinolophus cornutus orii)
- 体長:約4cm
- 生息地:鹿児島県奄美大島、沖永良部島、加計呂麻島、徳之島
- 環境省が定める保全状況:EN(絶滅危惧 ⅠB類)
オキナワコキクガシラコウモリ【沖縄小菊頭蝙蝠】(Rhinolophus pumilus pumilus)
- 体長:約4cm
- Okinawa least horseshoe bat
- 生息地:沖縄県本島、伊平屋島、渡嘉敷島、久米島、宮城島
- 環境省が定める保全状況:EN(絶滅危惧 ⅠB類)
ヤエヤマコキクガシラコウモリ【八重山小菊頭蝙蝠】(Rhinolophus perditus)
- 体長:約4.5cm
- Yaeyama least horseshoe bat
- 生息地:沖縄県石垣島※
- 環境省が定める保全状況:EN(絶滅危惧 ⅠB類)
イリオモテコキクガシラコウモリ【西表小菊頭蝙蝠】(Rhinolophus imaizumii)
- 体長:約4.5cm
- Yaeyama least horseshoe bat
- 生息地:沖縄県西表島※
- 環境省が定める保全状況:EN(絶滅危惧 ⅠB類)
小浜島、竹富島にも生息するが、ヤエヤマコキクガシラコウモリ、イリオモテコキクガシラコウモリどちらの亜種が生息しているか、現在のところ調査中。
ヒナコウモリ科
カグヤコウモリ(Myotis frater kaguyae)
- 体長:約5cm
- 英名:Long legged whiskered bat
- 生息地:北海道、岐阜県、石川県から北側の本州
- 環境省が定める保全状況:
- 環境省が定める保全状況:【-】
クロホオヒゲコウモリ(Myotis pruinosus)
- 体長:約4cm
- 英名:Blackish whiskered bat
- 生息地:本州、四国、九州
- 環境省が定める保全状況:EN(絶滅危惧 ⅠB類)
ヤンバルホオヒゲコウモリ(Myotis yanbarensis)
- 体長:約4cm
- 英名:Yanbaru whiskered bat
- 生息地:鹿児島県奄美大島、徳之島、沖縄県本島北部
- 環境省が定める保全状況:CR(絶滅危惧 ⅠA類)
モリアブラコウモリ【森油蝙蝠】(Pipistrellus endoi)
- 体長:約5cm
- 英名:Endo's Pipistrelle
- 生息地:本州、四国
- 環境省が定める保全状況:EN(絶滅危惧 ⅠB類)
クビワコウモリ(Eptesicus japonensis)
- 体長:約6cm
- 英名:Japanese northern bat
- 生息地:石川県、岐阜県、埼玉県、静岡県、栃木県、富山県、長野県、福島県、山梨県など
- 環境省が定める保全状況:VU(絶滅危惧 Ⅱ類)
クチバシテングコウモリ【嘴天狗蝙蝠】(Murina tenebrosa)
- 体長:約5cm
- 英名:Tsushima tube nosed bat
- 生息地:長崎県対馬島
- 環境省が定める保全状況:DD(情報不足)
リュウキュウテングコウモリ【琉球天狗蝙蝠】(Murina ryukyuana)
- 体長:約5cm
- 英名:Ryukyu tube nosed bat
- 生息地:鹿児島県奄美大島、徳之島、沖縄県本島
- 環境省が定める保全状況:EN(絶滅危惧 ⅠB類)
※日本に生息するヒメホオヒゲコウモリの亜種に関しては現在調査中。
日本の固有種【哺乳類】サル目(霊長目)
オナガザル科
ニホンザル【日本猿】(Macaca fuscata)
- 体長:約20cm
- 英名:Japanese macaque
- 生息地:本州、四国、九州および左記に属する周辺諸島
- 環境省が定める保全状況:【-】
地域によって下記の亜種に分かれる
- ホンドザル(Macaca fuscata fuscata):本州、四国、九州※北奥羽・北上山系・金華山の個体群についてはLP(絶滅の恐れがある地域個体群)
- ヤクシマザル(Macaca fuscata fyakui):鹿児島県屋久島
日本の固有種【哺乳類】ネコ目(食肉目)
クマ科
ニホンツキノワグマ【日本月輪熊】(Ursus thibetanus japonicus)
- 体長:約1.3m
- 英名:Japanese black bear
- 生息地:本州、四国
- 環境省が定める保全状況:
- 環境省が定める保全状況:【-】※石狩西部と天塩、増毛の個体群についてはLP(絶滅の恐れがある地域個体群)
イヌ科
ホンドタヌキ【本土狸】(Nyctereutes procyonoides viverrinus)
- 体長:約45cm、尾長約15cm
- 英名:Japanese raccoon dog
- 生息地:本州、四国、九州
- 環境省が定める保全状況:
- 環境省が定める保全状況:【-】
エゾタヌキ【蝦夷狸】(Nyctereutes procyonoides albus)
- 体長:約55cm、尾長約20cm
- 英名:Raccoon dog
- 生息地:北海道
- 環境省が定める保全状況:
- 環境省が定める保全状況:【-】
ホンドキツネ【本土狐】(Vulpes vulpes japonica)
- 体長:約60cm、尾長約50cm
- 英名:Japanese Red Fox
- 生息地:本州、、四国、九州
- 環境省が定める保全状況:
- 環境省が定める保全状況:【-】
イタチ科
ホンドテン【本土貂】別名:ニホンテン(Martes melampus melampus)
- 体長:約50cm、尾長約15cm
- 英名:Japanese marten
- 生息地:本州、四国、九州
- 環境省が定める保全状況:
