こんにちは。えたばりゅです。
今年は梅雨入りも早く、蒸し暑さと相まって、これからの季節はやはり気温もぐんぐんと上がってきますよね。
そんな中、やはり私たち飼い主として、心配になるのはペットの熱中症。特に犬は猫と比較しても、比較的暑さに弱い傾向があり、熱中症の発症リスクは高いといえます。
そこで今回は、3000頭を超える犬たちと接してきた経験から、熱中症にかかりやすい犬たちを
- 犬種
- 体格
- 年齢
この3つの観点から徹底的にご紹介したいと思います。こちらの記事をご覧いただくことによって、どういった犬たちがより熱中症に注意すべきか、バッチリ分かるかと思いますので、ぜひ今回も最後までお付き合いいただけましたらと思います。
熱中症にかかりやすい犬たちを犬種・体格・年齢から徹底紹介
犬たちは寒さには比較的体制が強い反面、暑さに関しては耐性が低い傾向があり、場合によっては人間にとって快適気温である、22℃でも熱中症を発症することがあるんですね。
発症リスクが生じるのが結構低い温度なんでビックリでしょ。
その中でも、特に常日頃から熱中症に気を付けておかなければならない犬たちがおりましてですね。では、早速熱中症にかかりやすい傾向にある犬たちのうち、犬種にスポットを当ててご紹介したいと思います。
熱中症にかかりやすい犬種
犬たちはご存知の通り、犬種によって毛の長さ、大きさ、面立ちなど様々な外見の違いがありますよね。それは外見の違いだけではなく、その外見によって体のシステムも少し他の犬種と比べて、得手・不得手が存在します。
その体のシステムによっては他の犬種よりも熱中症に注意が必要なケースがあるんですね。
短頭種の犬種は熱中症に要注意
短頭種とは、前から鼻っ柱を叩いたような面立ちが特徴的な犬種の犬たちです。有名なところでブルドッグが短頭種の代表格といえそうですが、他に具体的な犬種を挙げると
- フレンチブルドッグ
- ボストンテリア
- パグ犬
- キャバリア
- チワワ
- チャウチャウ
- ボクサー
- ペキニーズ
- シーズー
などといった犬種たち。いわゆる鼻ペチャ顔のワンちゃんたちですね。
こういった犬種たちはいわゆる「ブサカワ犬」として高い人気がある犬たちですが、こういった短頭種の犬たちは熱中症に注意する必要があります。
通常犬たちが呼吸すると、その長いマズルで取り込んだ熱い空気をある程度冷却することができるのですが、短頭種の犬種たちはそうでない犬種に比べると、ご存知の通り鼻先、マズルの部分が短いですので、空気の冷却がほとんど行われずに、ダイレクトに体の中に入ってきます。
そういった空気を取り込んで、また排出するのでパディング(暑い時や運動の後にハァハァしている仕草)も、他の犬種と比べると上手く機能しないんですね。
ですので、短頭種の犬たちは熱中症により警戒が必要といえます。
北方原産の犬たちは熱中症に要注意
次に北方原産の犬たちも、熱中症には注意が必要です。日本の寒い地域や日本よりも高い緯度で生まれたワンちゃんたちですね。
セントバーナードが有名ですが、他に具体的な犬種を挙げると
- ニューファンドランド
- アラスカンマラミュート
- シベリアンハスキー
- サモエド
- チャウチャウ
- 樺太犬
- 秋田犬
など、こういった犬種たちは、寒い地域で生まれたので、毛質などの構造が寒さをしのぎやすいようになっております。逆の言い方をすると熱を逃がすのが苦手なんですね。
寒い時期ならば何ら問題はないのですが、日本には四季があり、春から秋にかけては、こういった犬種たちが生まれた地域よりも気温が高くなりがちになります。
ですので北方原産の犬たちは、他の地域原産の犬たちよりも熱中症に警戒をする必要があります。
また、こういった北方原産の犬たちでなくとも、寒い地域で長時間過ごした犬たちは、その気温になれているため、それよりも南方に移動したときは体の慣れが付いていかず、熱中症にかかりやすい傾向があります。
ですので、例えば北海道から鹿児島に引っ越しをされるなど、寒い地域から暑い地域に引っ越す際は、上記の様な犬種関わらず、愛犬の熱中症発症には注意を払っておく必要があります。
