魅惑の野生動物たち

奇跡の姿!カモノハシの容姿も納得の超変わった特徴4選

こんにちは。えたばりゅです。

今回は、現生哺乳類の中では、一番哺乳類らしくないといいますか、その姿が超奇妙で可愛いカモノハシをご紹介しようと思います。実はカモノハシ、その姿は言うまでもないですが、その生態においても他の哺乳類がなかなか持ち合わせていない特徴をいくつも持っているんですね。ではでは、カモノハシの魅力に触れつつ、その超特異で面白い生態に迫っていきましょう。

奇跡の珍獣カモノハシ!容姿に比例する超絶変わった特徴4選

まず最初にカモノハシのご紹介を軽くさせて頂くと、英名を「Platypus」、もしくは「Duck-billed platypus」、学名を「Ornithorhynchus anatinus」という、単孔目(カモノハシ目)カモノハシ科カモノハシ属に属する体長約40cmほどの哺乳類の仲間で、オーストラリア大陸の東部地域に生息しております。

食性は意外に感じるかもですが肉食。水中を器用に泳ぎ回りながら、カニやザリガニなどの甲殻類、貝、ミミズなどを食べて生活しているんです。

そして、奇妙な姿哺乳類随一といっても過言ではないのはなんといってもその姿。カモノハシを最初に見た開拓民は「水陸両用のモグラがいた」なんて形容をしていたようで、ビーバーの体にカモのクチバシが付いたような姿をしており、そのクチバシの根本辺りについた超つぶらな瞳が何とも可愛らしいですよね。

カモノハシのクチバシの役割

このカモノハシのトレードマークともいえるべき、クチバシなのですが、カモノハシにとって、その役割は重要で、このクチバシには生き物が発する電流を感知できる、鋭い神経が備わっていて、これを使用して獲物の場所を察知し、捉えているんです。いわばこのクチバシは獲物を探す時の目のような役割を担っていて、目はほとんど使用していないことが分かっているんです。っていうか、泳ぐときは目は閉じているんで、捕食の際はほぼほぼ使ってないっていえそうですね。

ちなみにこのクチバシ、鳥類のクチバシのような硬いものではなくて、プニプニと弾力性に富み、柔らかいんです。

では、そんなカモノハシが持つ容姿に負けず劣らずの超絶変わった特徴をご紹介していきましょう。

カモノハシの哺乳類らしくない超変わった特徴1.卵を産む

カモノハシの習性で変わった特徴といえば、こちらと後述の毒を持ってることをイメージされるのではないでしょうか。私たち人間もそうですが、哺乳類全般の特徴として、胎生、すなわち母親の体内である程度成長し、それから生まれてくる特性を持っています。

しかしながら、カモノハシは哺乳類でありながら、タマゴを生む卵生っていうかなり変わった特徴を持っていてですね。これは初期の初期の哺乳類たちが持っていた特徴で、カモノハシはそういった哺乳類の原始的な部分を残している現生哺乳類にとっては奇跡的な種といえます。事実カモノハシのルーツは非常に古く、その祖先の現状の最古の化石は何と白亜紀時代。あのティラノサウルスレックスが闊歩していた時代にまで遡り、当時から現生のカモノハシの特徴を持っていたことが分かっているんです。

なので、カモノハシも太古からその姿がほとんど変わっていない、シーラカンスやサメ、ワニなどといった種と同じく、生きた化石の代表的な種として挙げられることが多く、その生息環境から姿を変える必要に迫られることがなかった結果、現生の奇跡の哺乳類、カモノハシが生き残ってきたと考えられております。

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カモノハシの哺乳類らしくない超変わった特徴2.毒持ってる!

そして、哺乳類としてはこちらもかなり珍しい特徴。毒を持っているのもカモノハシの特徴といえます。といっても毒を有しているのはオスのカモノハシだけなんですが、人間でいうかかとの部分に蹴爪を持っていて、そこから毒が分泌されているんです。

この毒、その毒性もなかなか強力で、もしこの蹴爪の一撃を喰らい、毒が体内に入ってしまうと、激痛が数日、場合によっては何カ月も続き、更に痛覚過敏に伴い、その痛みの感覚が倍々増しで味わえ、おまけにモルヒネも効かないとされているんです。

人においての死亡例は報告がないのですが、痛みを倍々増しで何カ月も味わなくてはならないってのは本当に恐怖ですよね。

ちなみにメスも若年の頃はオスと同じ場所に蹴爪を持っているんですが、成長と共に失われてオスだけが持つ特徴という点から、毒は外敵に襲われた際の防御で使用される他、繁殖の際他のオスとの優位性を示すための手段の一環として毒を持つようになったという説があります。

カモノハシの哺乳類らしくない超変わった特徴3.歯がない

そして、カモノハシの哺乳類らしくない特徴としては、歯がない。ということも挙げられるのではないでしょうか。ただ、生まれたころには非常に少ないながらも歯があるので、厳密にはないというよりは失われるという感じですが、非常に早い段階で歯は失われるんです。

ではどのようにしてカニなどの比較的固い獲物を食べているかというと、クチバシの中に非常に硬い突起物を持っていてですね、それを使用して獲物をすりつぶして食べているんですね。また、一緒にすくい上げた砂利なども獲物をすりつぶす際、補助的な役割を担っていると考えられております。

カモノハシの哺乳類らしくない超変わった特徴4.光る

え・・・カモノハシって光るの!?Σ(´∀`;)

って驚かれたかもですが、四六時中光っているわけでなくて、ある光を当てた時に光ることが最近分かったんです。その光とはブラックライト。要するに紫外線を当てた時なんと青緑色に光るんです。

何で紫外線で光るのか、そのあたりについては、まだ詳しいことは全く分かっていなく、まだまだ今後の研究に期待というところではあるようですが、一説として、紫外線を感知できる捕食動物から身を守る為ではないかという見解もなされています。

参考、出典:NATIONALGEOGRAPHIC日本版 カモノハシは紫外線で青緑に光る、目的は不明 意外と多い「生物蛍光」に新たな仲間、意味はあるのか?

いや~・・・何と言いますか、カモノハシって本当に奇跡の哺乳類ですよね。ちなみに上記の記事でも触れられておりますが、哺乳類としてはモモンガも紫外線で光るみたいです。

最後に

いかがだったでしょう。今回はカモノハシの魅力に迫りつつ、他の哺乳類にはほとんど見られない超変わった特徴を4つ厳選してご紹介してみました。それにしても、カモノハシのような単孔類はじめ、有袋類など、オーストラリアには独自の変わった特徴を持っている動物たちが非常に多い、本当に魅力的な国っていう感じがしますよね。

ただ、カモノハシも人間の開発の影響を受けている種で、その生息数は徐々に減ってきており、IUCN(国際自然保護連合)が定めるレッドリストではNT(準絶滅危惧種)にランクされています。太古から息づく奇跡の哺乳類を種として亡き者にしてしまわないよう、私たちも出来る限りのことをして行かねばですね。

ではでは、今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。

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