魅惑の野生動物たち 超自然・UMAのお部屋

超意外!鵺(ヌエ)の正体とされる動物たちとその能力に迫る!

こんにちは。えたばりゅです。

今回は不定期開催のUMA・超常の部屋、日本の妖怪、鵺(ヌエ)の正体とされる動物たちをご紹介しようと思います。ではでは、今回も最後までお付き合いいただけましたらと思います。

現代のビッグアイドル レッサーパンダも!?鵺の正体とされる動物たちそして鵺の能力とは!?

画像提供:国際日本文化研究センター

鵺(ヌエ)は様々な有名ゲームや有名アニメなどにも登場するので、もうご存知かもしれませんが、軽く鵺のご紹介をさせて頂くと、平安時代の日本に出現されたとする妖怪でその容姿は頭が猿、体が狸、手足が虎、尾が蛇。もしくは頭が猿、背中は虎、手足が狸、尾が狐という、いずれにしても、多くの動物たちの外見的特徴を有する容姿をしており、鳴き声は、このような容姿に似つかわしくないというか、意外な声色で、かなり甲高い声で鳴き声を発すると伝えられています。

容姿はギリシア神話に登場するキマイラ(キメラ)の和製版というところかもしれませんね。

特にその鳴き声は、主に夜に発せられるということもあり、どことなく寂し気というか、もの悲しい雰囲気を醸し出し、平安時代に生きた人々は鵺の鳴き声が聞こえてくると、何か良くないことが起きる凶兆として、慄いたといいます。

謎に満ちた鵺の能力

ただ、その能力についてはかなり不明なところばかりで、翼はないのですが、空を自在に飛翔すると言われており、天候を操り、雷をつかさどる雷獣の類という説もありますが、鵺の能力については詳しいことは分かっていません。ただ、言い伝えによると鵺の鳴き声を聞いた平安時代の二条天皇がその鳴き声のあまり病になってしまったとされていることから、その鳴き声にも何らかの身体的、精神的影響をもたらす能力が備わっているのかもしれませんね。

このように知名度の割にはなぞに秘められたところが多い点に加え、恐ろし気な容姿なので、ゲームやアニメに登場するヌエは、その強キャラ感にバッチリ当てはまる凄まじい能力を有して描かれることが多く、本家の鵺も何かしらの強力な能力を備えていたことは十二分にあり得るといえます。

さて、そんな鵺の正体とされる動物たちなのですが、このような動物たちがいるんです。

鵺の正体1.定説トラツグミ

では、鵺の正体の大本命。といいますか、古来より伝わる鵺の正体はこの動物。と、ほぼほぼ定説とされる動物のご紹介です。その動物とはトラツグミという鳥類。

トラツグミはスズメ目ツグミ科トラツグミ属に属する体長30cmほどの野鳥で、本州・四国・九州を中心に日本のいたるところでみられる鳥の仲間です。

一見すると、鵺の正体とは程遠い、どちらかといえば、可愛い姿をしているのがお判りいただけると思います。

なぜ、こんなかわいい小鳥であるトラツグミが鵺の正体であるとされているかというと、トラツグミが発するその鳴き声。

実はトラツグミは夜間に主に鳴く鳥で、また昼までは太陽が出ていない曇天時や雨天の時に鳴く性質を持っているんです。同じく夜に鳴く鳥としてフクロウが有名ですが、フクロウの鳴き声も夜に聞くと、どことなく、少し怖い感じが否めない鳴き声をしていますよね。

では、トラツグミはどんな鳴き声で鳴くのか。これは気になるところですよね。こちらトラツグミの鳴き声をアップして下さっている動画。

いかがです?「ひょぉ~・ひょぉ~」っていう、いかにも物悲しい鳴き声と言えるのではないでしょうか。トラツグミという鳥が発する鳴き声っていうことが、分かっているからこそ、その物悲しい鳴き声も、どことなく趣を感じることができますが、このような鳴き声を、夜聴いてしまうと、確かに不安や恐怖に駆られてしまうのも、無理ないと言えるところですよね。ちなみにこのトラツグミ。別名「鵺鳥(ぬえどり)」というんです。

さて、次は超・・・超意外な鵺の正体とされる動物です。

鵺の正体とされる動物2.レッサーパンダ

え!?マジでΣ(´∀`;)

って思われましたよね。

っていうか、そもそもレッサーパンダって日本にいないんじゃないのΣ(´∀`;)

っていう風にも思われたのではないでしょうか。

そうなんです。現代では、レッサーパンダは日本には生息しておらず、レッサーパンダの生息地は中国の奥地やインド、ネパールなどの一部の地域に生息する動物なのですが、古代の日本には実はレッサーパンダが生息していたんです。厳密には今のレッサーパンダそのものというわけではなく、現代のレッサーパンダより体格も大きく、アゴのチカラも強い近縁種だったんですが、このレッサーパンダの近縁種パライルルス(Parailurus)の化石が日本でも出土したんです。

確かに・・・その容姿は、鵺のそれ(尻尾は狐の方)に似ていなくもないような感じがします。強いて言えば・・・。

ただ、このレッサーパンダの近縁種が生きていた時代は今から300万年前から400万年前とされており、その時代は平安時代どころか、ようやく現代人類の祖先、アウストラロピテクスがアフリカの草原に進出し始めた時代。

なので、レッサーパンダ(近縁種)が鵺の正体であるってうのは、時代背景的にも少し無理があると言えるかもしれませんね。

源氏と鵺の関係

実はこの鵺、日本でも超有名な源氏との関係も浅からずあってですね。平安時代末期に活躍した武将にして歌人と、文武両道の才能を持つ源頼政公に鵺が退治されたという逸話が残っているんです。

上の画像は兵庫県西脇市にある長明寺に鎮座する頼政公と鵺との戦いの様子を模した像。弓をつがえる頼政公とそれに対峙し、あらんばかりの闘争心を持って迎え撃つ鵺の様子が像として祀られています。

その様子はまさに迫力満点。像、特に頼政公の像がかなり大きく作られていることもあり、その緊迫した様子が現代に甦ってくるようでした。ちなみに残念ながらレッサーパンダはもちろんですが、トラツグミの声も聞くことはできず。訪れたのが朝でしたので、トラツグミはもうお休みだったかもしれませんね。

長明寺に関する詳しいご案内はこちら。

※クリックすると兵庫県西脇市の長明寺案内サイトに移動します。

最後に

いかがだったでしょう。今回は日本の妖怪、鵺の正体とされる動物たちをご紹介してみました。実は鵺もその実像というよりは、その鳴き声から発祥したと考えられているところもあり、鵺=得体の知れないもの。というのが、その解釈というように考えられています。

そう考えると、夜にもの悲しい鳴き声を発するトラツグミがやはり鵺の正体というのが、自然なのかもですね。

ではでは、今回はこの辺りで。今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。

-魅惑の野生動物たち, 超自然・UMAのお部屋
-, ,