では、次に体格にスポットを当てて熱中症にかかりやすい傾向の犬たちをご紹介していきましょう。
熱中症にかかりやすい体格の犬
犬種と同じく、熱中症にかかりやすい体格ワンちゃんもおりまして、一口で言うと小型犬と超大型犬。
この両極端ともいえる体格の犬たちがどちらも熱中症にかかりやすい理由をご紹介していきましょう。
小型犬は熱中症に要注意
小型犬は元々室内で飼育されるように交配され、空調が比較的整った場所で生活してきた経緯があります。ですので、中型犬以上の体格の犬たちに比べると、体温調整が苦手な傾向があり、熱中症や低体温症に比較的かかりやすい傾向があります。
また、中型犬以上の体格の犬種たちに比べると、地面との距離が短い為、暑い空気に常日頃晒されているということもあります。地面付近の温度については私たちが思っている以上に高い気温になっており、5月の海沿いの地域、午前9時ごろで、そよ風が吹いている状況でも、26℃ほどにまで上昇しております。
ですので、小型犬に属する体格のワンちゃんたちは熱中症に注意する必要があるといえますね。具体的な犬種を挙げると
- チワワ
- ダックス系(カニンヘン・ミニチュア・スタンダード)
- ヨーキー(ヨークシャーテリア)
- マルチーズ
- ビションフリーゼ
- トイプードル
- ミニチュアシュナウザー
など。また、地面に近いということでは小型犬ではないですが、コーギーやバセットハウンドなども熱中症に注意が必要な犬種といえます。
大型犬は熱中症に要注意
小型犬とは体格が全然異なる大型犬たちも、熱中症には注意が必要な体格の犬種といえます。その理由として、大型犬たちは中型犬以下の体格の犬たちよりも体が大きいのはもちろんですが、もちろん体の内部にある各臓器に関しても他の体格の犬たちに比べると大きくなります。
ですので、取り込んだ熱い空気が肺などに停留しやすく、熱が中にこもりやすい傾向があります。また、大型犬は直射日光が当たる範囲も他の体格の犬種に比べると幅広く、特に体色が黒、もしくはそれに近い色をしている毛色のワンちゃんたちは特に注意が必要といえます。
具体的な犬種を挙げるとニューファンドランド。
この犬種はその特性上、毛色が黒、チョコレート系が多く、原産地もカナダ、そして体格も超大型犬に属するほどの体格の持ち主。
ですので、ニューファンドランドに関してはしっかりとした暑さ対策が必要ですね。ほかに毛色を除き、大型犬~超大型犬に属する犬種として
- グレードデン
- セントバーナード
- 秋田犬
- シベリアンハスキー
- ジャーマンシェパード
- アイリッシュウルフハウンド
- マスティフ系(チベタン・ブルなど)
などがおります。またこれに類似する体格を持つMix犬たちも注意が必要ですね。
では最後に年齢にスポットを当てて熱中症にかかりやすい傾向の犬をご紹介していきましょう。
熱中症にかかりやすい傾向の年齢の犬
これはもうご想像されている通りかと思いますが、
- 仔犬
- 老犬
がこれにあたります。仔犬に関しては成長段階でありますので、体の体温調整システムも成犬に比べると未発達であること、そして老犬はそういった体温調整機能が青年期に比べると衰えてきているということ。
また、体の抵抗力という観点からも、体力が満ち溢れて充実している青年期と比較すると仔犬、老犬共に弱いですよね。
こういったところから、仔犬や老犬は他の年代の犬たちと比べても熱中症に注意が必要といえます。
最後に
いかがだったでしょう。今回は熱中症にかかりやすい傾向の犬たちを「犬種」・「体格」・「年齢」の3つの観点にフォーカスしてご紹介させていただきました。
もちろん、これらに該当しない犬種や体格、年齢の犬たちも、暑さに弱いという特徴は変わりなく、その時の体の体調などによっては熱中症を併発しやすい場合がありますので、私たち飼い主としては、これからの季節、愛犬たちの熱中症にはしっかりと注意を払っていかないとですね。
では、今回はこの辺りで。今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。