こんにちは。えたばりゅです。
今回はアメリカ大陸に生息する古代魚で巨大魚なアリゲーターガーにスポットを当ててその魅力をご紹介していきたいと思います。超恐ろし気な風貌をしていますが、果たしてその実態は・・・
ではでは、今回も最後までお付き合いいただけましたらと思います。
超絶怖い顔のアリゲーターガー その性格は獰猛?それとも温厚?を徹底検証!
まずアリゲーターガーの紹介を軽くご紹介させていただくと、英名を「Alligator gar」、学名を「Atractosteus spatula」という、ガー目ガー科に属する魚類の仲間で、アメリカ大陸を流れるミシシッピ川を中心に生息しております。
分類を見ただけで、なんか他の魚たちとは一線を画す感じがプンプンしてきますが、そのイメージ通り、その姿からしてかなり特徴的なフォルムをしていて、同じようなフォルムを持つ数種類の仲間のみで、その分類が構成されているんです。
そんな中でも、アリゲーターガーは最大種にあたり、成長すれば平均約2m、最大となると3mを超えるにまで成長し、同じガーの仲間はもちろんのこと、淡水魚としても、最大クラスの巨大な体を持っているんですね。
超歴史を持つ大先輩 アリゲーターガー
このような特徴的な姿をしておりますので、もうピンと来られたかもしれませんが、アリゲーターガーを含むガーの仲間は、かなり古い歴史を持っていて、大恐竜時代といわれる白亜紀にはもうすでに現状の姿にほぼ近い形をしていたと考えられているんですね。
ゆえにガーの仲間は、シーラカンスと同じく、生きた化石や古代魚と形容され恐竜をほぼ死滅させたK-Pg境界をも逞しく生き抜いた存在であり、私たち人間にとっては、地球の住人としての大先輩にあたります。
もうその貫禄がたっぷりとにじみ出てる感じがしますよね。場合によっては、少し怖いイメージを持たれるかもしれません。
では、アリゲーターガー、このフォルムが示す通り、ホホジロザメもビックリするような恐ろしい魚なのでしょうか。
アリゲーターガーは温厚?狂暴? 徹底検証!
アリゲーターガーの特徴は何と言っても、この恐ろし気なお顔。長い口にずらりと並んだ歯は名前の由来となっているワニ(アリゲーター)を彷彿とさせますが、このような歯を持っているということは、当然アリゲーターガーも真性の肉食魚で、その鋭い歯で他の魚や甲殻類を捕まえて食べているんです。
そしてワニといえば、やはり巨大な口を強烈なあごのチカラ、強靭な瞬発力を持ってウシのような大きな動物をも水中に引きずり込むことができる超勇猛な動物。加えて、ワニの体はかなり防御力の高いウロコに覆われていますよね。
鱗といえば、魚の仲間の多くに備わっておりますが、アリゲーターガーももちろん、ウロコは持っていて、尚且つそのウロコはかなり強固な構造をしているんですね。そして鱗の先端は結構鋭く、私たち人間の皮膚も簡単に切れてしまいます。
鋭い歯、そして時には3mを超える巨大な体、攻撃力は申し分なさそうですよね。そしておまけに固い装甲に覆われた頑丈な体。
ということは、やはりアリゲーターガーもワニのように私たち人間含め、他の生き物から恐れられるような勇猛な性格をしているんでしょうか。
アリゲーターガー その性格は実は超温厚
このようなコワモテの顔に加え、ちょっと特徴的なフォルムをしているので、いかにも獰猛極まりない印象を持たれていて、現地でもガーには誤解されている一面がかなりあるのですが、実はガーの性格自体は超温厚なんですね。
まぁ、肉食魚ですので、温厚っていう言葉がバッチリ当てはまるかどうかはわかりませんが、ガーが獲物としている動物はガーよりもかなり小さい魚や甲殻類。ですので、例えガーがたくさんいる場所に飛び込んだとしても、ガーが捕食目的で人間に襲い掛かってくることはありません。
ガーを釣り上げた際、ガーが暴れた拍子に咬まれたり、鋭いウロコで皮膚が切れることはもちろんありますが、そういうことは魚釣りではよくありがちなこと。別にガーに限ったことではないですよね。
釣りのご経験がある方ならば、釣り上げた魚が暴れてトゲが刺さったりなどで、ケガをした経験は一度はあるはず。
このような風貌をしているので、人をも喰らう恐ろしい魚なんて噂もありますが、実際のアリゲーターガーはそのようなことはなく、そのフォルムとは裏腹な性格をしております。動きも遅いですしね。
アリゲーターガーに触れたので、こういった迫力ある動物がよく巻き込まれるある問題もご紹介しておこうと思います。
アリゲーターガー デカくて力強い動物にありがちなあの問題にやはり直面
アメリカが本来の生息地なのですが、このような力強い姿をしていますので、観賞魚としても人気があり、各国の愛好家に飼育されていて、これは日本でも例外ではないんですが、アリゲーターガーはかなり大きくなるので、持て余した飼い主が近隣の川に捨てる事例がたくさん出ており、各地の河川でアリゲーターガーが目撃されているんです。
ただ、ガーは動きが遅いので、日本の川のように急激に増水して急流化するような可能性がある河川では生存は難しく、また湖や池など、水流の影響が起きにくい場所であっても、日本の環境は生息地域と比較しても四季による寒暖差が極端に大きく、ガーには合わない環境とされております。
ということから、日本の環境でガーが生存できる可能性は低いので、一度飼育したのであれば、愛情をもって終生飼育が必須ですよね。また、アリゲーターガーを含むガーの仲間は長命で、10年以上生きることはよくあり、50年以上生きる可能性も十分にある魚。なので、飼育前にはこういったこともしっかり考える必要があるといえそうです。
最後に
いかがだったでしょう。今回はアメリカに生息する超絶怖い顔で、巨大なアリゲーターガーの真の姿を踏まえつつ、その魅力をご紹介させていただきました。顔が超絶怖いのに意外と温厚ってのは、シロワニにも通づるところがありますよね。友人たちに、見た目とのギャップが激しすぎるとよく言われる私としては、僭越ながらアリゲーターガーには親近感を覚えずにはいられない今日この頃でございます。
ではでは、今回はこの辺りで。今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。