- 環境省が定める保全状況:【-】
ツシマテン【対馬貂】(Martes melampus tsuensis)
- 体長:約45cm、尾長約20cm
- 英名:Tsushima marten
- 生息地:長崎県対馬島
- 環境省が定める保全状況:NT(準絶滅危惧)
エゾクロテン【蝦夷黒貂】(Martes zibellina brachyura)
- 体長:約45cm、尾長約13cm
- 英名:Tsushima marten
- 生息地:北海道北部、東部、西部
- 環境省が定める保全状況:NT(準絶滅危惧)
ニホンイタチ【日本鼬】(Mustela itatsi)
- 体長:約15~35cm、尾長約9~12cm
- 英名:Japanese weasel
- 生息地:本州、四国、九州
- 環境省が定める保全状況:
- 環境省が定める保全状況:【-】
ニホンイタチ【日本鼬】(Mustela itatsi)
- 体長:約15~35cm、尾長約9~12cm
- 英名:Japanese weasel
- 生息地:本州、四国、九州
- 環境省が定める保全状況:
- 環境省が定める保全状況:【-】
ニホンイイズナ【日本鼬】別名:コエゾイタチ、イイズナイタチ、ニッポンイイズナ(Mustela nivalis namiyei)
- 体長:約15~20cm、尾長約2cm
- 英名:Japanese least weasel
- 生息地:青森県、岩手県、秋田県
- 環境省が定める保全状況:NT(準絶滅危惧)
エゾオコジョ(Mustela erminea orientalis)
- 体長:約23cm、尾長約9cm
- 英名:Ezo stoat
- 生息地:北海道
- 環境省が定める保全状況:NT(準絶滅危惧)
ホンドオコジョ 別名:ヤマイタチ、クダギツネ(Mustela erminea nippon)
- 体長:約23cm、尾長約9cm
- 英名:Jananese stoat
- 生息地:東北地方、中部地方
- 環境省が定める保全状況:NT(準絶滅危惧)
二ホンアナグマ【日本穴熊】(Meles anakuma)
- 体長:約55cm、尾長約13cm
- 英名:Japanese badger
- 生息地:本州、四国、九州など
- 環境省が定める保全状況:
- 環境省が定める保全状況:【-】
ネコ科
イリオモテヤマネコ【西表山猫】(Prionailurus bengalensis iriomotensis)
- 体長:約50cm、尾長約23cm
- 英名:Iriomote cat、Iriomote wild cat
- 生息地:沖縄県西表島
- 環境省が定める保全状況:CR(絶滅危惧 ⅠA類)
日本の固有種【哺乳類】クジラ偶蹄目
イノシシ科
二ホンイノシシ【日本猪】(Sus scrofa leucomystax)
- 体長:約1.5m
- 英名:Japanese wild boar
- 生息地:本州、四国、九州および左記に属する一部周辺諸島
- 環境省が定める保全状況:
- 環境省が定める保全状況:【-】
リュウキュウイノシシ【琉球猪】(Sus scrofa riukiuanus)
- 体長:約1m
- 英名:Ryukyu wild boar
- 生息地:鹿児島県奄美大島、加計呂麻島、請島、与路島、徳之島、沖縄県本島、石垣島、西表島
- 環境省が定める保全状況:
- 環境省が定める保全状況:【-】※徳之島の個体群に関してはLP(絶滅の恐れがある地域個体群)
シカ科
エゾシカ【蝦夷鹿】(Cervus nippon yesoensis)
- 体長:約1.7m
- 英名:Hokkaido sika deer
- 生息地:北海道
- 環境省が定める保全状況:
- 環境省が定める保全状況:【-】
ホンシュウシカ【本州鹿】(Cervus nippon aplodontus)
- 体長:約1.5m
- 英名:North Honshu sika
- 生息地:本州
- 環境省が定める保全状況:
- 環境省が定める保全状況:【-】
キュウシュウシカ【九州鹿】(Cervus nippon nippon)
- 体長:約1.4m
- 生息地:四国、九州
- 環境省が定める保全状況:
- 環境省が定める保全状況:【-】
ツシマシカ【対馬鹿】(Cervus nippon pulchellus)
- 体長:約1.3m
- 生息地:長崎県対馬島
- 環境省が定める保全状況:
- 環境省が定める保全状況:【-】
ケラマシカ【慶良間鹿】(Cervus nippon keramae)
- 体長:約1.3m
- 英名:Kerama sika、 Ryukyu sika
- 生息地:沖縄県慶良間諸島
- 環境省が定める保全状況:
- 環境省が定める保全状況:【-】
マゲシカ【馬毛鹿】(Cervus nippon mageshimae)
- 体長:約1.3m
- 生息地:沖縄県大隅馬毛島
- 環境省が定める保全状況:
- 環境省が定める保全状況:【-】
ヤクシカ【屋久鹿】(Cervus nippon yakushimae)
- 体長:約1.3m
- 生息地:沖縄県屋久島
- 環境省が定める保全状況:
- 環境省が定める保全状況:【-】
ウシ科
ニホンカモシカ 別名:カモシカ(Capricornis crispus)
- 体長:約1.1m
- 英名:Japanese serow
- 生息地:東北地方から中部地方にかけて、京都府北部、紀伊半島、鈴鹿山脈、四国、九州
- 環境省が定める保全状況:
- 環境省が定める保全状況:【-】※九州の個体群に関してはLP(絶滅の恐れがある地域個体群)
こちらは随時更新中です。新しい発表や新しい種の発見、または種の追加があり次第アップさせていただきます。