こんにちは。えたばりゅです。
今回は、白いカモシカと称される、シロイワヤギ(ホワイトゴート)の魅力に触れつつ、その不思議な外観の秘密に迫っていきたいと思います。ヤギの様でもあり、その一方カモシカをイメージするようでもあったりと、ヤギとカモシカを足して2で割ったような姿をしているシロイワヤギ。その所以とは、いったい何なのか。
ではでは、今回も最後までお付き合いいただけましたらと思います。
シロイワヤギ ヤギの様でカモシカのようなその不思議なフォルムのヒミツとは
シロイワヤギは英語名を「Mountain goat」、「White goat」など、学名を、「Oreamnos americanus」という偶蹄目ウシ科ヤギ亜科シロイワヤギ属に属するヤギの仲間で、北アメリカ大陸東部にかけて生息しており、その名前の通り、主にロッキー山脈周辺にかけて分布しています。
英名の「White goat」のとおり、その体は真っ白な体毛に包まれていて、ロッキー山脈の雪山に溶け込んだ見事な美しい出で立ちをしているんですね。なので、日本でもこのままホワイトゴートっていうように呼ばれていたりもします。
ロッキー山脈と、ヤギといえばやっぱり断崖絶壁をまるで平たんな道のごとく駆け抜ける、運動神経と平衡感覚バツグンなその姿をイメージしますが、このシロイワヤギ(ホワイトゴート)もその例に漏れず、ロッキー山脈の岩肌に見事に適応しており、人間であればしがみついて動けなくなるような、岩壁でもやすやすと駆け抜けたりすることも出来、3mもの長さをジャンプすることができるんですね。
こちら、断崖絶壁をものともしないスーパークライマーたちが収められた動画。シロイワヤギは動画開始12秒くらいから登場します。
いかがです?こんな小っちゃい子供のシロイワヤギですら、私たち人間であれば、大の大人でも震え上がるような断崖絶壁を全くものともせず、移動することができるんです。
このような移動を可能にしているのは、シロイワヤギのヒヅメ。シロイワヤギのヒヅメは2つに分かれていて、岩肌をしっかりとつかめるような構造になっているんですね。加えて、ヒヅメの裏側は登山靴のごとくゴツゴツとした形状になっていて、複雑な岩肌をしっかりととらえるようにできています。
シロイワヤギたちが、断崖絶壁をすいすいと移動できるのは、個々に秘密があるんです。
シロイワヤギの別名は「白いカモシカ」 日本の固有種ニホンカモシカとはちょっとした近縁関係
それにしても、見事なまでの純白の体ですよね。それはそうとして、このつぶらな瞳と短い角。ヤギ亜科ということもあり、やはりヤギを彷彿とさせますが、面立ちがどこか、ニホンカモシカを思わせるような感じがするのではないでしょうか。
実は日本の固有種、ニホンカモシカも実はシロイワヤギと同じく、ヤギ亜科に属しており、同じヤギ亜科に属するというところで、メッチャ近いっていうわけではありませんが、ちょっとした親戚にあたるんですね。日本ではこのことから「白いカモシカ」なんて風に呼ばれたりもしています。
ただ、体長はシロイワヤギのほうが一回り大きく、オスは体長約2mにまで成長することがあり、体重も140kgを上回ることがあるんですね。
ちなみに、シロイワヤギやニホンカモシカと同じく、ヤギ亜科に属する動物として、ヒツジやジャコウウシなどがいるんです。
シロイワヤギがヤギの様でもあり、ニホンカモシカの様でもある、不思議なフォルムをしているのは、両者が比較的近縁関係な間柄というところにそのヒミツがあるといえそうですね。
最後に
いかがだったでしょう。今回は、ヤギとカモシカを融合させたような、不思議なフォルムを持つ、シロイワヤギ(ホワイトゴート)の魅力とそのフォルムの秘密に迫ってみました。確かに近縁関係であれば、どこかそのフォルムが似通っていても不思議ではないですが、それと同時にニホンカモシカがヤギの一端を担っているということも、これまた二重のオドロキといえますよね。
このように、白いカモシカと呼ばれるシロイワヤギですが、その鳴き声は思いっきりヤギで、「メェ~」って感じで鳴くんです。こちらはそんなシロイワヤギの鳴き声が入っている動画。3分あたりから、その美声を聴くことができるんで、もしよかったらご覧になってみて下さい。
鳴き声を聞くと、やっぱりヤギだなって感じ。何とも不思議な魅力あふれる動物ですよね。ではでは、今回魔この辺りで。今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。
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