こんにちは。えたばりゅです。
そろそろ本格的な夏が始まりますね。人間と同じく、恒温動物である犬や猫たちペットもやはり熱中症対策には注意したいところ。ただ、夏は特に熱中症以外にもしっかりと注意を払っておきたい症状がありますよね。それは脱水症状。
もちろん、青年期の犬、そして猫たちも脱水症状には注意しておかないといけないのですが、その中でも特に注意が必要なのは老犬たち。
そして老犬の認知症と脱水症状は意外と深く絡み合っておりまして。そのあたりも踏まえて今回は老犬たちの認知症と脱水症状の関連性と、脱水症状をできる限り予防するには普段からどのようなところに気を配っておけばいいか。
また、脱水症状の可能性を確かめる手段、認知症にかかりやすい犬種などをご紹介したいと思います。
こちらの記事をご覧いただくことによって、老犬たちと脱水症状の関連性、老犬たちがなぜ脱水症状にかかりやすくなるのかがご理解いただけるようになるかと思いますので、ぜひ今回も最後までお付き合い頂けましたらと思います。
犬の認知症と脱水症状の意外な関連性とは
では、認知症を発症した犬がなぜ脱水症状にかかりやすいか、そのあたりに触れていきましょう。
認知症を発症した老犬たちが脱水症状を起こしやすい理由 障害物にあたった状態でそのままじっとしている
障害物に接触しても、そのまま動こうとせず、その場にい続けた場合、それが庭など日がサンサンと当たるような場所であれば、その場所に長時間が居続けてしまうと、老犬などは体温調整機能も低下している可能性もあり、太陽にさらされてドンドンと心部体温が上がり、結果熱中症を発症してしまうんですね。
これが老犬たち、とくに認知症を発症した犬たちが熱中症にかかったり、脱水症状を起こしやすい一因といえます。
ですので、認知症を発症すれば、それまでは屋外で生活していたワンちゃんも室内での生活に切り替える必要がございます。犬の認知症も人の認知症と同じく、現在は有効な治療法がありません。そして、老犬が認知症を発症すると、私たち飼い主のフォローアップが不可欠となります。
老犬たちが認知症を発症すると、昼夜逆転したり目が離せなかったりと、いろんな大変なことはあるかと思いますが、それまでそのような状態になる前も、私たち飼い主にもたらしてくれた時間は、かけがえのないものだと言って間違いはないかと思います。
その個体が寿命を全うし天国へと旅立つ日が訪れた時、しっかりと悔いのないよう見送ってあげることができるような介護をしてあげたいものですね。
もちろん、認知症を発症していない老犬たちも脱水症状には注意が必要です。
認知症を発症した老犬たちが脱水症状を起こしやすい理由2. 青年期よりも水を飲みたがらなくなる時がある
老犬たちが脱水症状を起こしやすい理由の2つめは水分補給の頻度になります。老犬たちは稀にではありますが、水分補給をしなければならないタイミングにもかかわらず、水を飲みたがらないケースがあります。ですが、もちろんそのまま水分補給させずに放っておくと、どんどんと体から水分が抜けていきかなり危険な状態になってしまいます。
原因は、加齢的なものが起因し、鼻の機能が衰えてきている。のどは渇いているものの、飲む気力が失せている。などが考えられます。
もちろん、水分を補給させないと脱水症状になってしまいますので、そんな時に水分をさせる手段として、水に少し匂いをつける手法が効率的といえます。
具体例をあげるならば、
- 犬用のミルクを混ぜる
- ニュートリやハチミツなど、高栄養素材を混ぜる
- 犬用のカロリー飲料を混ぜる など
- エサを水分含有量の多いウェットタイプのものに変更する
これらの方法であれば、普通の飲み水に比べ、匂いも立ちやすくなりますので鼻の機能の衰えた老犬や、介護犬などもその匂いを認識しやすくなるといえます。混ぜる分量においてはその子に合わせて調整していただけましたらと思いますが、最初は香り付け程度から試していくのが個人的にはお薦めします。
ただ万が一、混ぜるのではなく、ミルク自体を与えても飲もうとしないときは、すでに脱水の症状が出ているか、何か別の病気が発症している可能性があるので、動物病院のほうで獣医さんの診断を仰いでいただけましたらと思います。では、脱水症状を発症した時にはどのような症状が見受けられるのかをご紹介したいと思います。
老犬が脱水症状を発症した時の症状
脱水症状を起こすと以下のような症状が現れます。
- 目視で容易に認識できるほどの倦怠感・無気力
- 目のくぼみ
体の水分がなくなるということは緊急事態ですので、すぐに動物病院で受信する必要がございます。
ペットの脱水症状を確かめる方法
脱水症状を確かめる手段として以下の方法がありますので、飼い犬の様子がおかしい時はこちらの方法を試していただけましたらと思います。(この検査方法は猫たちも当てはまります。)
- ペットの背中の皮膚をつねるようにして持ち上げ、離す。
- 歯茎の辺りを色が白くなるまで押す。
これをしていただいた時、
- 皮膚の状態がなかなか元に戻らない。
- 歯茎がすぐにピンク色に戻らない。
そんな時は脱水症状を起こしている可能性があります。脱水症状は単に体内の水分のみが不足しているといった単純なものではなく、人間のそれと同じく、水だけを補給させても、その症状が改善されるものではありません。ですので、少しでも脱水症状が疑わしい時はすぐに動物病院に連れていき、獣医師さんに診てもらってください。
また、老犬に限らず
- 何かしらの疾患にかかり、水溶性の下痢や嘔吐が続いている
- 慢性的に軟便傾向がある
というような場合は、年齢に関係なく普段から脱水症状にはより注意していただくといいかと思います。
最後に
いかがだったでしょう。熱中症と並んで、夏季には本当に注意したい脱水症状。自らの意思と行動で水を摂取することが難しい介護犬はこの脱水症状のリスクが他の個体ペットに比べると高いといえますが、もちろん若く健康なペットもその状況によっては脱水症を起こすリスクはあります。
また、脱水症状は熱中症とあわせて発症するケースが多いですので、脱水症状にかかっている可能性があるときは、熱中症も併発しているリスクもあるとご理解いただけましたらと思います。
ペットたちにもしっかりとしたケアをしたうえでこれからくる夏本番にも備えたいものですよね。ではでは、今回も最後までお付き合いいただきありがとうございます。