こんにちは。えたばりゅです。
今回はまるで空想の世界から飛び出してきたような不思議な姿をしたオカピという動物をご紹介したいと思います。
その姿は本当に様々な動物が融合したような姿をしていてですね。優し気なその瞳と優雅な姿から、森の貴婦人なんて呼ばれ方もされており、実は超意外な一面も持っている魅力的な動物なんですね。
ではでは、早速その不思議で美しく幻想的な姿をご覧いただきましょう。
オカピ優雅且つ幻想すぎるその姿!その生態とは??
いかがです??
めっちゃ不思議な姿をしてるでしょ。
もちろんユニコーンなど空想上の神獣・幻獣の類ではなく、しっかり、バッチリ実在している動物で、アフリカ中央部の森林地帯に限定的に生息しております。それにしても変わった姿ですよね。ちなみに英名も日本名と同じく「Okapi」と呼ばれています。学名は「Okapia johnstoni」ですね。
この変わった容姿から
- ジャイアントパンダ
- コビトカバ
と共に世界三大珍獣の一角として知られております。
オカピってどんな動物の仲間なの??
牛のようにも見えますし、馬のようにも見える。ラクダの仲間に見えなくもないですし、脚を見るとやっぱシマウマの一種かなって思いますよね。
でも頭を見ていただくと・・・
何か見覚えのある動物に見えなくないですか??
この先端が可愛らしい形状の突起。
はい。そうなんです。オカピは偶蹄目キリン科オカピ族に属する動物で、キリンの仲間なんですね。
キリンほど大きくもなく、体長は最大約2.5mほどですが、オカピにもキリンのような目立つものではないものの、キリンと同じオシコーンと呼ばれる角が備わっております。他にも歩行方法がキリンと同じであったり、キリンのような長い舌を持っていたりと、キリンと同系統と考えうる行動や習性が確認されております。
元々オカピとキリンは共通の祖先から枝分かれしたといわれており、気候変動によりサバンナや草原地帯に適応進化したのがキリン。元々の森林地帯で生存し続けて進化したのがオカピと考えられております。そしてオカピは祖先の姿を色濃く残していて、太古よりその姿がほとんど変わっていないことから「生きた化石」とも称されているんです。
ただ、キリンやオカピの祖先は現在のキリンのように首が長かったわけではなく、どちらかというとオカピのような姿をしていたことは分かっているんですが、キリンがかなりメジャーな割に、祖先については発見された化石がまだまだ乏しく、まだまだ謎な部分が多いんですよね。
ただ、最近になってオカピとキリンの共通の祖先の可能性が高い、中新世前期に生息していた「Decennatherium(和訳は多分ディセナテリウム)」という動物の化石が発見され、謎の解明に期待されております。
森の貴婦人オカピの生態の謎
このように生きた化石ともいわれるオカピ。
以外にもその発見の歴史は浅く、オカピが初めて世に知られたのは1900年初頭。こんな変わった姿ならもっと古くから知られていてもおかしくないのですが、発見が最近になった理由には、元々オカピの生息数が多くなく、生息場所もアフリカのコンゴの森林地帯と限定的。
それに加え、オカピ自身、かなり警戒心が強い動物で人や外敵の気配を察すると、すぐに森林の奥深くへと逃げ込んでしまうためだと考えられております。このような神秘的なフォルムに加え、目撃例もほとんどなかったので、当初はアフリカのユニコーンなんて呼ばれ方もしていたりしたんですね。
ですので、オカピの祖先同様、オカピ自体もまだまだ知られていないことが多く、謎多き動物ですので、これからの調査でまた新たな発見があるかもしれません。
森の貴婦人と呼ばれるその幻想的な姿が本当に幻になってしまうかも・・・
このように珍しい姿をしていることから、オカピは密猟の対象とされやすく、現在生息地域の破壊や密猟など原因で、減少しており、IUCN(国際自然保護連合)が定める保全状況では、絶滅危惧Ⅰ B類(EN)に分類されており、今後の保全が必須な動物といえます。
太古から生存している動物を人間の手で絶滅させないよう、しっかりと保全していかねばですね。
最後に
いかがだったでしょう。今回はオカピというアフリカの森の貴婦人と称される動物をご紹介させていただきました。
これからもアフリカの密林でひっそりと生き続けていけるよう、私たちも出来る限りのことをして行かねばです。では、今回はこの辺りで。今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。