こんにちは。えたばりゅです。
今回は、サメとエイの違いについて分かりやすく解説してみたいと思います。こちらの記事をご覧いただくことによって、両者の違いがバッチリ分かるようになりますので、是非ぜひ今回も最後までお付き合いいただけましたらと思います。
サメとエイの違いを見分けるポイントはココ!両者の決定的な違いとは
・・・
いや・・・そんなの、わざわざ解説してもらわなくても・・・
って思われたのではないでしょうか。
確かに、一般的にサメ、エイ共々、特にエイは多くの種が非常に特徴的な姿をしていますので、パッと見でも、どっちがサメで、どっちがエイか分かるというもの。
ただ、その種によっては非常に見分けづらいお姿をしている種類もいたりしてですね。
ではでは、早速その違いについてご説明していきましょう。
サメとエイの違い1.種類の違い
まずは分類上の違いから。サメとエイは両者共々、軟骨魚綱という分類に属しており、全身が軟骨で形成されている種としては、かなり原始的な要素を含んだ種なんですね。そこから両種それぞれ、ネズミザメ上目、ツノザメ上目、エイ上目という感じで系統が細分化されていきます。
エラの形状など、似通った部分を持っている両者ですが、分類系統では、目(上目)から枝分かれしますので、遠い親戚ではあるものの、系統上では結構違いがあったりするんです。
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サメとエイの違い2.両者のフォルム
では次に、大部分の種にこの違いが表れているのは、ご存知それぞれのフォルム。どちらも恐竜時代より遥か古代から生息している生きた化石ですので、非常に豊かな種、そしてフォルムをしていますが、多くの種がサメは一般的な魚類を思わせるフォルム。そして、エイは上から押しつぶしたような平べったい体に細い針のような尾を持っています。
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そしてエイはその種によっては非常に強力な毒を持っているもの、非常に強力な電気を発するものなど、生態的にも特異的な生態を持った種が多くいるのもその特徴といえます。
そう。大部分の種はこれで見分けがつくんですが、中には非常に紛らわしい種もいてですね。エイでありながら、サメのようなフォルムを持つもの、その逆も然りで、その代表的な種が、カスザメ(サメの仲間)、そしてノコギリエイ(エイの仲間)。
こちらがカスザメのフォルム。残念ながら、非常に絶滅が危惧されていてIUCN(国際自然保護連合)が定めるレッドリストでは、CR(絶滅危惧 ⅠA類)、ごく近い将来絶滅する可能性が非常に高い種としてランクされています。
そしてこちらがノコギリエイのフォルム。
いかがでしょう。どちらもサメともエイともとれる体つきをしていますよね。カスザメはサメでありながら、かなり平たい体をしていますし、エイのように普段は砂地に潜っています。方やノコギリエイはエイというよりは、どちらかというとサメに近いフォルムをしていますよね。
そして、中には両者を融合させたような姿をしていて、サメという名前も持ちながら、実はエイの仲間だったりするサカタザメやウチワザメという種もいたりします。
ですが、これらの種たちもこれからご紹介するポイントを見れば、バッチリその種の違いを見分けることができるんです。
サメとエイの決定的な違い3.エラの位置
そうなんです。分かりにくい種も両者をバッチリ分けている違いは、エラの位置。それぞれ、複数の鰓裂(エラ)を持っていて、その数自体は両種よく似ているのですが、決定的な違いはその位置。
サメは鰓裂が体の側面に付いているのに対して、エイは腹部側(海底側)に付いているのがそれぞれの特徴なんですね。これは、マンタやトビエイのような遊泳性のエイはじめ、先ほど違いが分かりにくい種類でご紹介したサメやエイたちも例外ではありません。
とはいえ、ノコギリエイは割とその位置は一目で分かるんですが、カスザメのほうはちょっと鰓の位置が普段隠れているので、なかなかわかりにくいんですよね。
でも、その位置がめちゃくちゃ分かりやすい動画をアップしてくれている方が入らっしゃいましたので、共有させていただきます。
いかがでしょう。エラが胸鰭の前の側面に付いているのがよくわかっていただけるのではないでしょうか。
え?
エラよりも、口の方に目がいく?
確かにw
中々の衝撃的姿。ミツクリザメもビックリの飛び出し具合ですよね。
これはカスザメの獲物を捕らえる習性からこうなったと考えられていて、普段カスザメは砂地に潜ってジッと獲物を待ち伏せるんです。そして、獲物が射程距離に入ると電光石火過ぎる速さで獲物に食らいつくんです。そのスピードは速すぎて通常のカメラでは追い付かないほど。
こんな飛び出しナイフのようなアゴになったのもうなづけますよね。
最後に
いかがだったでしょう。今回はサメとエイの違いについて、分かりやすくご紹介させていただきました。一見どちらか分かりにくい種も是非ぜひこちらの記事でご紹介した見分けるポイントをご参考いただければ幸いです。ではでは、今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。